厚生労働省は21日、子宮頸(けい)がんを予防する「HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン」の9価ワクチンを新たに薬事承認した。ウイルスのさまざまな型のうち9種類を対象にしている。厚労省は今後、接種費用を公費で賄う定期接種化を検討するが、当面は自費での接種になる。
HPVは13種類が子宮頸がんと関係のある高リスク型として知られている。国内では二つの型を予防する2価ワクチンと、良性の尖圭(せんけい)コンジローマの原因となるウイルスも防ぐ4価ワクチンが承認されて、定期接種化されている。ただ、接種後に全身の痛みなどの健康被害を訴える人が相次ぎ、厚労省は積極的に接種を勧める取り組みを中止している。
新たに承認された9価ワクチンは9種類のウイルスの型に対応していて、子宮頸がんの発症原因の約90%をカバーできるという。接種は9歳以上の女性が対象で、計3回筋肉内に注射する。
(2020年07月22日(水) 09:00 配信 共同通信社)
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コメント:
HPV9価ワクチン(9価ガーダシル®)が承認されました。
女性も男性も全例打って、早く子宮頸がんなどのHPV関連悪性腫瘍で苦しむ人が一人でも減るといいですね。