デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

免疫チェックポイント阻害薬の長期的な副作用が明らかに Cancer Currents――米国立がん研究所(NCI)

免疫チェックポイント阻害薬は多くのがん腫に使用される免疫療法の一種で、この薬剤によって長期的寛解を得る患者もいる。一連の薬剤の短期的な副作用はよく知られているが、長期的または慢性の副作用の可能性はあまり知られていない。新たな研究によれば、…

がん患者はワクチン接種後の抗体価が低い

固形がん患者における新型コロナワクチン接種後の抗体価/Annals of Oncology 固形がんで治療中の場合、健常人と比べてコロナワクチンで得られる抗体濃度が低めである可能性が報告されました。 https://www.annalsofoncology.org/article/S0923-7534(21)0118…

新型コロナウイルス陽性者の多くに発疹  英研究

発疹は鼻咽頭スワブ検査による新型コロナウイルス陽性判定と関連し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)でよく見られる症状であるとする研究報告が、「British Journal of Dermatology」に1月14日掲載された。 英キングス・カレッジ・ロンドン(KCL)のAl…

新型コロナ既感染者、1年後の抗体保有状況は?/横浜市立大

横浜市立大学の山中 竹春氏(学術院医学群 臨床統計学)率いる研究グループは、「新型コロナウイルス感染12ヵ月後における従来株および変異株に対する抗ウイルス抗体および中和抗体の保有率に関する調査」の記者会見を5月20日に開催。回復者のほとんどが6ヵ…

「リンヴォック錠」新規適応追加

この度、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤「リンヴォックⓇ錠 7.5mg・15mg」(一般名:ウパダシチニブ水和物)につきまして、「既存治療で効果不十分な関節症性乾癬」の効能又は効果の追加承認を取得いたしましたので、ここに謹んでご案内申し上げます。 製品情報…

毛孔性紅色粃糠疹5型、体細胞組換えで症状の一部が自然治癒することを発見 北大ほか、研究成果は、「American Journal of Human Genetics」にオンラインで先行掲載

皮膚の遺伝性角化症、一部で自然治癒するメカニズムは? 北海道大学は5月20日、皮膚の遺伝性角化症の1つである毛孔性紅色粃糠疹5型において、病気の原因である遺伝子異常が、体細胞組換えという仕組みにより皮膚の一部から消失して自然に治癒することを世界…

バリシチニブでアトピー改善効果が長期持続 ヘルペス感染症、治療要する皮膚感染症の増加見られず

米・George Washington University School of MedicineのJonathan I. Silverberg氏らは、ステロイド外用薬で効果不十分な中等症~重症アトピー性皮膚炎の成人患者を対象に、経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬バリシチニブの長期有効性を第Ⅲ相多施設二重盲検ラ…

抗LAG-3抗体relatlimab+二ボルマブ、未治療の悪性黒色腫の第III相データを提示/BMS

ブリストルマイヤーズスクイブは、2021年5月29日、第II/III相RELATIVITY-047試験の結果を発表した。ニボルマブと抗LAG-3抗体relatlimabの固定用量の組み合わは、未治療の切除不能悪性黒色腫において、ニボルマブ単独と比較して、統計的に有意かつ臨床的に意…

筋肉増やす新薬、東大チームが開発…高齢者の筋力低下防げる可能性

筋肉を増やす効果のある新しい薬剤を開発し、動物実験で効果を確かめたと、東京大の研究チームが15日発表した。高齢者やがん患者の筋力低下を防ぐ治療薬につながる可能性があるという。成果は、科学誌「アイサイエンス」に掲載される。 チームは、筋肉の発…

サイアザイド系利尿薬で皮膚がんリスク上昇

降圧薬(サイアザイド系利尿薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、カルシウム拮抗薬、β遮断薬)を初めて処方された66歳以上の成人30万2634例と年齢・性別でマッチさせた降圧薬処方のない成人60万5268例を対象に、降圧薬の使…

ファイザー製新型コロナワクチンが変異株7種にも有効、接種者9割に中和抗体確認 横浜市大、インド型に対しても同等の抗体反応が確認

横浜市立大学は12日、ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンが変異株にも有効な可能性があると発表した。接種した日本人105人の約9割で、7種類の変異株と従来株に対する中和抗体が形成されていた。国内でも感染が広がる英国型変異(N501Y変…

インフリキシマブでSARS-CoV-2抗体反応が低下

英国92施設で、インフリキシマブ投与によって新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体反応が低下するかを検討。インフリキシマブで治療中の炎症性腸疾患(IBD)患者4685例の抗体反応を腸管選択的抗インテグリンα4β7モノクローナル抗体ベドリズマブで治療中のIB…

山火事でアトピー性皮膚炎・かゆみ受診率が増加

山火事による大気汚染の短期間曝露と、アトピー性皮膚炎(AD)およびかゆみを有する患者の受診機会の増加には関連性が認められることを、米国・カリフォルニア大学のRaj P. Fadadu氏らが横断研究によって明らかにした。大気汚染は世界的な公衆衛生上の課題で…

ファイザー社コロナワクチン、症状の有無を問わず感染予防効果あり

英国の医療従事者コホートを対象に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するBNT162b2 mRNAとChAdOx1 nCOV-19アデノウイルスベクターワクチンの接種率の関連因子とBNT162b2 mRNAワクチンの有効性を前向きコホート研究で評価した(SIREN試験、現在も進行中…

定期的な運動は新型コロナの重症化リスクを低減 18歳以上の成人患者4万8,440人を対象に解析

運動は、加齢に伴い増加するさまざまな慢性疾患の予防に効果的だが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化予防にも有効である可能性が報告された。日常的に身体活動を行っていたCOVID-19患者では、入院や集中治療室(ICU)入室、死亡のリスクが低い…

尋常性乾癬でbimekizumabがセクキヌマブに優越性示す

中等症ないし重症の尋常性乾癬患者743例を対象に、IL-17AおよびIL-17Fを選択的に阻害するIgG1モノクローナル抗体bimekizumabの有効性と安全性を第IIIb相試験でセクキヌマブと比較。患者をbimekizumab群(320mgを4週に1回投与、373例)とセクキヌマブ群(300m…

中等度以上の尋常性乾癬でbimekizumabがアダリムマブに優越性

中等症ないし重症の尋常性乾癬の患者478例を対象に、bimekizumabの有効性と安全性をアダリムマブと比較。主要評価項目は、16週時の乾癬面積・重症度指標(PASI)スコア90%以上の改善(PASI 90)、医師による全般的評価(IGA)0点または1点(病変が消失また…

J&Jの新型コロナワクチン、重症・重篤化に高い予防効果/NEJM

Janssen(米国・Johnson & Johnsonグループの医薬品部門)の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン「Ad26.COV2.S」は、単回接種によりCOVID-19を予防し、とくに入院や死亡を含む重篤なCOVID-19に対する有効率が高いことが認められた。安全性は、他の…