デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

GLP-1受容体薬ウゴービ、肥満症で承認

ノボ ノルディスクファーマは本日(3月27日)、GLP-1受容体作動薬セマグルチド(商品名ウゴービ皮下注)が肥満症を適応として製造販売承認を取得したと発表した。 週1回の投与で空腹感を軽減、満腹感を高めることにより、体重減少を促す(関連記事:「解説・…

幹線道路の近くに住むとアトピー性皮膚炎のリスクが上昇か

幹線道路からどの程度離れた場所に住んでいるかがアトピー性皮膚炎のリスクに関係することが、米ナショナル・ジューイッシュ・ヘルスのMichael Nevid氏らの研究で示唆された。住んでいる場所が幹線道路から遠く離れている人では、アトピー性皮膚炎を発症する…

GIP・GLP-1受容体の同時刺激、なぜ矛盾しない?

グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)とグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)の2つの受容体に作用する初の薬剤で、2022年9月に承認されたGIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチド(商品名マンジャロ)。GLP-1受容体作動薬の“進化形”として関心を集め…

治療標的としてのTYK2は有効? 中国・メンデルランダム化解析とシステマチックレビュー

中国・Zhejiang University School of MedicineのShuai Yuan氏らは、治療標的としてのチロシンキナーゼ(TYK)2の有用性をメンデルランダム化(MR)解析や臨床試験のシステマチックレビューで探索、その成果をEBioMedicine(2023; 89: 104488)に報告した。 …

コロナ罹患2年後も39%に間質性肺異常陰影

2020年1月15日-3月10日の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による入院からの退院患者144例(年齢中央値60歳、男性79例)を対象に、胸部CT異常所見および肺機能の縦断的変化を前向き試験で検討。症状発症から6カ月後、12カ月後および2年後に検査を実施し…

虚血性脳卒中の治療を受けたCOVID-19患者は頭蓋内出血率が高い ポルトガルの研究

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した急性虚血性脳卒中患者は、血行再建治療後に頭蓋内出血を合併する率の高いことが、「Neurology」に11月9日報告された。 エガス・モニス病院(ポルトガル)のJoão Pedro Marto氏らは、2020年3月から2021年6月の…

黒色腫、術前+術後のペムブロリズマブで転帰改善

切除可能な病期III-IV期の悪性黒色腫患者を対象に、ペムブロリズマブの術前および術後投与と術後投与単独の無事象生存に対する効果を第II相試験で比較。主要評価項目は、ITT集団での無事象生存とした。 その結果、追跡期間中央値14.7カ月時点で、術前・術後…

アトピー性皮膚炎および湿疹の発症と、「生後6か月を過ごした季節」に関連 富山大ほか、研究成果は「BMC Pediatrics」に掲載

生後1歳までのアトピー性皮膚炎と湿疹について検討 富山大学は3月2日、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の参加者を対象に、生まれた季節と乳児期に発症する湿疹およびアトピー性皮膚炎の関連を調査し、春生まれと比較して、「秋生ま…

疾患活動性SLE、バリシチニブ4mgのSRI-4達成率良好 Lancet

18歳以上の疾患活動性のある全身性エリテマトーデス(SLE)患者760例を対象に、バリシチニブの有効性および安全性を第III相無作為化プラセボ対照試験で検討(SLE-BRAVE-I試験)。主要評価項目は、プラセボ群と比較したバリシチニブ4mg群の52週時点のSLE Resp…

久光製薬の原発性手掌多汗症治療薬・アポハイドローションなど8製品承認へ 薬食審・第一部会で了承

厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会は3月3日、久光製薬の原発性手掌(しゅしょう)多汗症治療薬・アポハイドローションや、Swedish Orphan Biovitrum Japan(以下「Sobi」)の発作性夜間ヘモグロビン尿症治療薬・エムパベリ皮下注など8製品の承認の可否…

トラネキサム酸の肝斑への効果

RCTなどはなく、エビデンスは乏しいですが、以下のような論文があります。 トランサミン8-12週投与前後で、MASI(Melasma Area and Severity Index)が有意に減少 SMD -1.78(95%CI -2.08 to -1.49)。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov (function(b,c,f,g,a,d,e){b.Mosh…

デュピルマブ、紅皮症性アトピー性皮膚炎にも有効

紅皮症性アトピー性皮膚炎(AD)は、広範な皮膚病変によって定義され、合併症を引き起こし、場合によっては入院に至る重症ADである。米国・ノースウェスタン大学のAmy S. Paller氏らは、デュピルマブの有効性と安全性を検討した6つの無作為化比較試験の事後…