デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

TNF阻害薬・MTX服用者、COVID-19入院・死亡リスク増大せず

COVID-19の治療法確立には、なお模索が続いている。米国・ウェストバージニア大学のAhmed Yousaf氏らは、エビデンスデータが不足している生物学的製剤および免疫抑制剤のCOVID-19関連アウトカムへの影響を、多施設共同リサーチネットワーク試験にて調べた。5…

ウステキヌマブで高リスク者の心血管リスク上昇

フランスの国民健康保険データベース(登録者6600万人)を用いてIL-12/23p40モノクローナル抗体ウステキヌマブによる治療開始と重度心血管イベント(SCE)との関連をcase-time-control研究で検討。SCE発症前6カ月をリスク期間、リスク期間前6カ月を参照期間…

「X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎」(nr-axSpA)に対する適応追加のお知らせ

「X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎」(nr-axSpA)に対して、 2020年8月21日にコセンティクス2020年9月25日にトルツ が適応追加となっています。 根拠論文へのリンクを貼っておきます。 ・コセンティクスのPREVENT試験(n=555) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov・…

原発性腋窩多汗症治療剤 エクロック®ゲル5% 製造販売承認取得のお知らせ

科研製薬の抗コリン薬の外用薬が2020年9月25日に承認されました。基剤群でも結構効いてるのが気になりますが、有意差はついていますね。いままで塩化アルミニウムでかぶれさせまくっていたわれわれ皮膚科医にとっては朗報です。

デュピクセント皮下注ペンの承認取得 在宅自己注射時の利便性向上 サノフィ

サノフィは9月18日、アトピー性皮膚炎などに用いるヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体・デュピクセント(一般名:デュピルマブ(遺伝子組換え))について、在宅自己注射時の利便性の向上が期待できる「デュピクセント皮下注300mgペン」の承認を…

小児では新型コロナウイルスと抗体が同時に存在

小児の体内では、新型コロナウイルスと、このウイルスと戦う抗体が同時に存在し得るとする驚きの研究結果が報告された。研究論文の筆頭著者である米国立小児病院のBurak Bahar氏は、「ほとんどのウイルスでは、抗体が検出された時点でウイルスは検出されなく…

死亡・重症化リスク44%低下 コロナ治療薬

リウマチ薬重症化防止効果 新型コロナ、阪大開発関与 【ワシントン共同】スイス製薬大手ロシュは18日、関節リウマチなどの治療薬「アクテムラ」の投与で、新型コロナウイルスに感染した肺炎患者の人工呼吸器装着や死亡に至る危険性が44%低下したとする…

アビガン、10月承認申請へ 治験でコロナ改善を確認 富士フイルムHD

富士フイルムホールディングス(HD)は23日、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」について、10月中にも承認申請を行う予定と発表した。臨床試験(治験)で早期に症状を改善する効果を確認したとしている。承認されれば新型コロナ治療薬…

バリシチニブ、中等~重症アトピー性皮膚炎への単剤有効性・安全性を確認

経口JAK1/2阻害薬は、COVID-19重症患者のサイトカインストーム治療に有用と報告されている。その1つ、経口JAK1/2阻害薬バリシチニブは、わが国を含め70ヵ国で関節リウマチの治療薬として承認されているが、外用コルチコステロイド薬で効果不十分な中等症~重…

ロシアの新型コロナワクチン、第I/II相試験で抗体陽転率100%/Lancet

ロシアのGamaleya National Research Centre for Epidemiology and Microbiologyで開発されている新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの第I/II相試験の結果が、Lancet誌オンライン版2020年9月4日号に掲載された。本ワクチンは、組換えアデノウイルス血…

尋常性乾癬へのbimekizumab、60週まで高い奏効率を維持

中等症ないし重症尋常性乾癬患者を対象に、IL-17AおよびIL-17Fの活性を中和するモノクローナル抗体bimekizumabの長期有効性と安全性を検討。12週間の無作為化二重盲検プラセボ対照第IIb相試験(BE ABLE 1試験)で乾癬面積重症度指数90%以上改善(PASI 90)…