デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

アレルギー

食物アレルギーに画期的な治療薬が登場か FDA approves omalizumab: Groundbreaking treatment for food allergies, including peanuts

米国食品医薬品局(FDA)は2003年、注射用オマリズマブ(ゾレア)を中等度から重度の持続性アレルギー性喘息の治療薬として承認した。2024年2月16日、オマリズマブは、免疫グロブリンEを介する食物アレルギーを経験する1歳以上の患者において、アナフィラキ…

食物アレルギーの経口免疫療法 「超微量」から食べると安全で効果的

食物アレルギーの原因になる食物を毎日少しずつ取ることで、食べられるようにする「経口免疫療法」。アナフィラキシーと呼ばれる重篤な副反応が起こる場合があるため、日本では一般診療として推奨されていないが、国立成育医療研究センターのチームが「安全…

乳児期アトピーの“早期治療介入”、鶏卵アレルギーの発症予防に/国立成育医療研究センター

国立成育医療研究センターの大矢 幸弘氏らの研究グループは、2023年4月10日のプレスリリースで、食物アレルギーの発症リスクが高い、乳児期早期発症のアトピー性皮膚炎の乳児に対する早期の積極的治療が食物アレルギーの発症を予防することを世界で初めて実…

1-3歳児のピーナツアレルギー、経皮免疫療法が有効

ピーナツアレルギーが確認された1-3歳児362例を対象に、ピーナツパッチを用いた経皮免疫療法の有効性と安全性を、第III相多施設共同二重盲検プラセボ対照試験で検討。ピーナツタンパク質の誘発量が300mg以下の被験者を、経皮免疫療法(介入群)とプラセボパ…

幼児のピーナツアレルギーにパッチ剤が有効 米・経皮免疫療法の第Ⅲ相RCT

米・University of Colorado School of MedicineのMatthew Greenhawt氏らは、ピーナツアレルギーを有する1~3歳児を対象に、ピーナツ蛋白質250μg含有(ピーナツ1粒の約1,000分の1に相当)のパッチ剤を貼付する経皮免疫療法の有効性と安全性を第Ⅲ相多施設二重…

生後3ヵ月からのアレルゲン性食物摂取、食物アレルギー抑制か/Lancet

生後3ヵ月からの補完的なアレルゲン性食物の導入により、36ヵ月後の食物アレルギーの発生が抑制されることが、ノルウェー・オスロ大学病院のHavard Ove Skjerven氏らが一般集団を対象に実施した「PreventADALL試験」で示された。研究の成果は、Lancet誌2022…

ベイクドミルク経口免疫療法、高い忍容性と有用性を確認

ベイクドミルク(baked milk)アレルギーの小児(3-18歳)を対象に、ベイクドミルクを用いた経口免疫療法(BMOIT)の安全性と有効性を無作為化二重盲検プラセボ対照第II相試験で検討した。 その結果、12カ月間の治療後に実施した二重盲検プラセボ対照食物負…

ダニ舌下免疫療法の効果予測因子

はじめに アレルギー性鼻炎の治療法としては、抗原の除去・回避とともに、薬物療法、アレルゲン免疫療法、手術療法があります。このうち、臨床的な治癒が期待できる治療法はアレルゲン免疫療法です。アレルゲン免疫療法の投与ルートには、皮下注射法や舌下法…

ピーナツアレルギー経口免疫療法薬AR101、P3で有効性確認

欧州7カ国で4-17歳のピーナツアレルギー患者175例を対象に、生物学的経口免疫療法薬AR101の有効性を二重盲検無作為化プラセボ対照第III相試験で検討(ARTEMIS試験)。AR101は6カ月間で2週ごとに300mgまで増量し、3カ月間維持投与した。 その結果、9カ月間の…