デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

日本人アトピー性皮膚炎、発症年齢の遺伝基盤を解明 理研ほか、研究成果は、「Journal of Investigative Dermatology」に掲載

BBJ登録のアトピー性皮膚炎患者1,344人を対象に、発症年齢との遺伝的関連を解析 理化学研究所は11月21日、2021年に発表したアトピー性皮膚炎を対象にした最大規模のゲノムワイド関連解析(GWAS)の結果を用いて、日本人のアトピー性皮膚炎の発症年齢の遺伝基…

コロナワクチンで帯状疱疹リスクは上がるのか~大規模調査

新型コロナワクチン接種後に帯状疱疹が発症した症例が報告されているが、ワクチンによって帯状疱疹リスクが増加するのかどうかは不明である。今回、新型コロナワクチン接種が帯状疱疹リスク増加と関連するかどうかについて、米国・カリフォルニア大学サンフ…

新薬16成分20品目が薬価収載 ソーティクツやテゼスパイアなど5成分6品目が即日発売

新薬16成分20品目が11月16日、薬価収載された。このうち、乾癬治療薬・ソーティクツ錠6mg(ブリストル マイヤーズ スクイブ)や重症・難治性気管支喘息治療薬・テゼスパイア皮下注210mgシリンジ(アストラゼネカ)、ドラベ症候群に伴うてんかん発作治療薬・…

喫煙と乾癬は因果関係にある 中国の研究

乾癬は、喫煙とは因果関係にあるが、アルコールの摂取とは関連しないという研究結果が、「British Journal of Dermatology」に6月28日掲載された。 アルコール摂取と喫煙は乾癬リスクと関連することが報告されている。しかし、それらの因果関係に関する質の…

一部の黒色腫に術前ペムブロリズマブが有効 Cancer Currents――米国立がん研究所(NCI)ブログ

悪性黒色腫の治療は、おそらく他のどのがんよりも、この10年間で大きく変貌を遂げた。そして、米国国立がん研究所(NCI)が資金提供した臨床試験の初期の結果に基づき、悪性度が高いことの多い、このタイプの皮膚がんに対する新たな治療法の強化が目前に迫っ…

甘い飲み物でがん死リスク上昇の可能性 人工甘味料入り飲料も有意

甘い飲み物を過剰に摂取すると、がんによる死亡が増える可能性を示唆するデータが報告された。米国がん協会(ACS)のMarjorie McCullough氏らの研究によるもので、詳細は「Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention」10月号に掲載された。論文の筆頭著…

9価HPVワクチン、来年4月1日から定期接種へ

厚生労働省厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会は、2022年11月8日、9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの定期接種を2023年4月1日から開始する方針を了承した。 9価HPVワクチンは、2022年10月4日の同部会にて定期接種化が了承…

新生児への毎日の保湿剤、アトピー性皮膚炎を予防しない

生後1年間、保湿剤を毎日塗布しても、アトピー性皮膚炎への予防効果は認められなかったことが、英国・ノッティンガム大学のLucy E. Bradshaw氏らが行った無作為化試験「Barrier Enhancement for Eczema Prevention(BEEP)試験」の結果、示された。食物アレ…

2021年に世界で最も売れた薬は?

2021年に世界で最も売れた医薬品は、前年に続いて米アッヴィの抗TNFα抗「ヒュミラ」だったことが、米IQVIAのまとめでわかりました。2位は米ブリストル・マイヤーズスクイブと米ファイザーの抗凝固薬「エリキュース」、3位は米メルクの免疫チェックポイント阻…

遺伝性血管性浮腫のまとめ

少しまとめておきます。 遺伝性血管浮腫 常染色体優性遺伝 日本人の患者数…約2,500人 1型(85%): C1-INH低下 C1-INH機能低下 2型(15%): C1-INH正常 C1-INH機能低下 (C1-INH蛋白定量検査で1型と鑑別) 3型(まれ): C1-INH正常 C1-INH機能正常 その他遺伝子異常あ…

ルキソリチニブクリーム、白斑に有効/NEJM

白斑に対するJAK阻害薬ルキソリチニブ(本邦では骨髄線維症、真性多血症の適応で承認)のクリーム製剤は、基剤クリーム(対照)よりも病変部の再色素沈着を拡大したことが示された。安全性については最も多く報告された有害事象は、塗布部におけるにきびやか…