デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

COVID-19と帯状疱疹の関係

帯状疱疹は、加齢に伴う免疫機能の低下などにより、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)が再活性化することで発症する疾患です1)。なお、50歳以上のVZV抗体保有率は100%であったとの報告もあり2)、50歳以上の人は帯状疱疹の発症リスクがあるといわれています。こう…

透析患者における、波ごとの致死率

ウパダシチニブは青年期の成長を阻害しない

上記、影響しないという旨の論文がでました。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(…

炎症性腸疾患患者で乾癬リスク増加 逆因果関係は認められず

ドイツ・University of AugsburgのDennis Freuer氏らは、炎症性腸疾患(IBD)、特にクローン病(CD)や潰瘍性大腸炎(UC)と、乾癬および乾癬性関節炎との関連の評価を目的に、ゲノムワイド関連研究(GWAS)のデータを解析。IBDは乾癬および乾癬性関節炎の危…

屋内日焼け装置に関連する皮膚がんの発症を防ぐための政策的介入の費用対効果

屋内日焼け装置の使用は、メラノーマやその他の皮膚がんの原因となる可能性があり、それらの罹患率、死亡率、医療費の増加につながる。政策立案者は、このような負担を軽減するため、屋内日焼け装置の使用を禁止する可能性について、意思決定に資する信頼で…

デュピルマブ、6歳未満のアトピー性皮膚炎にも有効/Lancet

6歳未満のアトピー性皮膚炎患児の治療において、インターロイキン(IL)-4とIL-13を標的とする完全ヒト型モノクローナル抗体デュピルマブはプラセボと比較して、皮膚症状や徴候を有意に改善し、安全性プロファイルも許容範囲であることが、米国・ノースウェ…

免疫療法薬の術前投与、2種類の皮膚がんで効果を示す 欧州臨床腫瘍学会の年次集会で発表された2件の臨床試験の結果

皮膚がんの患者に対し、外科的にがんを切除する前に免疫療法薬を投与する治療アプローチの有効性を示した2件の臨床試験の結果が、欧州臨床腫瘍学会の年次集会(ESMO 2022、9月9~13日、フランス・パリ)で発表された。試験に参加した一部の患者では、免疫療…

サル痘、2022年4-6月の症例報告

2022年4月27日から6月24日までに16カ国43施設で診断されたサル痘ウイルス感染症患者528例(年齢中央値38歳)について、臨床症状や転帰が報告された。 感染者の98%がゲイ・バイセクシュアル男性、75%が白人、41%がヒト免疫不全ウイルス感染症だった。感染…

皮膚扁平上皮がんの術前cemiplimab、病理学的完全奏効は5割以上/NEJM

切除可能な皮膚扁平上皮がん患者の術前補助療法において、抗プログラム細胞死1(PD-1)モノクローナル抗体cemiplimabは、約半数の患者で病理学的完全奏効を達成し、安全性の新たなシグナルは特定されなかったことが、米国・テキサス大学MDアンダーソンがんセ…

9価HPVワクチン、「2023年度早期から」定期接種化へ厚労省審議会が了承、3回接種が前提、打ち控えの懸念も

第49回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会(部会長:脇田 隆字・国立感染症研究所長)は10月4日、9価のHPVワクチンを2023年度の早期から定期接種化することを了承した。最終的に予防接種・ワクチン分科会に諮り、決定する。現在定…

米FDAが結節性痒疹にデュピルマブ承認  24週で掻痒と病変の評価項目達成

米国食品医薬品局(FDA)は9月29日、成人の結節性痒疹(PN)の治療薬として、デュピルマブ(商品名デュピクセント)を承認した。デュピクセントはこの疾患に対する初のFDA承認薬となる。本剤は、アトピー性皮膚炎、喘息など多数の適応症でFDAの承認を受けて…

尋常性乾癬にroflumilastが有効 JAMA

尋常性乾癬が体表面積の2-20%を占める2歳以上の慢性尋常性乾癬患者881例(平均年齢47.5歳、女性36.3%)を対象に、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害薬roflumilastクリーム0.3%の有効性を第III相無作為化二重盲検対照多施設共同試験2件で検討(DERMIS-1、…

「朝食をたくさん、夕食は少なく」は本当に効果的? クロスオーバー法で有意差なし

朝食は多く食べ、その分、夕食は控えめにするという食事スタイルが減量につながると考えている人を失望させるデータが報告された。英アバディーン大学ローウェット研究所のAlexandra Johnstone氏らの研究によるもので、詳細は「Cell Metabolism」に9月9日掲…