デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

その他

箸と塩を多用する国で食塩摂取量を減らす秘策 食塩置換食品のシステマチックレビューとメタ解析

研究の背景:減塩または食塩の置き換えにより心血管リスクが低減 今回取り上げる論文の筆頭著者であるHannah Greenwood氏は、BPsychSc (Hons)という聞きなれない称号を持つ。調べてみると英語圏、特にオーストラリアや英国で授与されるBachelor of Psycholog…

マヨネーズをオリーブ油にすると認知症死亡が14%低下

オリーブ油の摂取と認知症関連死亡との関連はわかっていない。今回、米国・Harvard T.H. Chan School of Public HealthのAnne-Julie Tessier氏らが、9万人超の前向きコホート研究を実施したところ、オリーブ油を1日7g超摂取する人は、まったく/ほとんど摂取…

重症下肢虚血の細胞治療に新たな動き

重症下肢虚血に対する細胞治療に、新たな動きが出てきた。順天堂大学は自家末梢血単核球分画を短期間培養するプロトコールで、良好な成績を上げている。兵庫医科大学は、より強い血管新生作用を得るため、投与した細胞を局所にとどめる「足場」を併用した医…

皮膚血管炎、JAK阻害薬が新たな治療選択肢となる可能性 名大、研究成果は、「Journal of the American Academy of Dermatology」オンライン版に掲載

治療法が十分に確立されていない皮膚血管炎IgAVとCLV 名古屋大学は11月21日、IgA血管炎(IgAV)および皮膚白血球破砕性血管炎(CLV)の患者皮膚において、ヤヌスキナーゼ(JAK)という酵素が活性化していることを明らかにしたと発表した。この研究は、同大大…

汗管腫とは?

汗管腫syringomaは、エクリン汗腺が真皮内で肥大した良性の皮膚腫瘍で、1-4mm位の大きさで、正常な皮膚の色をして平らに盛り上がっています。思春期以降の女性に多く、まぶた周囲や額部に後発しますので美容上の意味を持ちます。良性腫瘍なので基本的には、…

アルツハイマー薬承認申請 米製薬大手「ドナネマブ」 原因作用狙う新タイプ

米製薬大手イーライリリー日本法人は26日、アルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」に関し、厚生労働省に製造販売の承認申請を完了したと発表した。病気の原因に働きかける仕組みの「疾患修飾薬」と呼ばれる新しいタイプのアルツハイマー病薬で、承認されれ…

日本初・ヒト由来の難治性潰瘍治療材料 エピフィックス の承認発売

1. エピフィックス 販売代理店決定と販売開始のお知らせ 糖尿病性足潰瘍(DFU)、ならびに、慢性静脈不全(VLU)による難治性潰瘍を対象とした注)ヒト由来の羊膜使用組織治癒促進用材料 「エピフィックス」を、2023年2月から、グンゼメディカル株式会社(グンゼ…

2021年に世界で最も売れた薬は?

2021年に世界で最も売れた医薬品は、前年に続いて米アッヴィの抗TNFα抗「ヒュミラ」だったことが、米IQVIAのまとめでわかりました。2位は米ブリストル・マイヤーズスクイブと米ファイザーの抗凝固薬「エリキュース」、3位は米メルクの免疫チェックポイント阻…

急性心筋梗塞の自己注射薬、臨床第3相試験を開始 臨床第3相試験を開始

急性心筋梗塞(AMI)に対する自己注射型のP2Y12阻害薬(selatogrel)の国際共同臨床第3相試験(Selatogrel Outcome Study in suspected Acute Myocardial Infarction: SOS-AMI)が開始される。同薬を開発するスイスのIdorsia社が明らかにした。 大腿部または…

毛孔性紅色粃糠疹5型、体細胞組換えで症状の一部が自然治癒することを発見 北大ほか、研究成果は、「American Journal of Human Genetics」にオンラインで先行掲載

皮膚の遺伝性角化症、一部で自然治癒するメカニズムは? 北海道大学は5月20日、皮膚の遺伝性角化症の1つである毛孔性紅色粃糠疹5型において、病気の原因である遺伝子異常が、体細胞組換えという仕組みにより皮膚の一部から消失して自然に治癒することを世界…

筋肉増やす新薬、東大チームが開発…高齢者の筋力低下防げる可能性

筋肉を増やす効果のある新しい薬剤を開発し、動物実験で効果を確かめたと、東京大の研究チームが15日発表した。高齢者やがん患者の筋力低下を防ぐ治療薬につながる可能性があるという。成果は、科学誌「アイサイエンス」に掲載される。 チームは、筋肉の発…