1~4歳児のピーナツアレルギーに対する舌下免疫療法(sublingual immunotherapy;SLIT)は、安全かつ効果的に脱感作が得られ、またその効果は本療法終了後も3カ月は維持されることを明らかにしたランダム化比較試験の結果が、「The Journal of Allergy and C…
抗インターロイキン(IL)-4/13受容体抗体デュピルマブは、アトピー性皮膚炎の根本治療薬として期待される一方、投与後に顔面の紅斑が残存する難治症例も報告されている。理化学研究所情報統合本部先端データサイエンスプロジェクトの芦崎晃一氏らは、人工…
抗インターロイキン(IL)-4/13受容体抗体デュピルマブは、アトピー性皮膚炎の根本治療薬として期待される一方、投与後に顔面の紅斑が残存する難治症例も報告されている。理化学研究所情報統合本部先端データサイエンスプロジェクトの芦崎晃一氏らは、人工…
抗菌薬の代替治療法の一つとして注目されるファージ療法 大阪公立大学は1月18日、尋常性ざ瘡(ニキビ)患者を対象としたバクテリオファージ療法に関する臨床試験を開始することを発表した。この研究は、同大大学院医学研究科皮膚病態学の鶴田大輔教授、立石…
米国食品医薬品局(FDA)は2003年、注射用オマリズマブ(ゾレア)を中等度から重度の持続性アレルギー性喘息の治療薬として承認した。2024年2月16日、オマリズマブは、免疫グロブリンEを介する食物アレルギーを経験する1歳以上の患者において、アナフィラキ…
実験段階にある腎臓病の治療薬「BI 690517」によって腎障害により悪化した尿中マーカーが有意に改善することが、米ワシントン大学腎臓病学臨床教授のKatherine Tuttle氏らが実施した同薬の第2相臨床試験で示された。慢性腎臓病(CKD)患者にBI 690517を投与…
米国で女性3万1355例(平均年齢45.9歳)を対象に、郵送でのヒトパピローマウイル(HPV)自己採取キット提供による子宮頸がん検診受診率の改善効果を無作為化試験で検討。郵送方法はキットを直送するダイレクトメール方式または要請に基づき送付するオプトイ…
薬剤性過敏症症候群(DRESS:Drug Reaction with Eosinophilia and Systemic Symptoms)の重症度評価と治療に関する国際的なコンセンサスを策定する研究結果が、スイス・チューリヒ大学病院のMarie-Charlotte Bruggen氏らにより報告された。DRESSは、発現頻…
米国皮膚科学会(AAD)が、2016年以来、改訂されていなかった尋常性ざ瘡(にきび)の治療ガイドラインを改訂し、「Journal of the American Academy of Dermatology(JAAD)」1月号に公表した。本ガイドラインの上席著者で、AADの尋常性ざ瘡ガイドラインワー…
小野薬品工業とブリストル マイヤーズ スクイブは2024年2月9日、小野薬品が、ニボルマブ(商品名:オプジーボ)について、根治切除不能な進行・再発の上皮系皮膚悪性腫瘍に対する効能又は効果の追加に係る製造販売承認事項一部変更承認を取得したと発表。 今…
東京医歯大ほか、研究成果は、「Journal of Investigative Dermatology」にオンライン掲載 2021年承認のPDE4阻害薬、治療効果の詳細メカニズムは不明だった 東京医科歯科大学は10月13日、アトピー性皮膚炎の治療薬ジファミラストが希少な免疫細胞である好塩…
アトピー性皮膚炎/尋常性乾癬における外用PDE4阻害薬の有効性を検討 本論文では、アトピー性皮膚炎(70例、女性52.9%)と尋常性乾癬(34例、男性58.8%)の患者を対象に、外用PDE4阻害薬の有効性および安全性を第2a相二重盲検無作為化試験で検討している。…
米国では、医師が皮膚症状を訴える患者に外用抗真菌薬を処方することが非常に多く、それが薬剤耐性真菌感染症の増加の一因となっている可能性のあることが、米疾病対策センター(CDC)のJeremy Gold氏らによる研究で示唆された。この研究結果は、「Morbidity…
完全切除後の高リスク悪性黒色腫に対する術後補助療法として、個別化mRNAがんワクチンmRNA-4157(V940)とペムブロリズマブの併用療法は、ペムブロリズマブ単剤療法と比較し、無再発生存期間(RFS)を延長し、安全性プロファイルは管理可能であった。米国・L…
グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬は2型糖尿病の治療薬として広く使用され、最近では肥満症を適応とする新薬も登場するなど注目を集めているが、以前から甲状腺がんリスクの存在が指摘されている。イタリア・University of FlorenceのGiovanni A.…
軽症~中等症アトピー性皮膚炎または尋常性乾癬患者において、開発中の外用PDE4阻害薬PF-07038124は、忍容性が良好で有効性に優れることが示された。米国・カリフォルニア大学サンディエゴ校のLawrence F. Eichenfield氏らが海外第IIa相無作為化二重盲検比較…
日本リウマチ学会はこのほど、関節リウマチ患者における「ウパダシチニブ」(販売名:リンヴォック錠)使用中のニューモシスチス肺炎(PCP)および間質性肺炎(IP)発症に関して注意喚起する文書をホームページに掲載した。市販後全例調査により重篤有害事象…
食物アレルギーの原因になる食物を毎日少しずつ取ることで、食べられるようにする「経口免疫療法」。アナフィラキシーと呼ばれる重篤な副反応が起こる場合があるため、日本では一般診療として推奨されていないが、国立成育医療研究センターのチームが「安全…
韓国・Kangwon National University HospitalのJi Hyun Kim氏らは、同国の国民健康保険サービス・全国サンプルコホート(NHIS-NSC)のデータを用い、胃酸抑制薬として広く用いられているプロトンポンプ阻害薬(PPI)およびH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)と…
isotretinoinは、海外では重症の尋常性ざ瘡(にきび)に対して用いられており、本邦では未承認であるが自由診療での処方やインターネット販売で入手が可能である。isotretinoinは、尋常性ざ瘡に対する有効性が示されている一方、自殺やうつ病などさまざまな…
かゆみ誘導に重要なIL-31、受容体発現やシグナル伝達の仕組みは未解明だった 理化学研究所(理研)は11月29日、皮膚炎に伴うかゆみの伝達に、感覚神経における転写因子「STAT3」の活性化が重要な役割を果たしていることを発見したと発表した。この研究は、同…
治療法が十分に確立されていない皮膚血管炎IgAVとCLV 名古屋大学は11月21日、IgA血管炎(IgAV)および皮膚白血球破砕性血管炎(CLV)の患者皮膚において、ヤヌスキナーゼ(JAK)という酵素が活性化していることを明らかにしたと発表した。この研究は、同大大…
筋肉量の多寡にかかわらずタンパク質摂取量が高齢者の全死亡リスクに関連 日本人高齢者を対象とする研究から、タンパク質の摂取量が多いほど全死亡(あらゆる原因による死亡)のリスクが低いという関連が示された。この関連は、筋肉量や血清アルブミンなどの…
ネモリズマブ単剤療法はプラセボとの比較において、結節性痒疹のそう痒と皮膚病変を有意に改善したことが、海外第III相二重盲検無作為化比較試験「OLYMPIA 2試験」で示された。結節性痒疹は、慢性の神経免疫疾患であり、重度のそう痒を伴い疾病負荷が大きい…
ざ瘡(にきび)治療の補助としてビタミン剤やそのほかの栄養補助食品に関心を示す患者は多い。しかし、それらの有効性や安全性は明らかではなく、推奨する十分な根拠は乏しい。そこで、米国・Brigham and Women's HospitalのAli Shields氏らの研究グループは…
アトピー性皮膚炎は認知機能障害と関連することが示唆されているが、研究によって結果に一貫性が見られない。中国・The First People's Hospital of FuzhouのQi Zhou氏らは、中高年成人におけるアトピー性皮膚炎と認知機能障害の関連を評価する目的でシステ…
糖尿病治療薬のGLP-1受容体作動薬を減量目的で使用する例が近年増加している。糖尿病に対するGLP-1受容体作動薬の使用が胆道疾患、膵炎、腸閉塞、胃不全麻痺など消化器系有害事象のリスクを高めることが報告されているが、減量目的での使用については安全性…
汗管腫syringomaは、エクリン汗腺が真皮内で肥大した良性の皮膚腫瘍で、1-4mm位の大きさで、正常な皮膚の色をして平らに盛り上がっています。思春期以降の女性に多く、まぶた周囲や額部に後発しますので美容上の意味を持ちます。良性腫瘍なので基本的には、…
日本皮膚科学会はこのほど、同学会作成の「安全使用マニュアル リトレシチニブトシル酸塩」をホームページに掲載し、周知した。9月に「円形脱毛症(ただし、脱毛部位が広範囲に及ぶ難治の場合に限る)」を効果・効能として、リトレシチニブトシル酸塩(販売…
グルタチオン点滴の美白効果についてですが、点滴でなく内服でも効果は認めます。 ・Glutathione as an oral whitening agent: a randomized, double-blind, placebo-controlled study. J Dermatolog Treat. 2012; 23: 97-102. doi: 10.3109/095466310038016…