デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

尋常性乾癬でbimekizumabがセクキヌマブに優越性示す

 中等症ないし重症の尋常性乾癬患者743例を対象に、IL-17AおよびIL-17Fを選択的に阻害するIgG1モノクローナル抗体bimekizumabの有効性と安全性を第IIIb相試験でセクキヌマブと比較。患者をbimekizumab群(320mgを4週に1回投与、373例)とセクキヌマブ群(300mgを4週目まで毎週投与、以後48週目まで4週に1回投与:370例)に均等に無作為に割り付けた。16週目にbimekizumab群を再度無作為化し、維持量を48週目まで4週1回投与群と8週に1回投与群に1対2の割合で割り付けた。主要評価項目は、16週時の乾癬面積・重症度指標(PASI)スコアの試験開始時からの100%低下(PASI 100)とした。

 その結果、16週時のPASI 100達成率は、bimekizumab群61.7%、セクキヌマブ群48.9%だった(調整後リスク差12.7%ポイント、95%CI 5.8-19.6)。bimekizumabのセクキヌマブに対する非劣性および優越性が示された(非劣性および優越性のP<0.001)。口腔カンジダ症の発症数は、bimekizumab群(19.3%)の方がセクキヌマブ群(3.0%)よりも多かった。

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov