デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

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GLP-1作動薬で甲状腺がんリスク上昇 RCT 64件のメタ解析

グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬は2型糖尿病の治療薬として広く使用され、最近では肥満症を適応とする新薬も登場するなど注目を集めているが、以前から甲状腺がんリスクの存在が指摘されている。イタリア・University of FlorenceのGiovanni A.…

タンパク質摂取が多いほど全死亡リスク低

筋肉量の多寡にかかわらずタンパク質摂取量が高齢者の全死亡リスクに関連 日本人高齢者を対象とする研究から、タンパク質の摂取量が多いほど全死亡(あらゆる原因による死亡)のリスクが低いという関連が示された。この関連は、筋肉量や血清アルブミンなどの…

減量目的のGLP-1作動薬で膵炎リスク9倍

糖尿病治療薬のGLP-1受容体作動薬を減量目的で使用する例が近年増加している。糖尿病に対するGLP-1受容体作動薬の使用が胆道疾患、膵炎、腸閉塞、胃不全麻痺など消化器系有害事象のリスクを高めることが報告されているが、減量目的での使用については安全性…

成人肥満者へのretatrutide、48週間投与で大幅な体重減少

トリプルホルモン受容体作動薬retatrutide(LY3437943)を成人肥満者(338例、男性51.8%、BMIが30以上または27-30未満で体重関連疾患あり)に用いた際の副作用、安全性、有効性に関する用量反応性を第2相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討した。retat…

トリプルホルモン受容体作動薬retatrutideは肥満症治療に有望

6月26日~7月2日に最もツイート数が多かったのは、NEJM誌の論文「Triple-Hormone-Receptor Agonist Retatrutide for Obesity - A Phase 2 Trial」(トリプルホルモン受容体作動薬retatrutideの肥満症に対する第2相臨床試験試験)で1282件だった。 retatrutid…

GIP/GLP-1/グルカゴン受容体作動薬retatrutideの有効性・安全性/Lancet

2型糖尿病患者の治療において、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)、グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)、グルカゴンの3つの受容体の作動活性を有する新規単一ペプチドretatrutideは、プラセボと比較して、血糖コントロールについて有意か…

新規経口GLP-1作動薬、糖尿病と肥満の治験進む Eli Lilly社が開発するorforglipron、P2試験の結果良好

経口投与が可能な新規グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)受容体作動薬orforglipronに関して、2型糖尿病および肥満症を対象とした第2相試験の結果が、第83回米国糖尿病学会学術集会(会期:6月23~26日、開催地:サンディエゴの会場とオンラインのハイブリッド開…

大量飲酒は後年の筋肉量減少のリスクを高める

中年期や老年初期における大量の飲酒は、骨格筋量が減少するサルコペニアやフレイル(虚弱)のリスク増加をもたらす可能性のあることが、新たな研究で示唆された。英イースト・アングリア大学(UEA)ノリッジ医学部教授のAilsa Welch氏らによる研究で、「Cal…

GLP-1受容体薬ウゴービ、肥満症で承認

ノボ ノルディスクファーマは本日(3月27日)、GLP-1受容体作動薬セマグルチド(商品名ウゴービ皮下注)が肥満症を適応として製造販売承認を取得したと発表した。 週1回の投与で空腹感を軽減、満腹感を高めることにより、体重減少を促す(関連記事:「解説・…

GIP・GLP-1受容体の同時刺激、なぜ矛盾しない?

グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)とグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)の2つの受容体に作用する初の薬剤で、2022年9月に承認されたGIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチド(商品名マンジャロ)。GLP-1受容体作動薬の“進化形”として関心を集め…

減量で大事なのは食事を取るタイミングではなく頻度と量

減量をする上で最も重要なのは、いつ食べるかではなく、食べる頻度と量であることが、約550人の成人の食生活を6カ月にわたって調査した新たな研究から明らかになった。米ジョンズ・ホプキンス大学医学部のWendy Bennett氏らによるこの研究は、「Journal of t…

セマグルチドは青少年の肥満治療にも有効か?

GLP-1受容体作動薬のセマグルチドは、2型糖尿病治療薬として開発されたが、肥満を伴う成人の糖尿病患者では、減量効果ももたらすことが報告されている。未成年の肥満患者にも同様に有効かを調べるために行われたのがこの研究だ。 対象は12歳以上18歳未満の過…

夜食べると太る原因が明らかに グレリンやレプチン、深部体温などが変化

夜の遅い時間帯に食事を食べると太りやすくなる原因の一端が、米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院およびハーバード大学医学大学院のFrank Scheer氏らの研究により明らかになった。食事の時間帯が遅いと、食欲関連ホルモンや深部体温、脂肪貯蓄などに変化が…

インセンティブで減量達成率が上昇 米・低所得地域の肥満者を対象としたRCT

減量に向けた運動などの行動目標の達成状況に応じて金銭的報酬を支払う目標指向型(goal-directed design)、または達成できた体重減少率に応じて金銭的報酬を支払うアウトカムベース型(outcome-based design)のインセンティブが、肥満者の減量に有効であ…

夜食べると太る原因が明らかに グレリンやレプチン、深部体温などが変化

夜の遅い時間帯に食事を食べると太りやすくなる原因の一端が、米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院およびハーバード大学医学大学院のFrank Scheer氏らの研究により明らかになった。食事の時間帯が遅いと、食欲関連ホルモンや深部体温、脂肪貯蓄などに変化が…

甘い飲み物でがん死リスク上昇の可能性 人工甘味料入り飲料も有意

甘い飲み物を過剰に摂取すると、がんによる死亡が増える可能性を示唆するデータが報告された。米国がん協会(ACS)のMarjorie McCullough氏らの研究によるもので、詳細は「Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention」10月号に掲載された。論文の筆頭著…

屋内日焼け装置に関連する皮膚がんの発症を防ぐための政策的介入の費用対効果

屋内日焼け装置の使用は、メラノーマやその他の皮膚がんの原因となる可能性があり、それらの罹患率、死亡率、医療費の増加につながる。政策立案者は、このような負担を軽減するため、屋内日焼け装置の使用を禁止する可能性について、意思決定に資する信頼で…

「朝食をたくさん、夕食は少なく」は本当に効果的? クロスオーバー法で有意差なし

朝食は多く食べ、その分、夕食は控えめにするという食事スタイルが減量につながると考えている人を失望させるデータが報告された。英アバディーン大学ローウェット研究所のAlexandra Johnstone氏らの研究によるもので、詳細は「Cell Metabolism」に9月9日掲…

糖尿病薬がダイエットに有効な可能性 Diabetes medication may be effective for weight loss

多くの患者さん、特に糖尿病前症や糖尿病の患者さんにとって、体重を減らすためには食事療法や運動療法だけでは不十分です。この目標を達成するためには、代謝の基盤となるホルモンを改善する必要があります。 幸いなことに、新しい薬によって体重を減らすこ…

人工甘味料の種類別、心血管疾患リスクとの関連は/BMJ

人工甘味料の摂取量の増加に伴って心血管疾患のリスクが上昇し、なかでもアスパルテームは脳血管疾患、アセスルファムカリウムとスクラロースは冠動脈性心疾患のリスクと関連することが、フランス・ソルボンヌ パリ北大学のCharlotte Debras氏らの検討で示さ…

カロリー制限ダイエット、摂食時間制限ありvs.なし/NEJM

肥満患者において、摂食時間を午前8時~午後4時の8時間に制限する時間制限食をカロリー制限に追加しても、1日の摂取カロリー制限と比較し、1年間の体重、体脂肪および代謝リスク因子の減少に関して効果は認められないことが示された。中国・南方医科大学のDe…

砂糖飲料の代わりに代替甘味飲料で心血管代謝リスク低下

砂糖入り飲料(SSB)の代替品として用いる低カロリーまたはノンカロリーの甘味料入り飲料(LNCSB)の水と比較した心代謝危険因子改善効果を無作為化試験17件の系統的レビューとメタ解析で検討。糖尿病のリスクがあるか糖尿病がある過体重または肥満の成人173…