新型コロナウイルスのファイザー製ワクチンをめぐり、イスラエルの保健機構は18日、3回目の接種に効果があったとする暫定的な調査結果を発表した。60歳以上の場合、3回目の接種をした人は2回接種の人に比べ、発症を86%減らす効果があったという。
イスラエルでは今月1日、2回目の接種から5カ月以上が経過した60歳以上を対象に3回目のワクチン接種を始め、すでに60歳以上の半数以上が3回目の接種を終えた。現在は対象を50歳以上に拡大している。
イスラエルでワクチン接種を担う保健機構「マッカビ」によると、60歳以上で3回目を接種して1週間以上たった人と、1~2月に2回のみ接種した人を比較調査したところ、前者は後者に比べ、発症した人が86%少なかった。3回接種した14万9千人超のうち陽性反応を示したのは37人にとどまった一方、2回のみ接種した67万5千人超のうち1064人が陽性となったという。
調査を行った専門家は、「3回目の接種は、感染を防ぐにも重症化を防ぐにも有効であることが示された。3回目の接種が感染拡大を抑える解決策だ」としている。
リンク