デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

中等度以上の尋常性乾癬でbimekizumabがアダリムマブに優越性

 中等症ないし重症の尋常性乾癬の患者478例を対象に、bimekizumabの有効性と安全性をアダリムマブと比較。主要評価項目は、16週時の乾癬面積・重症度指標(PASI)スコア90%以上の改善(PASI 90)、医師による全般的評価(IGA)0点または1点(病変が消失またはほぼ消失)とした。

 患者の平均年齢は44.9歳、ベースラインの平均PASIスコアは19.8点だった。16週時、bimekizumab群(56週間投与群と16週間投与群の統合)319例中275例(86.2%)とアダリムマブ群159例中75例(47.2%)がPASI 90を達成した(調整後リスク差39.3パーセントポイント、95%CI 30.9-47.7、非劣性および優越性のP<0.001)。bimekizumab群319例中272例(85.3%)とアダリムマブ群159例中91例(57.2%)でIGAスコアが0点または1点だった(調整後リスク差28.2パーセントポイント、95%CI 19.7-36.7、非劣性および優越性のP<0.001)。bimekizumabの有害事象で頻度が高かったのは、上気道感染症、口腔カンジダ症(治験担当医師は主に軽度ないし中等度と記録)、高血圧、下痢だった。

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov