デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アトピー性皮膚炎、発症・重症化に関連の機能的SNPをDOCK8遺伝子に発見 九大、研究成果は、「Allergy」にオンライン掲載

DOCK8エキソン上の遺伝子多型に注目、アトピー性皮膚炎患者の臨床検体を用いて検証 九州大学は7月16日、遺伝子DOCK8に注目することでアトピー性皮膚炎の発症および重症化に関わる機能的な遺伝子多型が存在することを発見したと発表した。この研究は、同大生…

米FDAが尋常性白斑の色素沈着治療にルキソリチニブクリーム承認 24週時点で顔面白斑部の重症度スコアが改善

米国食品医薬品局(FDA)は7月19日、成人および12歳以上の小児に対する尋常性白斑の色素沈着治療に、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬ルキソリチニブクリーム(商品名Opzelura、Incyte社)を承認した。 Opzeluraは、免疫不全がなく、従来の局所療法で十分にコン…

ネモリズマブの結節性痒疹P3結果を発表

PNは結節と強い痒みをともなう慢性的な皮膚疾患、承認された治療薬はない 中外製薬株式会社は6月30日、同社が創製したヒト化抗ヒトIL-31受容体Aモノクローナル抗体ネモリズマブの海外導出先であるガルデルマ社が6月22日に、結節性痒疹(PN: prurigo nodulari…

京大が皮膚老化の仕組みを解明、血管減少による真皮の硬化が一因

京都大学などの研究チームは、マウスを用いて皮膚老化の新規メカニズムの一端を解明。加齢による真皮の硬化が表皮幹細胞の機能低下の一端となること、さらに真皮の硬化は体表血管の減少によって誘導されることを明らかにした。 研究チームは、若齢、高齢マウ…

モデルナ2価ワクチン候補、BA.4およびBA.5に強力な中和抗体反応示す

2022年6月22日、Moderna(米国)はオミクロン株に対する2価追加接種ワクチン候補mRNA-1273.214が第II/III相臨床試験において、すべての被験者でオミクロン株亜種BA.4およびBA.5に対する強力な中和抗体反応を示したことを発表した。 今回公表されたのは、初回…

パクスロビド投与でCOVID-19による入院リスクが45%低減

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の特効薬とされるパクスロビド(一般名ニルマトレルビル・リトナビル、日本での商品名パキロビッド)は、COVID-19による入院リスクを45%低減できることが、査読前の論文のオンラインアーカイブである「medRxiv」に6月1…

乾癬への生物学的製剤、継続率が高いのは? 英・約1万6,000例対象の前向きコホート研究

英・Salford Royal NHS Foundation Trust/University of ManchesterのZenas Z. N. Yiu氏らは、約1万6,000例の乾癬患者を対象に5種類の生物学的製剤グセルクマブ、イキセキズマブ、セクキヌマブ、ウステキヌマブ、アダリムマブの有効性および安全性の代理指…

生後3ヵ月からのアレルゲン性食物摂取、食物アレルギー抑制か/Lancet

生後3ヵ月からの補完的なアレルゲン性食物の導入により、36ヵ月後の食物アレルギーの発生が抑制されることが、ノルウェー・オスロ大学病院のHavard Ove Skjerven氏らが一般集団を対象に実施した「PreventADALL試験」で示された。研究の成果は、Lancet誌2022…

蕁麻疹の分子標的薬開発の最新状況

蕁麻疹は瘙痒を伴う一過性の発疹(紅斑と膨疹)が現れる皮膚疾患である。多くが原因不明で、患者の半数は6週間以上症状が持続する慢性特発性蕁麻疹(CSU)である。標準治療の抗ヒスタミン薬を中心とした既存の薬物療法に効果不十分な患者がおり、それらの患…

デルマクイックは2021年6月に承認を取得し、現在は保険適用申請、並びに発売準備中です。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=…

デュピクセントで結節性痒疹の適応追加を申請 サノフィ

サノフィは6月30日、ヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体・デュピクセント(一般名:デュピルマブ(遺伝子組換え))について、結節性痒疹の適応追加を申請したと発表した。結節性痒疹の治療は現在、高力価のステロイド外用薬を処方されることもあ…

帯状疱疹予防ワクチン・シングリックス 発症リスク高い18歳以上への拡大を一変申請 GSK

グラクソ・スミスクラインは6月28日、帯状疱疹予防ワクチン・シングリックス筋注用について、接種対象者を帯状疱疹の発症リスクが高い18 歳以上に拡大するための一変申請を行ったと発表した。現在は50歳以上の成人を対象としている。 今回の接種対象者拡大…

リサンキズマブ(スキリージⓇ)、掌蹠膿疱症の新効能追加に関する承認申請を行う

2022年6月30日、リサンキズマブ(スキリージⓇ)が掌蹠膿疱症の新効能追加に関する承認申請を行いました。根拠はM19-135試験の28週時解析です。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.curren…