デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

アトピー性皮膚炎にlebrikizumab+外用ステロイドが有効

中等症ないし重症のアトピー性皮膚炎(AD)の思春期児および成人患者211例を対象に、抗IL-13抗体lebrikizumab(LEB)とステロイド外用薬(TCS)併用の有効性および安全性を16週間の無作為化二重盲検プラセボ(PBO)対照多施設共同第III相臨床試験で検討(Adh…

減量で大事なのは食事を取るタイミングではなく頻度と量

減量をする上で最も重要なのは、いつ食べるかではなく、食べる頻度と量であることが、約550人の成人の食生活を6カ月にわたって調査した新たな研究から明らかになった。米ジョンズ・ホプキンス大学医学部のWendy Bennett氏らによるこの研究は、「Journal of t…

中等症~重症の化膿性汗腺炎、セクキヌマブ2週に1回投与が有効/Lancet

中等症~重症の化膿性汗腺炎患者において、セクキヌマブの2週ごとの投与は安全性プロファイルが良好で、化膿性汗腺炎を速やかに改善し、投与52週後まで有効性が維持されることが示された。米国・ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターのAlexa B. Kimba…

デュピルマブはアレルギー性鼻炎の症状改善に有効か

本論文に着目した理由 鼻科領域の慢性炎症性疾患の代表として、アレルギー性鼻炎と慢性副鼻腔炎が挙げられる。アレルギー性鼻炎はIgE抗体産生に基づくI型アレルギー疾患であり、抗IgE抗体薬であるオマリズマブが、既存治療でもコントロールができない季節性…

アトピー性皮膚炎、抗IL-13抗体薬のステロイドへの上乗せは有用か?

中等症~重症アトピー性皮膚炎(AD)の青少年・成人患者において、インターロイキン13(IL-13)をターゲットとする高親和性モノクローナル抗体lebrikizumab(LEB)と局所コルチコステロイド(TCS)の併用は、TCS単独と比べてアウトカムの改善が認められた。…

がん光免疫療法、症例数が伸び悩む一方で光明も

臨床応用が始まる前から、「次世代のがん治療」として米国のバラク・オバマ大統領(当時)が一般教書演説で取り上げるなど、大きな期待を集めてきたがん光免疫療法(近赤外線免疫療法、アルミノックス治療とも)。2020年9月に世界に先駆けて日本で薬事承認を…