2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧
腎不全患者において、大量血液透析濾過(high-dose hemodiafiltration with on-line production:オンラインHDF)は従来のハイフラックス膜を使用した血液透析(HFHD)と比較して、全死因死亡リスクを低下することが示された。オランダ・ユトレヒト大学病院…
国立成育医療研究センターの大矢 幸弘氏らの研究グループは、2023年4月10日のプレスリリースで、食物アレルギーの発症リスクが高い、乳児期早期発症のアトピー性皮膚炎の乳児に対する早期の積極的治療が食物アレルギーの発症を予防することを世界で初めて実…
ファイザーは昨日(6月26日)、全頭型および汎発型を含む円形脱毛症(AA)に対する経口JAK3/TECファミリーキナーゼ阻害薬リトレシチニブ(商品名リットフーロカプセル50mg)の製造販売承認を取得したと発表した。AAの全身治療薬としては、昨年(2022年)6月…
頭皮や顔、体幹、間擦部に脂漏性皮膚炎がある成人患者226例を対象に、局所治療薬roflumilastフォーム0.3%の安全性および有効性を二重盲検vehicle対照第IIa相無作為化比較試験で検討。主要評価項目は治験責任医師による全般的評価(IGA)による成功とし、8週…
DPP-4阻害薬は2型糖尿病治療薬として広く用いられているが、水疱性類天疱瘡を発症するケースが知られている。北海道大学大学院皮膚科学教室教授の氏家英之氏らの研究グループは、全ゲノム上の一塩基多型(SNP)を対象にゲノムワイド関連解析を実施。DPP-4阻…
小野薬品は6月15日、がん免疫療法薬の抗PD-1抗体・オプジーボ点滴静注について、根治切除不能な進行・再発の上皮系皮膚悪性腫瘍の適応追加を一変申請したと発表した。同剤は厚労省から今回の適応で希少疾病用医薬品の指定を受けており、優先審査される。 今…
Moderna(米国)とMerck(米国とカナダ以外ではMSD)は、2023年6月5日付のプレスリリースで、切除された高リスク悪性黒色腫患者に対する個別化がんワクチンmRNA-4157/V940と抗PD-1治療薬ペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ)の併用療法について、ペムブ…
成人のアトピー性皮膚炎(AD)患者では、片頭痛を新たに発症するリスクが有意に高いという研究結果が、「Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology」2月号にリサーチレターとして掲載された。 カトリック大学校(韓国)のJi Hae Lee…
TRPV4が及ぼす乾癬への影響/機能阻害による治療薬開発の可能性を検討 群馬大学は6月8日、皮膚の表皮細胞や神経で発現するTRPV4が乾癬の皮疹の病態、重症度に重要な役割を果たしていることを明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院医学系研究科皮膚…
日本大学皮膚科研究所教授の照井正氏らは、局所療法で効果不十分な日本人の掌蹠膿疱症(PPP)患者90例を対象に、乾癬の治療に用いられるホスホジエステラーゼ(PDE)4阻害薬アプレミラストの有効性および安全性を第Ⅱ相二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試…
女性の尋常性ざ瘡患者342例(平均年齢29.2歳、軽度46%、中等度40%、重度13%)を対象に、経口スピロノラクトンの有効性を第III相無作為化比較試験で検討(SAFA試験)。主要評価項目は、12週時のAcne-Specific Quality of Life(Acne-QoL)症状サブスケール…
この論文に着目した理由 アトピー性皮膚炎(AD)の疾病負荷としては、痒みや皮疹によるQOL(生活の質)の低下が注目されやすい。しかし、AD患者では炎症マーカーや血小板活性化マーカーが上昇することも知られている。この所見は静脈血栓塞栓症(VTE)の病態…
加齢とともに白髪が増えるのは、髪の色を作る幹細胞が毛包の中で「動けなく」なり、機能しなくなるためであることが、新たな動物実験から明らかになった。米ニューヨーク大学(NYU)グロスマン医学部皮膚科・細胞生物学科の伊藤真由美氏らによる研究で、「Na…
重症および/または治療困難なアトピー性皮膚炎(AD)患者において、アブロシチニブはプラセボやデュピルマブよりも、迅速かつ大幅な皮疹消失とQOL改善をもたらした。米国・オレゴン健康科学大学のEric L. Simpson氏らが、第III相無作為化試験「JADE COMPARE…
米・Swedish Medical Center/Providence St. Joseph Health and University of WashingtonのPhilip Mease氏らは、中等症~重症の活動性乾癬性関節炎(PsA)に対する経口チロシンキナーゼ(TYK)2/ヤヌスキナーゼ(JAK)1阻害薬brepocitinibの安全性と有効…
アトピー性皮膚炎、健常者よりTreg数が多いのに症状があるのはなぜ? 筑波大学は5月30日、アトピー性皮膚炎患者の血液中では、アトピー症状を引き起こす方向に働くダニ特異的T細胞が、炎症を抑制する方向に働くダニ特異的制御性T細胞より多い傾向にあること…
2023年6月1日より、抗IL-31受容体抗体ネモリズマブ(商品名ミチーガ)が在宅自己注射指導管理料の対象薬剤となり、保険診療下での在宅自己注射が可能になった。同薬はアトピー性皮膚炎に伴う掻痒に対する初の抗体医薬で、2022年8月に発売された(関連記事:…
12-17歳の中等度ないし重度のアトピー性皮膚炎患者289例を対象に、トラロキヌマブの有効性と安全性を第III相無作為化二重盲検試験で検討(ECZTRA 6試験)。16週時の医師による全般的評価スコア0または1(IGA0/1)、および湿疹面積・重症度指数75%改善(EASI…
ピーナツアレルギーが確認された1-3歳児362例を対象に、ピーナツパッチを用いた経皮免疫療法の有効性と安全性を、第III相多施設共同二重盲検プラセボ対照試験で検討。ピーナツタンパク質の誘発量が300mg以下の被験者を、経皮免疫療法(介入群)とプラセボパ…