デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

デルマクイック爪白癬について

2022年2月に「白癬菌抗原定性(233点)」が保険収載されたことを受け、 マルホのデルマクイック爪白癬が発売準備中です。 デルマクイック爪白癬の使用については日本皮膚科学会から提言が出ています。 https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guide…

COVID-19患者の脱毛症、特徴が明らかに

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との関連が報告されている脱毛症患者について、米国・マイアミ大学のBetty Nguyen氏らが系統的レビューとメタ解析を実施。男性型脱毛症(AGA)は、重症COVID-19のリスク因子である可能性が認められ、一方で休止期脱毛症…

ミチーガ、アトピー性皮膚炎に伴うそう痒に対するIL-31をターゲットとした初の抗体医薬品として、マルホが承認を取得

中外製薬創製の新規抗体医薬品「ミチーガ」について、導出先のマルホが製造販売承認を取得 アトピー性皮膚炎に伴うそう痒に対し、IL-31をターゲットとする初の抗体医薬品 アトピー性皮膚炎の辛い症状であるかゆみの改善により、患者さんのQOLの向上が期待さ…

オミクロン株へのブースター接種、効果はどのくらい持続する?

米国疾病予防管理センター(CDC)は、12歳以上のすべての人に対し、mRNAワクチン接種完了後5ヵ月以上経過してからのブースター接種を推奨しているが、オミクロン株に対するブースター接種の効果持続についてはあまりわかっていなかった。CDCのMorbidity and …

HPVワクチンの接種を自費で受けた者に対する償還払いについて

定期接種としてのHPVワクチンの正常化と、救済措置の実施が迫っています。このような中、3月11日に自治体向けの説明会が開催されたそうで、資料が公開されています。「HPVワクチンに関する自治体向け説明会」資料(3月11日)https://www.mhlw.go.jp/stf/n…

コロナワクチンの有効性、AZ製vs.ロシア製vs.中国製/Lancet

アルゼンチンにおいて使用された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する3種類のワクチンは、いずれもSARS-CoV-2感染とCOVID-19による死亡を減少させ有効であることが認められた。アルゼンチン保健省のAnalia Rearte氏らが、60歳以上を対象とした診断…

FDA、悪性黒色腫に初の抗LAG-3抗体relatlimabとニボルマブの併用を承認/BMS

ブリストルマイヤーズスクイブは、2022年3月18日、米国食品医薬品局(FDA)が、切除不能または転移のある悪性黒色腫に対する、ニボルマブと抗LAG抗体relatlimab-rmbwの固定用量の合剤(海外製品名:Opdualag)の単回投与を承認したと発表。 この承認はOpdual…

大正製薬、休止期脱毛症の治験開始 壮年性脱毛症の治療薬であるミノキシジルを含む製剤の有効性を探索

大正製薬は、頭髪の脱毛症の一種である休止期脱毛症を対象とした臨床試験(治験)を開始した。壮年性脱毛症の治療薬であるミノキシジルを含む製剤の有効性を探索する。休止期脱毛症は急性的な身体的負担の増加によって発症するとされ、新型コロナウイルス感…

乳児アトピー性皮膚炎、オンライン相談により発症抑制の可能性 成育医療センターほか、研究成果は、「JMIR Pediatrics and Parenting」に掲載

オンライン医療相談などの介入は発症抑制に影響するか 国立成育医療研究センターは3月16日、小児科に特化したオンライン医療相談「小児科オンライン」を用いて、生後4か月時点の子どものアトピー性皮膚炎の有症率にどのような影響を与えるのかを調べ、オンラ…

メルケル細胞がん、4割が5年以内に再発

メルケル細胞がん(MCC)患者618例を対象に、病期および診断後の経過時間による再発および死亡のリスクを前向きコホート試験で推定した。 その結果、5年再発率は40%だった。1年目の再発リスクが高く(病理学的病期I期11%、IIA/IIB期33%、IIIA期30%、IIIB…

脱毛症に立ち向かうためのベストな選択肢は 男性型脱毛症(AGA)の治療薬の有効性を比較

AGA

男性のほとんどは、人生のどこかの時点で額の生え際が後退、あるいは部分的にはげるなどの毛髪の変化を経験する。こうした脱毛の進行を抑える方法を探している男性に役立ちそうな研究結果が明らかになった。トロント大学(カナダ)のAditya K. Gupta氏らが、…

アトピー性皮膚炎に伴うそう痒治療薬ミチーガなど4製品の承認了承 薬食審・第二部会

厚生労働省の薬食審医薬品第二部会は3月3日、アトピー性皮膚炎に伴うそう痒治療薬・ミチーガ皮下注用(一般名:ネモリズマブ、マルホ)や、遺伝性血管性浮腫(HAE)の急性発作抑制薬・タクザイロ皮下注(ラナデルマブ、武田薬品)など4製品の承認を了承し…