デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

COVID-19

ワクチン接種者はコロナ後遺症リスクが4割以上低い可能性

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の急性期以降にさまざまな症状が遷延する、「コロナ後遺症」と呼ばれる状態(post-COVID-19 condition;PCC)のリスクに関連する因子が報告された。女性や喫煙者、急性期に入院を要した人などはリスクが高く、反対にワ…

コロナ罹患2年後も39%に間質性肺異常陰影

2020年1月15日-3月10日の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による入院からの退院患者144例(年齢中央値60歳、男性79例)を対象に、胸部CT異常所見および肺機能の縦断的変化を前向き試験で検討。症状発症から6カ月後、12カ月後および2年後に検査を実施し…

虚血性脳卒中の治療を受けたCOVID-19患者は頭蓋内出血率が高い ポルトガルの研究

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した急性虚血性脳卒中患者は、血行再建治療後に頭蓋内出血を合併する率の高いことが、「Neurology」に11月9日報告された。 エガス・モニス病院(ポルトガル)のJoão Pedro Marto氏らは、2020年3月から2021年6月の…

コロナワクチンと帯状疱疹に関連見られず

米国で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種者203万9854例を対象に、COVID-19ワクチン接種による帯状疱疹感染リスクを自己対照リスク期間(self-controlled risk interval:SCRI)デザインのコホート研究で評価。ワクチン接種後30日または最…

北米中心に広がるXBB.1.5、「中和抗体、ほぼ効果発揮せず」

日本での置き換わりは?感染研・鈴木氏は慎重な見解 新型コロナウイルス感染症への対応が始まってから、丸3年が経過した。新型コロナワクチンの接種や経口治療薬の開発が進んだ今も、予断を許さない状況が続いている。日本国内においてはオミクロン株の亜系…

コロナワクチンで帯状疱疹リスクは上がるのか~大規模調査

新型コロナワクチン接種後に帯状疱疹が発症した症例が報告されているが、ワクチンによって帯状疱疹リスクが増加するのかどうかは不明である。今回、新型コロナワクチン接種が帯状疱疹リスク増加と関連するかどうかについて、米国・カリフォルニア大学サンフ…

COVID-19と帯状疱疹の関係

帯状疱疹は、加齢に伴う免疫機能の低下などにより、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)が再活性化することで発症する疾患です1)。なお、50歳以上のVZV抗体保有率は100%であったとの報告もあり2)、50歳以上の人は帯状疱疹の発症リスクがあるといわれています。こう…

医療者のブレークスルー感染率、3回vs.4回接種

オミクロン株流行下において、感染予防の観点から医療従事者に対する4回目接種を行うメリットは実際あったのか? イスラエルでのオミクロン株感染ピーク時に、3回目接種済と4回目接種済の医療従事者におけるブレークスルー感染率が比較された。イスラエル・C…

4回接種で感染4割減 医療従事者、3回目に比べ

【ワシントン共同】新型コロナウイルスワクチンを4回接種した人は、3回の人に比べオミクロン株の感染リスクが4割減ったとの研究結果を、イスラエルのチームが2日、米医学誌に発表した。医療従事者3万人のデータを解析した。平均年齢は44歳。 利用した…

医療従事者への4回目接種は有効か 岩田健太郎

研究の背景:波紋を呼ぶ「4回目接種効果なし」の報告 どうも、「4回目のワクチンは医療従事者には効かない」という意見を散見する。 根拠となっているのはNEJMに出たレターである。イスラエルからの報告で、ファイザーとモデルナのmRNAワクチン4回目の免疫原…

モデルナ2価ワクチン候補、BA.4およびBA.5に強力な中和抗体反応示す

2022年6月22日、Moderna(米国)はオミクロン株に対する2価追加接種ワクチン候補mRNA-1273.214が第II/III相臨床試験において、すべての被験者でオミクロン株亜種BA.4およびBA.5に対する強力な中和抗体反応を示したことを発表した。 今回公表されたのは、初回…

パクスロビド投与でCOVID-19による入院リスクが45%低減

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の特効薬とされるパクスロビド(一般名ニルマトレルビル・リトナビル、日本での商品名パキロビッド)は、COVID-19による入院リスクを45%低減できることが、査読前の論文のオンラインアーカイブである「medRxiv」に6月1…

50歳以上の新型コロナ罹患者、診断後半年間は帯状疱疹発症リスクが高い可能性 GSK、結果は米国感染症学会の「Open Forum Infectious Diseases」に掲載

COVID-19罹患は年配者の帯状疱疹発症リスクと関連するか 英グラクソ・スミスクラインは4月6日、米国人約200万人から収集したデータの解析結果から、50歳以上の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患者は、診断後6か月以内に帯状疱疹を発症するリスクが高…

COVID-19患者の脱毛症、特徴が明らかに

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との関連が報告されている脱毛症患者について、米国・マイアミ大学のBetty Nguyen氏らが系統的レビューとメタ解析を実施。男性型脱毛症(AGA)は、重症COVID-19のリスク因子である可能性が認められ、一方で休止期脱毛症…

オミクロン株へのブースター接種、効果はどのくらい持続する?

米国疾病予防管理センター(CDC)は、12歳以上のすべての人に対し、mRNAワクチン接種完了後5ヵ月以上経過してからのブースター接種を推奨しているが、オミクロン株に対するブースター接種の効果持続についてはあまりわかっていなかった。CDCのMorbidity and …

コロナワクチンの有効性、AZ製vs.ロシア製vs.中国製/Lancet

アルゼンチンにおいて使用された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する3種類のワクチンは、いずれもSARS-CoV-2感染とCOVID-19による死亡を減少させ有効であることが認められた。アルゼンチン保健省のAnalia Rearte氏らが、60歳以上を対象とした診断…

ワクチン接種はコロナ重症化リスクを減らすか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のmRNAワクチン接種は、COVID-19による入院ならびにCOVID-19入院患者の死亡/人工呼吸器装着への進行を有意に低下させる可能性が認められた。米国疾病予防管理センターのMark W. Tenforde氏らが、米国の21施設で実施した…

ファイザーのコロナ飲み薬、入院・死亡リスク89%減…「パンデミック終息のゲームチェンジャー」

【ワシントン=船越翔】米製薬大手ファイザーは5日、開発中の新型コロナウイルス感染症の経口薬(飲み薬)について、臨床試験の中間結果で入院や死亡のリスクが89%減ったことを確かめたと発表した。ファイザーは緊急使用許可の申請に向け、近く米食品医…

経口コロナ治療薬molnupiravir、第III相中間解析で入院・死亡リスクを半減/米・メルク

米・メルクは10月1日付のプレスリリースで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する経口抗ウイルス薬molnupiravir(MK-4482/EIDD-2801)について、日本を含む世界173施設で実施中の第III相試験(MOVe-OUT)の中間解析結果を公表した。2021年8月5日ま…

軽~中等症の新型コロナ治療薬sotrovimabを国内申請/GSK

グラクソ・スミスクラインは9月6日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬として、sotrovimabについて同日付で国内における製造販売の承認申請を行ったと発表した。酸素療法を必要としない軽症・中等症かつ重症化リスクが高いCOVID-19患者を対象とし…

異種ワクチン接種、AZ/ファイザーとファイザー/AZの有効性と安全性/Lancet

アデノウイルスベクターワクチン(ChAdOx1 nCoV-19、AstraZeneca製、ChAd)とmRNAワクチン(BNT162b2、Pfizer-BioNTech製、BNT)の異なるワクチンを用いた接種法について、BNT/ChAd接種法はBNT/BNT接種法に対する非劣性基準を満たさなかったが、BNT/ChAdおよ…

Delta株に対する現状ワクチンの予防効果―液性免疫、細胞性免疫からの考察

【Lancet】Neutralising antibody activity against SARS-CoV-2 VOCs B.1.617.2 and B.1.351 by BNT162b2 vaccination 【NEJM】Infection and Vaccine-Induced Neutralizing-Antibody Responses to the SARS-CoV-2 B.1.617 Variants ワクチン接種後のDelta株…

アストラゼネカのコロナ薬、治験で有望な結果

【AFP=時事】英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)は20日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療や予防に用いる抗体医薬の臨床試験(治験)で、有望な結果が得られたと発表した。 この抗体医薬「AZD7442」は2種類の抗体を組み合わせたもので、当…

ワクチン3回で2回より発症86%減 ファイザー製調査

新型コロナウイルスのファイザー製ワクチンをめぐり、イスラエルの保健機構は18日、3回目の接種に効果があったとする暫定的な調査結果を発表した。60歳以上の場合、3回目の接種をした人は2回接種の人に比べ、発症を86%減らす効果があったという。 イスラエル…

COVID-19、心筋梗塞・脳梗塞リスクが大幅に上昇/Lancet

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は急性心筋梗塞および虚血性脳卒中のリスク因子であることが、スウェーデンにおけるCOVID-19の全症例を分析した自己対照ケースシリーズ(SCCS)およびマッチドコホート研究で示唆された。スウェーデン・ウメオ大学のIoa…

ファイザー製ワクチン、デルタ株の予防効果低下、イスラエルで64% 感染者のほとんどは軽症で、入院や重症化の予防効果は90%以上を維持

イスラエル保健省は、米ファイザー/独ビオンテックの新型コロナウイルスワクチンについて、インドで最初に発見された変異株「デルタ株」への感染予防効果が64%に低下したと発表した。従来株では90%以上の効果が報告されてきたが、感染力がとくに高い…

J&J製コロナワクチンでギラン・バレー症候群リスク上昇 FDA報告

米国食品医薬品局(FDA)は、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)グループが開発した新型コロナウイルスワクチンの製品情報を更新し、接種後にギラン・バレー症候群の発症リスクがあることを警告した。ただ、頻度は低く、ワクチン接種を推奨する…

新型コロナに抗体カクテル療法が特例承認 NEWS◎抗ウイルス作用を持つ抗体2成分を1製剤にした「ロナプリーブ」

中外製薬は2021年7月19日、国内では同社が開発していた抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体「ロナプリーブ点滴静注セット」について、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して厚生労働省から特例承認を取得したと発表した。 同社は本製剤について政府と供…

新型コロナ抗体薬bamlanivimab、単剤投与で発症予防効果/JAMA

介護付き有料老人ホームの入居者と職員を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照第III相試験「BLAZE-2試験」において、bamlanivimab単剤療法は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生を低下させることが認められた。米国・ノースカロライナ大学チャペ…

リツキシマブ投与で中和抗体陽性率6割低下 リウマチ性疾患に対するコロナワクチンの免疫原性

一部の免疫抑制薬が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの免疫原性を減弱させることが報告されている。イスラエル・Tel Aviv Sourasky Medical CenterのVictoria Furer氏らは、一般集団と比較した自己免疫性炎症性リウマチ性疾患(AIIRD)患者における…