2025-01-01から1年間の記事一覧
新しい研究によると、免疫療法開始から100日以内にCOVID-19 mRNAワクチンを接種した進行性肺がんまたは皮膚がん患者は、接種しなかった患者よりもかなり長生きしました。 フロリダ大学およびテキサス大学MDアンダーソンがんセンターの科学者たちは、この成果…
研究の背景:減塩または食塩の置き換えにより心血管リスクが低減 今回取り上げる論文の筆頭著者であるHannah Greenwood氏は、BPsychSc (Hons)という聞きなれない称号を持つ。調べてみると英語圏、特にオーストラリアや英国で授与されるBachelor of Psycholog…
脱毛症とJAK1機能獲得型変異の関連は報告がなかった 国立成育医療研究センターは10月17日、一般的な治療では改善が難しい重症アトピー性皮膚炎、脱毛症、自己免疫性甲状腺疾患を発症した患者において、新しいJAK1遺伝子変異を発見し、この遺伝子変異によりJA…
厚生労働省は9月19日、新有効成分含有医薬品12製品を承認した。この中にはノバルティスファーマの転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)に対するPSMAを標的とした放射性リガンド療法(RLT)・プルヴィクト静注や、日本ベーリンガーインゲルハイムのHER2遺伝…
はじめに 経皮感作によるピーナッツアレルギーのリスクはどの程度か ピーナッツアレルギーは欧州では小児の1-2%に認められ、重篤なアナフィラキシーを引き起こす可能性のある重要な食物アレルギーです。日本の有病率は1%未満と少ないものの1)、近年、食物…
日本たばこ産業(JT)と鳥居薬品は10月10日、共同開発した芳香族炭化水素受容体(AhR)調節薬・タピナロフクリーム0.5%(開発コード:JTE-061)について、JTが2歳以上12歳未満の小児アトピー性皮膚炎を対象疾患に承認申請したと発表した。国内で実施し…
■この記事のポイント cosibelimabは米国FDAによって転移性または局所進行の皮膚扁平上皮がんに対し承認された、PD-L1阻害薬である。 転移性CSCC群(追跡期間中央値29.3カ月)でORR 50.0%(完全奏効12.8%)、局所進行CSCC群(追跡期間中央値24.1カ月)でORR…
- 研究の問い: 重度の円形脱毛症(AA)に対する効果的な経口JAK阻害薬の選択肢が限定的であり、直接的な比較試験が不足しているため、治療選択の根拠を強化する必要がある。 - 方法: FDA、EMA、MHRA承認済みの薬剤および用量(バリシチニブ2mgおよび4mg、リ…
中等症ないし重症の尋常性乾癬患者を対象に、標的経口ペプチドicotrokinra(JNJ-77242113)の有効性および安全性を2件の第III相無作為化プラセボおよび実薬(デュークラバシチニブ)対照試験で検討(ICONIC-ADVANCE 1試験および2試験)。ICONIC-ADVANCE 1試…
■この記事のポイント 尋常性白斑患者に対する経口ヤヌスキナーゼ阻害薬(JAKi)は、89.6%の患者で色素再沈着が確認されるなど、高い有効性を示した。 年齢や過去の光線療法歴、6カ月以上の長期投与が治療反応に対する独立した予測因子であった。 背景 経口…
■この記事のポイント この第3相試験により、JAK1阻害薬であるivarmacitinibが重症の円形脱毛症患者に有意な発毛効果をもたらすことが示された。 1日1回投与のivarmacitinibは用量依存的に有効性を示し、特に8mg投与群ではプラセボ群と比較して有意に高い効果…
■この記事のポイント 中等度から重度の尋常性乾癬患者に対して新規TYK2阻害薬D-2570は、PASI 75/90/100およびsPGA 0/1の達成率がプラセボ群に比べて有意に高かった。 D-2570は忍容性が高く、ほとんどの副作用は軽度または中等度であり、安全性プロファイルも…
■この記事のポイント 切除不能な進行悪性黒色腫の一次治療として、レンバチニブ+ペムブロリズマブをプラセボ+ペムブロリズマブと比較した。 初期解析では無増悪生存期間(PFS)の有意な延長が認められたが、最終解析ではその効果は維持されず、全生存期間…
高齢者のアトピー性皮膚炎(AD)の世界的な疾病負荷は大きく、2050年まで増加し続けると予想されるという研究結果が、「Frontiers in Public Health」に4月1日掲載された。 重慶医科大学附属第一医院(中国)のYi Ou氏らは、1990年から2021年までの高齢者に…
コーセーは、アビアランスビューティークリニックと共同で、シミ取りレーザーの治療効果が、表皮の基底膜の凹凸度合い(起伏の大きさ)で変化することを発見したと発表した。レーザー治療の効果を事前に判断する一助となる。紫外線対策などの日常的なスキン…
米国国立衛生研究所(NIH)・国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のPeiying Ye氏らの研究チームは、ZAP70遺伝子に病的な変異を認め、β-ヒトパピローマウイルス(β-HPV)のゲノム組み込みを伴い、再発を繰り返す切除不能な浸潤性皮膚扁平上皮がん(SCC)を含…
■この記事のポイント 生後9週未満の乳児を対象とした本研究では、毎日保湿剤を塗布することで24カ月時点でのアトピー性皮膚炎の累積発生率が減少した。 高リスクではない乳児群において、保湿剤によるアトピー性皮膚炎の予防効果がより顕著であった。 家庭に…
肝斑(melasma)は、顔面に左右対称に現れる褐色斑を特徴とする後天性の色素沈着疾患で、紫外線曝露やホルモンバランスなどの複数の因子が関与するとされる。外用療法が治療の主軸とされる一方で、効果が不十分で再発しやすく、長期的な管理が求められる。タ…
抗原の皮膚暴露がIgE感作を促進の可能性、その分子メカニズムは不明だった 東京大学は7月3日、皮膚において産生されるプロスタグランジンD2(PGD2)が、免疫細胞のCRTH2受容体を刺激して、アレルギーを発症するIgE抗体の産生(感作)を促進する仕組みを明ら…
- 研究の問い:中等度から重度のアトピー性皮膚炎(AD)患者において、JAK阻害剤使用が心血管安全性、特に血栓塞栓症リスクに与える影響を評価すること。 - 方法:TriNetXグローバルデータベースを用い、JAK阻害剤とデュピルマブ(n=1006)、メトトレキサー…
背景 これまでの研究で、結節性痒疹(PN)の発症に遺伝的危険因子が関与していることが示唆されているが、具体的な変異体についてはほとんど知られていない。われわれは、大規模なゲノムワイド関連研究(GWAS)を実施することにより、どの遺伝子変異が結節性…
- 研究の問い:アトピー性皮膚炎(AD)が慢性腎臓病(CKD)の進行に関連しているかを明らかにする。 - 方法:台湾の全国健康保険研究データベースを用い、2000年から2008年の間にADと診断された15,179人(対象群)と、年齢・性別を一致させたADを持たない60,…
重要性 気候変動と汚染は主要な健康上の脅威であり、環境によって影響を受けるアトピー性皮膚炎のような一般的な疾患の負担を悪化させる可能性がある。 目的 環境要因とアトピー性皮膚炎の転帰との関連に関するエビデンスの確実性を要約し、評価すること。 …
犬を飼っている家庭の乳児は、幼少期にアトピー性皮膚炎(AD)を発症するリスクが、犬を飼っていない家庭の児よりも低い傾向があるようだ。新たな研究で、乳児期に犬に曝露することで、ADの発症に関与する遺伝子の影響が軽減される可能性が示された。英エデ…
日本最大級のアトピー性皮膚炎患者向けアプリのデータを活用し、スマートフォンで撮影した皮膚画像を即時に解析してその重症度を判定するAI(人工知能)モデルが開発された。研究グループでは、患者自身が活用するモニタリングツールとしてだけでなく、臨床…
New data show TREMFYA® (guselkumab) is the only IL-23 inhibitor proven to significantly inhibit progression of joint structural damage in active psoriatic arthritis www.jnj.com
Abstract Background: Psoriatic arthritis (PsA) is a common comorbidity in patients with psoriasis (PsO) that leads to significant disease burden. Biologic therapies targeting the interleukin (IL)-23/IL-17 axis have been widely used for PsO…
Abstract Atopic dermatitis and other type 2 immune response diseases are often linked to elevated eosinophil levels in the blood. Although the role of eosinophils in atopic dermatitis pathophysiology is suspected, it remains unclear. The d…
炎症メカニズムが複雑なAD、治療薬効果の個人差の原因は未解明 慶應義塾大学は6月3日、アトピー性皮膚炎(Atopic dermatitis:AD)の症状や治療への反応を、皮膚で働いている遺伝子の状態から読み取ることに成功したと発表した。この研究は、同大医学部皮膚…
アラビアガムを用いた新規ナノ粒子化ミノキシジル製剤の薬物送達性や発毛効果を検討 大正製薬株式会社は6月2日、ナノ化ミノキシジルによる早い発毛効果とそのメカニズムを解明したと発表した。この研究は、同社と近畿大学薬学部医療薬学科製剤学研究室の長井…