軽症ないし中等症アトピー性皮膚炎(AD)の青年および成人患者(12歳以上)を対象に、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬ルキソリチニブクリームの有効性および安全性を第III相試験2件で検討(TRuE-AD1/TRuE-AD2試験)。0.75%または1.5%ルキソリチニブクリームもしくは基剤を8週間塗布するVC期間(1208例)と、8週時点で基剤群を0.75%または1.5%のルキソリチニブクリームに再度無作為化して44週間塗布するLTS期間(1031例)の患者報告アウトカム(症状と疾患特異的QOL)を評価した。
その結果、0.75%または1.5%ルキソリチニブクリーム群では、12時間以内に皮膚の痛みの有意な改善が認められ、VC期間中持続した。また、2週間以内に睡眠を含む症状の改善が見られた。2週時点では、症状負荷(POEM:−8.9/−9.8 vs. −2.2、いずれもP<0.0001)、および全体のQOL(ベースラインからの変化量:DLQI −5.8/−6.1 vs. −1.2、CDLQI −4.3/−5.3 vs. −1.3、いずれもP<0.0001)に有意な改善が認められた。VC期間で見られた改善はLTS期間終了の52週時点まで持続した。