デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

基底細胞がん診断でOCTがパンチ生検に非劣性

 顔面のHゾーン(高リスクゾーン)以外の基底細胞がんの疑いで生検の適応がある患者598例を対象に、光干渉断層計(OCT)の使用で生検を回避できるかを無作為化非劣性試験で検討。被験者を無作為化によりOCT群とパンチ生検群に割り付けた。

 その結果、治療12カ月後に再発または残存病変(がんまたは前がん状態)のない患者の割合はOCT群が94%、パンチ生検群が93%だった。修正intention-to-treat解析で、絶対差は1.07%(95%CI -2.93-5.06、片側P=0.30)となり、95%信頼区間の下限値が事前に設定した非劣性マージン-10%を超えず、OCTのパンチ生検に対する非劣性が示された。per-protocol解析では、再発または残存病変のない患者の割合がOCT群95%、通常ケア群94%で、絶対差は0.81%(同-2.98-4.60、片側P=0.34)だった。

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov