デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

SARS-CoV-2変異株、重症度が変化/Lancet

遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)8領域に382ヌクレオチド欠損(Δ382)を認める新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異体の感染者は、症状が軽症であることが明らかにされた。シンガポール・国立感染症センターのBarnaby E. Young氏らによる観察コ…

チルドラキズマブ(イルミア®)の薬価収載について

乾癬に対する10剤目のバイオ、チルドラキズマブ(イルミア®)が8月26日に薬価収載され、臨床使用が可能となりました。12週間隔で、お値段は487,413円です。同じIL-23阻害薬で12週間隔のスキリージは1回あたり487,614円なのでほぼ同じですね。

2020年8月、キイトルーダ®に「400mg 6週間間隔投与」が追加承認されました。

6. 用法及び用量 〈悪性黒色腫〉通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。ただし、術後補助療法の場合は、投与期間は12ヵ月間までとする。 www.msdconnect.jp コメ…

ピーナツアレルギー経口免疫療法薬AR101、P3で有効性確認

欧州7カ国で4-17歳のピーナツアレルギー患者175例を対象に、生物学的経口免疫療法薬AR101の有効性を二重盲検無作為化プラセボ対照第III相試験で検討(ARTEMIS試験)。AR101は6カ月間で2週ごとに300mgまで増量し、3カ月間維持投与した。 その結果、9カ月間の…

白斑治療、JAK阻害薬のクリーム剤が有望

白斑は慢性の自己免疫疾患で、皮膚の脱色とともに生活の質の低下をもたらす。白斑には承認された治療薬がなく、現行の適応外療法の効果は限定的である。改善された治療の開発が待たれる中、JAK阻害薬ルキソリチニブ(本邦では骨髄線維症、真性多血症の適応で…

進行悪性黒色腫のペムブロリズマブ、変異の有無を問わず有効

進行悪性黒色腫の国際共同試験3件(KEYNOTE-001、KEYNOTE-002、KEYNOTE-006)の事後サブグループ解析を実施。BRAF V600E/K変異の有無を確認し、ペムブロリズマブを投与した患者1558例を対象に、BRAF V600E/K変異と前治療が転帰に及ぼす影響を検討した。 その…

ワクチン初期試験で抗体 ファイザーが開発

【ワシントン共同】米製薬大手ファイザーのチームは12日、開発中の新型コロナウイルス感染症のワクチンを接種した人に、ウイルスに対抗する抗体ができたとする臨床試験の初期成果を英科学誌ネイチャーに発表した。 ワクチンはドイツのバイオテクノロジー企…

中等~重症アトピー性皮膚炎へのabrocitinib、第III相試験結果/Lancet

中等症~重症アトピー性皮膚炎の青年および成人患者の治療において、経口選択的JAK1阻害薬abrocitinibの1日1回投与は、プラセボに比べ有効性が優れ、忍容性も良好であることが、米国・オレゴン健康科学大学のEric L. Simpson氏らが行った「JADE MONO-1試験」…

ミューズ細胞による表皮水疱症治験で主要評価項目達成

三菱ケミカルホールディングス傘下の生命科学インスティテュート(東京都)は29日、再生医療製品「Muse(ミューズ)細胞」を表皮水疱症の治療に用いる臨床試験で、主要な評価項目を達成できたと発表した。安全性に問題はなく、設定した有効性目標もク…