デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

悪性黒色腫

悪性黒色腫への個別化mRNAワクチン+ペムブロリズマブの効果は?(KEYNOTE-942)/Lancet

完全切除後の高リスク悪性黒色腫に対する術後補助療法として、個別化mRNAがんワクチンmRNA-4157(V940)とペムブロリズマブの併用療法は、ペムブロリズマブ単剤療法と比較し、無再発生存期間(RFS)を延長し、安全性プロファイルは管理可能であった。米国・L…

ヤーボイに重大副作用を追記  厚生労働省、「脳炎」で

日本皮膚科学会はこのほど、同学会作成の「安全使用マニュアル リトレシチニブトシル酸塩」をホームページに掲載し、周知した。9月に「円形脱毛症(ただし、脱毛部位が広範囲に及ぶ難治の場合に限る)」を効果・効能として、リトレシチニブトシル酸塩(販売…

アトピー患者ではメラノーマの発症リスクが低下 非アトピー患者と比較してメラノーマの症例数が少なく、推定される皮膚がんリスク分類が低い

アトピーはメラノーマ発症リスクの低下と関連しているとの研究結果が、「Melanoma Research」6月号に掲載された。 東フィンランド大学(フィンランド)のJenni Komulainen氏らは、あらゆる種類の皮膚がんリスクがある成人の対象者(男性250人、女性246人、う…

進行末端黒色腫に免疫療法薬を含む1次治療が有望か

中国で、治療歴のない切除不能なIII期またはIV期の末端黒色腫の患者50例(男性64%、年齢中央値57歳)を対象に、抗プログラム細胞死1抗体camrelizumabとVEGFR-2阻害薬apatinibおよびテモゾロミドの併用療法の活性および安全性を単群単施設第II相非無作為化試…

黒色腫、術前+術後のペムブロリズマブで転帰改善

切除可能な病期III-IV期の悪性黒色腫患者を対象に、ペムブロリズマブの術前および術後投与と術後投与単独の無事象生存に対する効果を第II相試験で比較。主要評価項目は、ITT集団での無事象生存とした。 その結果、追跡期間中央値14.7カ月時点で、術前・術後…

皮膚癌、ポストICIの治療薬も続々

薬物療法の大きな進歩、ICIとBRAF/MEK阻害薬:主要試験を辿る CheckMate 067試験 8) 治療歴のない進行期メラノーマ945例を対象に、ニボルマブ+イピリムマブ併用療法とニボルマブをそれぞれイピリムマブと比較する第III相ランダム化比較試験(RCT)が行われ…

進行悪性黒色腫、TIL療法でPFSが延長/NEJM

進行悪性黒色腫の治療において、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を用いた養子免疫細胞療法は、抗細胞傷害性Tリンパ球抗原-4(CTLA-4)抗体であるイピリムマブと比較して、無増悪生存期間(PFS)を有意に延長させ、病勢進行と死亡のリスクが半減したとの研究結果が、…

がんワクチン、ペムブロリズマブ併用でメラノーマの死亡リスク44%低下 /MERCK

米医薬品のモデルナとメルクは13日、新型コロナウイルスワクチンで使用されたメッセンジャーRNA(mRNA)技術を活用したがんワクチンに関する中期臨床試験で、メラノーマ(黒色腫)治療で有効性が示されたと発表した。 www.merck.com (function(b,c,f,g,a,d,e…

切除不能悪性黒色腫の1次治療、relatlimab・ニボルマブ併用が有効/NEJM

未治療の転移のあるまたは切除不能の悪性黒色腫患者の治療において、2つの免疫チェックポイント阻害薬relatlimab(抗リンパ球活性化遺伝子3[LAG-3]抗体)とニボルマブ(抗プログラム細胞死1[PD-1]抗体)の併用は、標準治療であるニボルマブ単剤と比較し…

進行黒色腫、ニボルマブ+イピリムマブの長期OS良好

未治療の切除不能なIII期またはIV期悪性黒色腫患者945例を対象に、ニボルマブ+イピリムマブ併用療法またはニボルマブ単剤療法とイピリムマブ単剤療法の有効性および安全性を比較した第III相試験(CheckMate 067試験)の長期転帰を報告。最短追跡期間は6.5年…

悪性黒色腫への抗LAG-3抗体relatlimab+ニボルマブ、米・FDAが承認申請を優先審査対象として受理

2021年09月21日 ブリストルマイヤーズスクイブは9月21日までに、切除不能または転移性悪性黒色腫の成人および小児患者(12歳以上かつ体重40キロ以上)を対象とする、免疫チェックポイント阻害薬の抗LAG-3抗体relatlimabと抗PD-1抗体ニボルマブ(商品名オプジ…

先天性巨大色素性母斑、皮膚再生臨床試験で皮膚再生と母斑再発なしを確認 京大ほか、研究成果は、「Plastic and Reconstructive Surgery」のオンライン版に掲載

悪性腫瘍発生と整容面の問題から早期の母斑組織完全切除が望ましい 京都大学は7月1日、先天性巨大色素性母斑に対する世界初の皮膚再生治療を実施し、皮膚の再生が可能で、母斑の再発もないことを確認したと発表した。この研究は、同大医学研究科の森本尚樹教…

黒色腫でペムブロリズマブ+イピリムマブが抗腫瘍活性示す

抗プログラム細胞死タンパク質1(PD-1)/リガンド1(L1)抗体単独または他剤との併用による免疫療法失敗後の進行性黒色腫の患者70例を対象に、低用量のイピリムマブとペムブロリズマブ併用の効果を前向き臨床試験で評価。35例が主要評価項目に規定した免疫反…

抗LAG-3抗体relatlimab+二ボルマブ、未治療の悪性黒色腫の第III相データを提示/BMS

ブリストルマイヤーズスクイブは、2021年5月29日、第II/III相RELATIVITY-047試験の結果を発表した。ニボルマブと抗LAG-3抗体relatlimabの固定用量の組み合わは、未治療の切除不能悪性黒色腫において、ニボルマブ単独と比較して、統計的に有意かつ臨床的に意…

2020年8月、キイトルーダ®に「400mg 6週間間隔投与」が追加承認されました。

6. 用法及び用量 〈悪性黒色腫〉通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。ただし、術後補助療法の場合は、投与期間は12ヵ月間までとする。 www.msdconnect.jp コメ…

進行悪性黒色腫のペムブロリズマブ、変異の有無を問わず有効

進行悪性黒色腫の国際共同試験3件(KEYNOTE-001、KEYNOTE-002、KEYNOTE-006)の事後サブグループ解析を実施。BRAF V600E/K変異の有無を確認し、ペムブロリズマブを投与した患者1558例を対象に、BRAF V600E/K変異と前治療が転帰に及ぼす影響を検討した。 その…

長期の生物学的製剤の使用で悪性黒色腫(メラノーマ)のリスクを増加させる可能性

長期の生物学的製剤は悪性腫瘍のリスクとなる可能性があるとして以下の検討がなされた。 Embase、MEDLINE、Cochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)をデータソースとして、1995年1月1日~2019年2月7日に公開された論文を検索した。 対象…