デルマニアのブログ

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アトピー性皮膚炎治療薬ジファミラストを承認申請 大塚製薬

 大塚製薬は9月28日、アトピー性皮膚炎治療薬・ジファミラスト(一般名、開発コード:OPA-15406)について、日本で承認申請したと発表した。同剤は軟膏剤。大塚が創製したホスホジエステラーゼIV(PDE4)阻害薬で、承認されれば、PDE4阻害薬として初のアトピー性皮膚炎治療薬となり、また初の外用剤となる。

 PDE4阻害薬は、炎症性サイトカインなどの化学伝達物質の産生を抑制し、抗炎症作用を発揮することでアトピー性皮膚炎の症状を改善すると考えられている。PDE4阻害薬としてはアムジェンの尋常性乾癬などの治療薬・オテズラ錠(一般名:アプレミラスト)がある。

 大塚は、皮膚科の治療薬として、1993年発売の化膿性炎症を伴うざ瘡などに用いるニューキノロン系外用抗菌薬アクアチム(ナジフロキサシン)などを手掛けている。ジファミラストが承認されれば、大塚にとって20年以上ぶりの皮膚科領域の新薬となり、またアトピー性皮膚炎治療薬市場に初進出することになる。

 

コメント:

アトピー性皮膚炎に対するPDE4阻害薬の外用薬としては、すでに米国でクリサボロール(ユークリサ®)が実用化されています。

PDE4阻害薬は、乾癬領域ではアプレミラスト(オテズラ®)がすでに内服薬として使用されており、ロフルミラストの外用薬が現在第3相治験中です。

 

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