デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

乾癬のbDMARD治療でPsAリスク低下

中等症ないし重症の尋常性乾癬患者で、生物学的疾患修飾性抗リウマチ薬(bDMARD)を5年以上処方した患者およびナローバンドUVB(nb-UVB)光線療法を3回以上実施した計464例(bDMARD群234例、nb-UVB群230例)を対象に、乾癬性関節炎(PsA)の発症率を後ろ向き…

J&J製コロナワクチンでギラン・バレー症候群リスク上昇 FDA報告

米国食品医薬品局(FDA)は、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)グループが開発した新型コロナウイルスワクチンの製品情報を更新し、接種後にギラン・バレー症候群の発症リスクがあることを警告した。ただ、頻度は低く、ワクチン接種を推奨する…

新型コロナに抗体カクテル療法が特例承認 NEWS◎抗ウイルス作用を持つ抗体2成分を1製剤にした「ロナプリーブ」

中外製薬は2021年7月19日、国内では同社が開発していた抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体「ロナプリーブ点滴静注セット」について、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して厚生労働省から特例承認を取得したと発表した。 同社は本製剤について政府と供…

先天性巨大色素性母斑、皮膚再生臨床試験で皮膚再生と母斑再発なしを確認 京大ほか、研究成果は、「Plastic and Reconstructive Surgery」のオンライン版に掲載

悪性腫瘍発生と整容面の問題から早期の母斑組織完全切除が望ましい 京都大学は7月1日、先天性巨大色素性母斑に対する世界初の皮膚再生治療を実施し、皮膚の再生が可能で、母斑の再発もないことを確認したと発表した。この研究は、同大医学研究科の森本尚樹教…

科研製薬 熱傷焼痂除去剤「KMW-1」を承認申請 深達性II度、III度熱傷の壊死組織を除去

科研製薬は6月28日、熱傷焼痂除去剤「KMW-1」(開発コード)を日本で承認申請したと発表した。入院が必要な重症熱傷を指す深達性II度又はIII度熱傷を対象とした外用薬。熱傷部位に塗布して4時間後に除去することで、健常な組織を温存したまま、焼痂と呼ば…

SJS/TEN発症に関わる新規分子「lipocalin-2」「LL-37」を同定 山梨大ほか、研究成果は、「Science Translational Medicine」に掲載

SJS/TEN患者の血液・皮膚における好中球を観察 山梨大学は7月1日、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)/中毒性表皮壊死症(TEN)の新規発症メカニズムを解明したと発表した。この研究は、同大医学部附属病院皮膚科学講座の木下真直助教、小川陽一講師(…

開発段階のヘルペス治療薬、動物実験で有望な結果 再発リスクが抑えられる可能性も示される

開発段階にある薬剤が、口唇ヘルペスや性器ヘルペスなどを引き起こす単純ヘルペスウイルス(HSV)の活動性感染だけでなく、再発リスクも抑える可能性のあることが、動物を用いた研究で示された。研究の詳細は、同薬を開発しているInnovative Molecules GmbH…

急性心筋梗塞の自己注射薬、臨床第3相試験を開始 臨床第3相試験を開始

急性心筋梗塞(AMI)に対する自己注射型のP2Y12阻害薬(selatogrel)の国際共同臨床第3相試験(Selatogrel Outcome Study in suspected Acute Myocardial Infarction: SOS-AMI)が開始される。同薬を開発するスイスのIdorsia社が明らかにした。 大腿部または…