デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

蕁麻疹

デュピクセントで「特発性の慢性蕁麻疹」の効能追加を一変申請 サノフィ

サノフィは3月31日、ヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体・デュピクセントについて、特発性の慢性蕁麻疹(CSU)の効能追加を一変申請したと発表した。CSUの治療には抗ヒスタミン薬が用いられるが、症状のコントロールが得られない患者は多く、他の…

蕁麻疹の分子標的薬開発の最新状況

蕁麻疹は瘙痒を伴う一過性の発疹(紅斑と膨疹)が現れる皮膚疾患である。多くが原因不明で、患者の半数は6週間以上症状が持続する慢性特発性蕁麻疹(CSU)である。標準治療の抗ヒスタミン薬を中心とした既存の薬物療法に効果不十分な患者がおり、それらの患…

抗IgE抗体が慢性特発性蕁麻疹に最も有効 抗ヒスタミン薬の効果不十分な症例でのネットワークメタ解析

慢性特発性蕁麻疹(CSU)に対する薬剤介入の効果を検討したランダム化比較試験(RCT)のメタ解析の結果、最も顕著な症状改善を示したのは抗IgE抗体製剤のligelizumabだった。また、オマリズマブでも中程度の改善が得られ、ヒスタミンH1受容体拮抗薬(以下、H…

デュピクセント、慢性特発性蕁麻疹対象第3相試験でそう痒と皮疹のスコア有意に低下 仏サノフィ、主要評価項目と全ての主要な副次評価項目を達成

第3相試験で肯定的なデータが得られた5つ目の炎症性疾患に 仏サノフィ社は7月29日、中等症から重症の慢性特発性じんましん(CSU)を対象としたデュピクセント(R)(一般名:デュピルマブ)のピボタル第3相試験の24週の評価で、主要評価項目と全ての主要な副次…

オマリズマブ、免疫チェックポイント阻害薬および抗HER2薬のそう痒症を改善/Ann Oncol

IgE阻害薬オマリズマブ(商品名:ゾレア)はアトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのそう痒症に有効である。がん領域におけるそう痒関連皮膚有害事象(paCAE)は、免疫チェックポイント阻害薬や抗HER2薬で多くみられる。これらの薬剤による難治性paCAEを伴うがん患者…