デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

アトピー性皮膚炎

ステロイド外用薬の長期使用で骨粗鬆症・骨折リスク上昇

デンマークの全国レジストリを用いて、高力価ステロイド外用薬(TCS)の累積投与量と骨粗鬆症および骨粗鬆症性骨折(MOF)リスクとの関連を後ろ向きコホート研究で検討。2003-17年に高力価TCS(モメタゾン累積投与量200g以上相当)の投与を受けた成人72万325…

乳児のアトピー発症予防に早期保湿剤は無効

スウェーデンの一般新生児集団(2397例)を対象に、生後2週からの皮膚保湿剤(入浴剤やクリーム)使用および生後12-16週からの早期補完食(落花生、牛乳、小麦、卵含む)開始によるアトピー性皮膚炎の発症抑制効果を集団2×2要因無作為化試験で検討した(ORAA…

アトピー性皮膚炎に対し、ウパダシチニブ(リンヴォックⓇ)が適応追加

本日2021年8月25日、アッヴィのリンヴォックがアトピー性皮膚炎に対し適応追加となりました。 ちなみに12歳から使えます。 2021年12月にはファイザーのアブロシチニブがアトピー性皮膚炎に対し適応追加となるため、アトピー性皮膚炎に対するJAK阻害薬は3剤…

アトピー性皮膚炎に対するウパダシチニブ(リンヴォックⓇ) vs デュピルマブ(デュピクセントⓇ)

デュピルマブとの直接比較試験で、皮疹と痒みを有意に改善 米・Oregon Medical Research CenterのAndrew Blauvelt氏らは、全身療法の対象となる中等症・重症の成人アトピー性皮膚炎患者692例を対象に、経口JAK阻害薬ウパダシチニブとヒトモノクローナル抗体…

アトピーにコアグラーゼ陰性ブドウ球菌の移植が有望

中等症ないし重症の成人アトピー性皮膚炎患者11例を対象に、抗菌作用のある自己由来コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CoNS-AM+)の移植による黄色ブドウ球菌抑制および疾患重症度改善効果を無作為化二重盲検臨床試験で検討。各患者の非病変皮膚のスワブ培養のCoN…

出生前パラベン曝露で超早期発症アトピー性皮膚炎リスク上昇

ドイツの母子研究LINAに参加した母子261組を対象に、出生前パラベン曝露が小児アトピー性皮膚炎(AD)発症リスクに及ぼす影響を検討。在胎34週時に採取した母体尿中のパラベン8種を定量化し、親の報告による1-8歳のAD診断、疾患発症および持続性に基づき、小…

アトピー検査キットをコロナ重症化判定に適応追加/塩野義

塩野義製薬は6月7日、アトピー性皮膚炎の重症度を診断する検査キット「HISCL TARC試薬」について、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性患者の重症化予測の補助を使用目的とする適応追加の承認を同日付で取得したと発表した。COVID-19の発症初期から重症化…

日本人のアトピー性皮膚炎、新たな遺伝的因子を複数同定 理研ほか、研究成果は、「Journal of Allergy and Clinical Immunology」に掲載

アトピー性皮膚炎は、アジア人の病態に関わるSNPが未同定だった 理化学研究所(理研)は6月9日、日本人のアトピー性皮膚炎を対象にした大規模なゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、アトピー性皮膚炎の病態に関わる新しい遺伝因子を特定したと発表した。こ…

アトピーのバリシチニブ、延長試験で長期投与の有効性確認

中等症ないし重症アトピー性皮膚炎の成人患者に用いるバリシチニブ長期投与の有効性を52週間二重盲検延長試験で検討(BREEZE-AD3試験)。BREEZE-AD1試験、BREEZE-AD2試験で16週間時に奏効または部分奏効[治験担当医師によるアトピー性皮膚炎の全般的重症度…

アトピー皮膚炎のウパダシチニブ単剤療法、P3で有効性確認 LANCET

中等症ないし重症アトピー性皮膚炎の青年と成人患者に用いるウパダシチニブ単剤1日1回投与)の効果を第III相無作為化二重盲検試験2件で検討[Measure Up 1試験(847例)、Measure Up 2試験(836例)]。16週時の湿疹面積・重症度指数75%以上改善(EASI-75)…

バリシチニブでアトピー改善効果が長期持続 ヘルペス感染症、治療要する皮膚感染症の増加見られず

米・George Washington University School of MedicineのJonathan I. Silverberg氏らは、ステロイド外用薬で効果不十分な中等症~重症アトピー性皮膚炎の成人患者を対象に、経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬バリシチニブの長期有効性を第Ⅲ相多施設二重盲検ラ…

山火事でアトピー性皮膚炎・かゆみ受診率が増加

山火事による大気汚染の短期間曝露と、アトピー性皮膚炎(AD)およびかゆみを有する患者の受診機会の増加には関連性が認められることを、米国・カリフォルニア大学のRaj P. Fadadu氏らが横断研究によって明らかにした。大気汚染は世界的な公衆衛生上の課題で…

カルシニューリン阻害外用薬でリンパ腫リスクがわずかに上昇

カルシニューリン阻害外用薬(TCI)の発がんリスクを系統的レビューとメタ解析で検討。TCI(タクロリムスやpimecrolimusなど)と発がんの関連性を非活性対照薬(nonactive comparator control)または外用コルチコステロイド対照薬と比較した観察研究11件の…

臨床ニュース アトピー性皮膚炎、IL-31産生抑制の低分子化合物を開発 九大ほか、研究成果は、「Journal of Allergy and Clinical Immunology」に掲載

IL-31の産生に転写因子EPAS1が重要な役割 九州大学は4月15日、アトピー性皮膚炎の主要なかゆみ惹起物質IL-31の産生を抑制する低分子化合物を世界に先駆けて開発したと発表した。この研究は、同大生体防御医学研究所の福井宣規主幹教授、宇留野武人准教授、國…

中等症以上のアトピー性皮膚炎がabrocitinibで改善

アトピー性皮膚炎の治療に用いる経口ヤヌスキナーゼ1(JAK1)阻害薬abrocitinibの効果を第III相二重盲検試験で検討。外用薬無効または全身療法を要するアトピー性皮膚炎患者838例をabrocitinib 200mg群、同100mg群、デュピルマブ群、プラセボ群に(2対2対2対…

コレクチム軟膏小児適応など承認

▽コレクチム軟膏0.25%、同軟膏0.5%(デルゴシチニブ、日本たばこ産業):「アトピー性皮膚炎」を効能・効果とし、同軟膏0.25%は新用量・剤形追加に係る医薬品。同軟膏0.5%は新用量医薬品。再審査期間は残余(2028年1月22日まで)。 外用JAK阻害薬。今回…

NO2曝露増加で成人男性のアトピー性皮膚炎リスク上昇

オーストラリアのTasmanian Longitudinal Health Studyの参加者3153例を対象に、環境大気汚染と湿疹の関連を成人コホートで検討。43歳時と53歳時の居住地住所から、環境大気汚染曝露(幹線道路からの距離、NO2、PM2.5)、湿疹の発生率(43歳以降の発生)およ…

コムクロシャンプー 適応追加承認のご案内

コムクロシャンプー、本日付けで頭部の「湿疹・皮膚炎」に適応追加となりました。頭部の湿疹・皮膚炎であれば、どんな疾患でもいいそうです。ちなみに臨床試験は頭部湿疹(アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、接触皮膚炎、急性湿疹、その他)および脂漏性皮膚炎で実…

アトピー抗体医薬、国際P2で主要項目達成 協和キリン、外用剤を使用してもコントロール不良の中等症から重症患者274例を対象

協和キリンは、今月公表した2025年までの中期経営計画で次世代戦略品の一つに挙げたヒト型抗OX40モノクローナル抗体「KHK4083」がアトピー性皮膚炎患者を対象とした国際第2相臨床試験(治験)において主要評価項目を達成したと発表した。日…

アトピーの重症度と活動性が死亡リスクと関連

1998-2016年の英国統計局の病院エピソード統計および入院データやプライマリケア電子保健医療記録などを用いて、成人期のアトピー性皮膚炎と死亡率の関連を住民対象コホート研究で検討。アトピー性皮膚炎患者52万6736例とマッチさせたアトピー性皮膚炎でない…

バリシチニブ(オルミエントⓇ)12月25日にアトピー性皮膚炎に適応追加予定 イーライリリー

JAK1/2阻害薬であるバリシチニブ(オルミエントⓇ)ですが、12月25日にアトピー性皮膚炎に適応追加予定となりました。国内でアトピー性皮膚炎に適応を持つ、初のJAK阻害薬となる予定です。 現在、皮膚免疫アレルギー学会に参加中ですが、JAK阻害薬の演題がち…

JAK阻害薬アブロシチニブを承認申請 アトピー性皮膚炎治療薬として ファイザー

ファイザーは12月9日、アトピー性皮膚炎の治療薬として経口JAK阻害薬アブロシチニブ(一般名)を日本で承認申請したと発表した。承認された場合、中等症から重症のアトピー性皮膚炎の治療選択肢となる見込み。米国と欧州でも10月に承認申請され、米国ではブ…

JAK阻害薬リンヴォック 中等症から重症のアトピー性皮膚炎の適応追加を申請 アッヴィ

アッヴィ合同会社は10月28日、JAK阻害薬リンヴォック錠(一般名:ウパダシチニブ)について、中等症から重症のアトピー性皮膚炎の適応追加を承認申請したと発表した。承認されれば、1日1回経口投与の治療薬となり、同社は「中等症から重症のアトピー性皮膚…

中等~重症アトピー性皮膚炎、バリシチニブ+TCSの有効性・安全性を確認

経口JAK1/2阻害薬バリシチニブについては、外用コルチコステロイド薬(TCS)で効果不十分な中等症~重症アトピー性皮膚炎(AD)への単独療法の有効性および安全性が、これまでに2件の第III相試験の結果で報告されている。今回、ドイツ・ハンブルク・エッペン…

アトピー性皮膚炎に用いるtralokinumab、P3の結果良好

中等症ないし重症アトピー性皮膚炎の成人患者を対象に、インターロイキン-13を標的とするヒト化モノクローナル抗体tralokinumabの有効性と安全性を52週無作為化二重盲検多施設共同プラセボ比較第III相試験2件で評価した(ECZTRA 1試験、ECZTRA 2試験)。 主…

難治性ADへのデュピルマブ、実臨床で有効性確認

多施設大規模コホートのDutch BioDayレジストリに登録された治療抵抗性アトピー性皮膚炎(AD)成人患者210例を対象に、デュピルマブ(デュピクセント®)の長期有効性および安全性を検討した。 その結果、湿疹面積重症度指数(EASI)の平均変化率は16週時-70…

アトピー性皮膚炎治療薬ジファミラストを承認申請 大塚製薬

大塚製薬は9月28日、アトピー性皮膚炎治療薬・ジファミラスト(一般名、開発コード:OPA-15406)について、日本で承認申請したと発表した。同剤は軟膏剤。大塚が創製したホスホジエステラーゼIV(PDE4)阻害薬で、承認されれば、PDE4阻害薬として初のアト…

デュピクセント皮下注ペンの承認取得 在宅自己注射時の利便性向上 サノフィ

サノフィは9月18日、アトピー性皮膚炎などに用いるヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体・デュピクセント(一般名:デュピルマブ(遺伝子組換え))について、在宅自己注射時の利便性の向上が期待できる「デュピクセント皮下注300mgペン」の承認を…

バリシチニブ、中等~重症アトピー性皮膚炎への単剤有効性・安全性を確認

経口JAK1/2阻害薬は、COVID-19重症患者のサイトカインストーム治療に有用と報告されている。その1つ、経口JAK1/2阻害薬バリシチニブは、わが国を含め70ヵ国で関節リウマチの治療薬として承認されているが、外用コルチコステロイド薬で効果不十分な中等症~重…

中等~重症アトピー性皮膚炎へのabrocitinib、第III相試験結果/Lancet

中等症~重症アトピー性皮膚炎の青年および成人患者の治療において、経口選択的JAK1阻害薬abrocitinibの1日1回投与は、プラセボに比べ有効性が優れ、忍容性も良好であることが、米国・オレゴン健康科学大学のEric L. Simpson氏らが行った「JADE MONO-1試験」…