デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

コムクロシャンプー 適応追加承認のご案内

コムクロシャンプー、本日付けで頭部の「湿疹・皮膚炎」に適応追加となりました。頭部の湿疹・皮膚炎であれば、どんな疾患でもいいそうです。ちなみに臨床試験は頭部湿疹(アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、接触皮膚炎、急性湿疹、その他)および脂漏性皮膚炎で実…

アトピー抗体医薬、国際P2で主要項目達成 協和キリン、外用剤を使用してもコントロール不良の中等症から重症患者274例を対象

協和キリンは、今月公表した2025年までの中期経営計画で次世代戦略品の一つに挙げたヒト型抗OX40モノクローナル抗体「KHK4083」がアトピー性皮膚炎患者を対象とした国際第2相臨床試験(治験)において主要評価項目を達成したと発表した。日…

アトピーの重症度と活動性が死亡リスクと関連

1998-2016年の英国統計局の病院エピソード統計および入院データやプライマリケア電子保健医療記録などを用いて、成人期のアトピー性皮膚炎と死亡率の関連を住民対象コホート研究で検討。アトピー性皮膚炎患者52万6736例とマッチさせたアトピー性皮膚炎でない…

日光角化症にtirbanibulin軟膏が短期的効果示す

顔面または頭皮の日光角化症の成人を対象に、チューブリン重合とSrcキナーゼシグナル伝達を阻害するtirbanibulinの効果を同一デザインの二重盲検試験2件で検討。患者をtirbanibulin群と基剤(プラセボ)群に割り付けた。軟膏は、4-8個の病変があるひと続きの…

米FDAが局所進行・転移性基底細胞がんにcemiplimab-rwlc承認 基底細胞がんに初の免疫チェックポイント阻害薬

米国食品医薬品局(FDA)は2月9日、局所進行および転移性の基底細胞がん(BBC)に対して、抗PD-1抗体cemiplimab-rwlc(商品名Libtayo、Regeneron Pharmaceuticals社)を承認した。ヘッジホッグシグナル阻害薬(HHI)による治療歴があるか同薬の適応がない局…

生物学的製剤使用の喘息患者はCOVID-19が重症化しやすい

オランダ重症喘息レジストリRAPSODIに参加する15施設で生物学的製剤(オマリズマブ、メポリズマブ、レスリズマブ、ベンラリズマブ、デュピルマブ)を投与している重症喘息患者634例を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発症率と疾患経過を前向…

脱毛因子FGF5を阻害する人工RNA開発、育毛剤開発に期待 千葉工大ほか、研究成果は、「Scientific Reports」に掲載

FGF5は、毛周期の成長期から退行期へのスイッチ 千葉工業大学は2月5日、線維芽細胞増殖因子「FGF5」のはたらきを阻害する人工RNA(RNAアプタマー)を開発したと発表した。この研究は、同大先進工学部 生命科学科の坂本泰一教授と、株式会社アドバンジェンの…

ステロイド外用薬の長期使用で骨粗鬆症・骨折リスク上昇

ステロイド外用薬の長期使用で骨粗鬆症・骨折リスク上昇 デンマークの全国レジストリを用いて、高力価ステロイド外用薬(TCS)の累積投与量と骨粗鬆症および骨粗鬆症性骨折(MOF)リスクとの関連を後ろ向きコホート研究で検討。2003-17年に高力価TCS(モメタ…

米FDAがトファシチニブに重大副作用で警告 重大な心血管イベントとがんのリスクが上昇

米国食品医薬品局(FDA)は2月4日、関節リウマチ(RA)および潰瘍性大腸炎の治療に用いるJAK阻害薬トファシチニブ(商品名ゼルヤンツ、ゼルヤンツXR)について、RA患者を対象とした安全性臨床試験の予備結果から、TNF阻害薬と比べて重大な心血管イベントおよ…

ファイザー日本法人、皮膚科領域開拓に本腰 JAK阻害剤に強み

ファイザー日本法人(東京都渋谷区)は皮膚科領域の開拓に力を注ぐ。アトピー性皮膚炎に対しては経口剤と外用剤の双方で新薬を準備し、これまで有効な治療法がなかった円形脱毛症の経口剤開発も進める。皮膚科はファイザーの重点領域ではないものの、炎症に…