デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

減量目的のGLP-1作動薬で膵炎リスク9倍

糖尿病治療薬のGLP-1受容体作動薬を減量目的で使用する例が近年増加している。糖尿病に対するGLP-1受容体作動薬の使用が胆道疾患、膵炎、腸閉塞、胃不全麻痺など消化器系有害事象のリスクを高めることが報告されているが、減量目的での使用については安全性…

汗管腫とは?

汗管腫syringomaは、エクリン汗腺が真皮内で肥大した良性の皮膚腫瘍で、1-4mm位の大きさで、正常な皮膚の色をして平らに盛り上がっています。思春期以降の女性に多く、まぶた周囲や額部に後発しますので美容上の意味を持ちます。良性腫瘍なので基本的には、…

ヤーボイに重大副作用を追記  厚生労働省、「脳炎」で

日本皮膚科学会はこのほど、同学会作成の「安全使用マニュアル リトレシチニブトシル酸塩」をホームページに掲載し、周知した。9月に「円形脱毛症(ただし、脱毛部位が広範囲に及ぶ難治の場合に限る)」を効果・効能として、リトレシチニブトシル酸塩(販売…

グルタチオンによる美白効果

グルタチオン点滴の美白効果についてですが、点滴でなく内服でも効果は認めます。 ・Glutathione as an oral whitening agent: a randomized, double-blind, placebo-controlled study. J Dermatolog Treat. 2012; 23: 97-102. doi: 10.3109/095466310038016…

にきびに対して最も効果的な治療法とは? 37種類のにきび治療法を比較検討

生活の質(QOL)に大きな影響を与えかねないにきび(ざ瘡)に対する最も効果的な治療法は何なのだろうか。台大病院(台湾)のChung-Yen Huang氏らによる200件以上の研究を対象にしたレビューから、その答えは、経口イソトレチノイン(商品名アキュテイン)で…

米FDAが水いぼの局所治療薬を承認 水いぼ治療薬の承認としては初

米食品医薬品局(FDA)は7月24日、成人および2歳以上の小児における伝染性軟属腫(水いぼ)の局所治療薬としてYcanth(一般名カンタリジン)を承認した。水いぼ治療薬のFDAによる承認は今回が初めて。 Ycanthは、医薬品の製造管理および品質管理の基準(Good…