生活の質(QOL)に大きな影響を与えかねないにきび(ざ瘡)に対する最も効果的な治療法は何なのだろうか。台大病院(台湾)のChung-Yen Huang氏らによる200件以上の研究を対象にしたレビューから、その答えは、経口イソトレチノイン(商品名アキュテイン)で…
米食品医薬品局(FDA)は7月24日、成人および2歳以上の小児における伝染性軟属腫(水いぼ)の局所治療薬としてYcanth(一般名カンタリジン)を承認した。水いぼ治療薬のFDAによる承認は今回が初めて。 Ycanthは、医薬品の製造管理および品質管理の基準(Good…
米製薬大手イーライリリー日本法人は26日、アルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」に関し、厚生労働省に製造販売の承認申請を完了したと発表した。病気の原因に働きかける仕組みの「疾患修飾薬」と呼ばれる新しいタイプのアルツハイマー病薬で、承認されれ…
トリプルホルモン受容体作動薬retatrutide(LY3437943)を成人肥満者(338例、男性51.8%、BMIが30以上または27-30未満で体重関連疾患あり)に用いた際の副作用、安全性、有効性に関する用量反応性を第2相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討した。retat…
円形脱毛症(AA)に対する新規治療薬の有効性と安全性が示された。杏林大学皮膚科学内講師の木下美咲氏は、AAに対するJAK3/TECファミリーキナーゼ阻害薬リトレシチニブに関し、最長36カ月にわたる長期安全性および有効性を評価する多施設共同第Ⅲ相非盲検試…
中国・Peking University First HospitalのLiuqi Zhao氏らは、水疱性類天疱瘡(BP)患者に対するヒト型抗ヒトインターロイキン(IL)-4/13受容体モノクローナル抗体デュピルマブの有効性と安全性を検討する後ろ向き研究を実施。デュピルマブ治療により臨床…
背景 デュピルマブは水疱性類天疱瘡(BP)に対する理論的には新しい治療法である。しかし、その有効性と安全性は大規模試験で確認されていない。水疱性類天疱瘡患者におけるデュピルマブの有効性と安全性を評価し、短期および長期の転帰に影響を及ぼす可能性…
ネモリズマブは、アトピー性皮膚炎(AD)に伴うそう痒を有し、外用薬や経口抗ヒスタミン薬で効果不十分な6~12歳の小児患者にとって、新たな治療選択肢となる可能性が示された。いがらし皮膚科東五反田院長(前NTT東日本関東病院 皮膚科部長)の五十嵐 敦之…
米食品医薬品局(FDA)は7月24日、成人および2歳以上の小児における伝染性軟属腫(水いぼ)の局所治療薬としてYcanth(一般名カンタリジン)を承認した。水いぼ治療薬のFDAによる承認は今回が初めて。 Ycanthは、医薬品の製造管理および品質管理の基準(Good…
生活の質(QOL)に大きな影響を与えかねないにきび(ざ瘡)に対する最も効果的な治療法は何なのだろうか。台大病院(台湾)のChung-Yen Huang氏らによる200件以上の研究を対象にしたレビューから、その答えは、経口イソトレチノイン(商品名アキュテイン)で…
米・Icahn School of Medicine at Mount SinaiのEmma Guttman-Yassky氏らは、アトピー性皮膚炎(AD)に伴う瘙痒(AD-related pruritus)に対する経口選択的κ-オピオイド受容体作動薬difelikefalin(DFK)の有効性を検討した第Ⅱ相プラセボ対照ランダム化試験…
欧州リウマチ学会(EULAR)が発表した最新のレコメンデーションでは、関節リウマチ(RA)治療において、メトトレキサート(MTX)および従来型合成抗リウマチ薬(csDMARD)を用いても疾患活動性の低下や寛解が達成できない場合に、JAK阻害薬や生物学的製剤(b…
6月26日~7月2日に最もツイート数が多かったのは、NEJM誌の論文「Triple-Hormone-Receptor Agonist Retatrutide for Obesity - A Phase 2 Trial」(トリプルホルモン受容体作動薬retatrutideの肥満症に対する第2相臨床試験試験)で1282件だった。 retatrutid…
アトピーはメラノーマ発症リスクの低下と関連しているとの研究結果が、「Melanoma Research」6月号に掲載された。 東フィンランド大学(フィンランド)のJenni Komulainen氏らは、あらゆる種類の皮膚がんリスクがある成人の対象者(男性250人、女性246人、う…
2型糖尿病患者の治療において、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)、グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)、グルカゴンの3つの受容体の作動活性を有する新規単一ペプチドretatrutideは、プラセボと比較して、血糖コントロールについて有意か…
中国で、治療歴のない切除不能なIII期またはIV期の末端黒色腫の患者50例(男性64%、年齢中央値57歳)を対象に、抗プログラム細胞死1抗体camrelizumabとVEGFR-2阻害薬apatinibおよびテモゾロミドの併用療法の活性および安全性を単群単施設第II相非無作為化試…
中国・Lanzhou UniversityのMing Liu氏らは、円形脱毛症(AA)に対するJAK阻害薬の有効性と安全性を検討したランダム化比較試験(RCT)のシステマチックレビューおよびメタ解析を実施。「JAK阻害薬はプラセボと比べ毛髪再生効果があることが示唆された。効果…
横浜市立大学皮膚科の川村飛翔氏らは、同科で原因薬剤を特定した薬疹患者を対象に薬剤リンパ球刺激試験(DLST)の陽性と関連する因子を後ろ向きに探索。重症度の高い臨床型や肝機能・腎機能障害がある薬疹患者では、DLST陽性率が高まる傾向があると、第122回…
経口投与が可能な新規グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)受容体作動薬orforglipronに関して、2型糖尿病および肥満症を対象とした第2相試験の結果が、第83回米国糖尿病学会学術集会(会期:6月23~26日、開催地:サンディエゴの会場とオンラインのハイブリッド開…
アトピー性皮膚炎(AD)の成人患者は、静脈血栓塞栓症(VTE)の発症リスクが高いことが、台湾・台北栄民総医院のTai-Li Chen氏らが実施した住民ベースの全国コホート研究で示唆された。AD成人と非AD成人のVTE発症の絶対差はわずかであったが、著者は、「VTE…
中年期や老年初期における大量の飲酒は、骨格筋量が減少するサルコペニアやフレイル(虚弱)のリスク増加をもたらす可能性のあることが、新たな研究で示唆された。英イースト・アングリア大学(UEA)ノリッジ医学部教授のAilsa Welch氏らによる研究で、「Cal…
ポーランド・SPSKMのMartyna A. Zbiciak-Nylec氏らは、瘢痕性脱毛症に分類される毛孔性扁平苔癬(lichen planopilaris;LPP)および前頭部線維化性脱毛症(frontal fibrosing alopecia;FFA)の女性患者95例の後ろ向き解析を行い、抗マラリア薬ヒドロキシク…
腎不全患者において、大量血液透析濾過(high-dose hemodiafiltration with on-line production:オンラインHDF)は従来のハイフラックス膜を使用した血液透析(HFHD)と比較して、全死因死亡リスクを低下することが示された。オランダ・ユトレヒト大学病院…
国立成育医療研究センターの大矢 幸弘氏らの研究グループは、2023年4月10日のプレスリリースで、食物アレルギーの発症リスクが高い、乳児期早期発症のアトピー性皮膚炎の乳児に対する早期の積極的治療が食物アレルギーの発症を予防することを世界で初めて実…
ファイザーは昨日(6月26日)、全頭型および汎発型を含む円形脱毛症(AA)に対する経口JAK3/TECファミリーキナーゼ阻害薬リトレシチニブ(商品名リットフーロカプセル50mg)の製造販売承認を取得したと発表した。AAの全身治療薬としては、昨年(2022年)6月…
頭皮や顔、体幹、間擦部に脂漏性皮膚炎がある成人患者226例を対象に、局所治療薬roflumilastフォーム0.3%の安全性および有効性を二重盲検vehicle対照第IIa相無作為化比較試験で検討。主要評価項目は治験責任医師による全般的評価(IGA)による成功とし、8週…
DPP-4阻害薬は2型糖尿病治療薬として広く用いられているが、水疱性類天疱瘡を発症するケースが知られている。北海道大学大学院皮膚科学教室教授の氏家英之氏らの研究グループは、全ゲノム上の一塩基多型(SNP)を対象にゲノムワイド関連解析を実施。DPP-4阻…
小野薬品は6月15日、がん免疫療法薬の抗PD-1抗体・オプジーボ点滴静注について、根治切除不能な進行・再発の上皮系皮膚悪性腫瘍の適応追加を一変申請したと発表した。同剤は厚労省から今回の適応で希少疾病用医薬品の指定を受けており、優先審査される。 今…
Moderna(米国)とMerck(米国とカナダ以外ではMSD)は、2023年6月5日付のプレスリリースで、切除された高リスク悪性黒色腫患者に対する個別化がんワクチンmRNA-4157/V940と抗PD-1治療薬ペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ)の併用療法について、ペムブ…
成人のアトピー性皮膚炎(AD)患者では、片頭痛を新たに発症するリスクが有意に高いという研究結果が、「Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology」2月号にリサーチレターとして掲載された。 カトリック大学校(韓国)のJi Hae Lee…