2024-01-01から1年間の記事一覧
Z世代の患者はミレニアル世代の患者と比較して、アトピー性皮膚炎の主観的な重症度をより重く捉えているという分析結果が、「International Journal of Dermatology」に7月25日掲載された。 グラナダ大学(スペイン)のClara Ureña-Paniego氏らは、Z世代(19…
免疫チェックポイント(CP)阻害薬はがん治療に画期的な効果をもたらした一方で、自己免疫疾患を含む免疫関連有害事象(irAE)のリスクが懸念される。台湾・National Defense Medical CenterのSheng-Yin To氏らは、がん患者における免疫CP阻害薬使用と乾癬リ…
ポーラ・オルビスホールディングス(HD)で研究開発を担うポーラ化成工業は、美容医療施術の一つである高密度焦点式超音波(ハイフ)とシワを改善する医薬部外品の有効成分「ニールワン」配合製剤を併用した試験結果を解析し、ハイフ施術単独と同等の安全…
第一三共ヘルスケア(東京都中央区)は、一般用医薬品(OTC)や薬用化粧品の多くに配合されるトラネキサム酸が皮膚の角層水分量を増加させることを突き止めたと発表した。より高い保湿効果のある製品開発に成果を生かし、トラネキサム酸の作用機序につい…
中等症ないし重症尋常性乾癬患者690例を対象に、新規抗IL-17A抗体であるvunakizumabの有効性および安全性を第III相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討。プラセボ群の患者では、12週時点でvunakizumab 240mgの投与に変更した。主要評価項目は、12週時点…
致死率の高い薬疹「中毒性表皮壊死症」、治療薬開発とメカニズム解明が課題 新潟大学は10月29日、重篤な薬疹である中毒性表皮壊死症(以下、TEN)の予後を改善させる新規治療法を開発したと発表した。この研究は、同大大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野の…
水疱性類天疱瘡(BP)は、高齢者に多く見られる自己免疫性の皮膚疾患で、痒みを伴う発疹や水疱が発生する。難治性のケースも見られ、重症化すると死に至ることもある。近年、BPとアトピー性皮膚炎(AD)の関連性が強く示唆されていることから、中国・Chongqi…
*研究の問い(臨床的な問題):高齢者に多い多疾患を伴う苔癬様顆粒疹(Bullous pemphigoid)の治療に、従来の治療法が適応できない。 *その問題を解決するための方法:Dupilumabの効果と安全性を評価する。 *結果(数字):Dupilumabを使用した患者103人の…
米・University of California Irvine School of MedicineのNatasha Mesinkovska氏らは、12歳以上の円形脱毛症(AA)の患者を対象にリトレシチニブを評価した国際多施設共同二重盲検ランダム化比較試験用量設定試験ALLEGRO-2b/3の事後解析を行い、全頭型脱毛…
米スタンフォード大学材料科学・工学助教のGuosong Hong氏らは、普通の食用色素を使ってマウスの皮膚を透明にし、皮膚の内側の血管や臓器の働きを可視化することに成功したことを報告した。一般に「黄色4号」と呼ばれているタートラジンという色素を溶かした…
添加糖類の摂取は老化を早める可能性があると、新たな研究が警告している。この研究では、食生活が健康的でも、添加糖類の摂取が1g増加するごとに生物学的年齢が上昇する可能性がある一方で、ビタミンやミネラル、抗酸化物質、抗炎症作用のある栄養素が豊富…
チロシンキナーゼ2(TYK2)に高い選択性を示すアロステリック阻害薬zasocitinib(TAK-279)は、尋常性乾癬の新たな経口治療薬として有望であることが示された。米国・カリフォルニア大学のApril W. Armstrong氏らが、海外第IIb相二重盲検無作為化比較試験の…
大正製薬(東京都豊島区)は11日、紫外線などによって酸化されて有害になった過酸化脂質の多い皮膚における発毛成分「ミノキシジル」の作用について新たな知見を発表した。過酸化脂質は毛の成長を阻害することを突き止め、ミノキシジルは過酸化脂質が多い…
背景 水疱性類天疱瘡患者の末梢血や皮膚病変では、制御性T細胞(Treg)が減少している。低用量IL-2療法はTregを特異的に刺激することができ、水疱性類天疱瘡の治療の可能性を示唆している。中等度から重度の水疱性類天疱瘡の治療における低用量IL-2療法の反…
慢性的に再発する炎症性皮膚疾患である化膿性汗腺炎。最新のシステマチックレビューから、化膿性汗腺炎は皮膚疾患にとどまらず、がんのリスクを大幅に上昇させる可能性が示された。研究を行ったドイツ・Ruhr University BochumのNessr Abu Rached氏らは、化…
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インターロイキン(IL)-23のp19サブユニットに結合し、IL-23の活性を阻害するグセルクマブを用いた尋常性乾癬の維持療法について、16週ごと投与は8週ごと投与に対して非劣性であることが、ドイツ・フライブルク大学のKilian Eyerich氏らによる海外第IIIb相…
研究の背景:デュピルマブはアトピー症状だけでなくQOLも改善 一般成人におけるアトピー性皮膚炎の有病率は7%とされる。その原因として遺伝的負荷、T細胞の異常、環境要因、食事などとの関連が指摘されているが、詳細はいまだ不明である。アトピー性皮膚炎…
インターロイキン(IL)-13は2型炎症の主要メディエーターであり、アトピー性皮膚炎(AD)の発症に関与している。米・Oregon Medical Research CenterのAndrew Blauvelt氏らは中等度~重度の成人AD患者を対象に、開発中の選択的IL-13阻害薬cendakimabの有効…
重症の喘息またはアトピー性皮膚炎で生物学的製剤(ベンラリズマブ、デュピルマブ、またはメポリズマブ)を使用している患者を対象に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のmRNAワクチン接種後の抗体と細胞性免疫を前向き観察研究で評価。生物学的製剤を使用…
大正製薬(東京都豊島区)は11日、紫外線などによって酸化されて有害になった過酸化脂質の多い皮膚における発毛成分「ミノキシジル」の作用について新たな知見を発表した。過酸化脂質は毛の成長を阻害することを突き止め、ミノキシジルは過酸化脂質が多い…
熱傷管理の進歩により重症熱傷患者の死亡率は低下した一方で、肥厚性瘢痕をはじめとする後遺症の増加が課題となっている。肥厚性瘢痕の治療としてフラクショナル二酸化炭素レーザー(FLSR)の有効性が示され、瘢痕成熟後の施行が推奨されているものの、開始…
米・Stanford University School of MedicineのJustin M. Ko氏らは、重症円形脱毛症(AA)に対するJAK阻害薬バリシチニブ増量の有効性を検討するため、AA患者対象の多施設共同プラセボ対照第Ⅲ相ランダム化比較試験BRAVE-AA1およびBRAVE-AA2のプール解析を実…
脱毛症は生命に関わる疾患ではないが、自尊心の低下、不安、抑うつなど患者の精神に多大な影響をもたらす。治療にはミノキシジルとフィナステリドが用いられるが、十分な効果を得るには長期使用が必要で、副作用が問題となる。中国・Tianjin University of S…
アトピー性皮膚炎は円形脱毛症の合併率が高く、両疾患とも小児患者の心身に大きな負担をもたらす。カナダ・McMaster UniversityのDea Metko氏は、アトピー性皮膚炎と円形脱毛症を合併する小児患者へのヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体デュピル…
アトピー性皮膚炎は円形脱毛症の合併率が高く、両疾患とも小児患者の心身に大きな負担をもたらす。カナダ・McMaster UniversityのDea Metko氏は、アトピー性皮膚炎と円形脱毛症を合併する小児患者へのヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体デュピル…
東邦大学が運営する東邦大学医療センター大橋病院は、培養自家毛球部毛根鞘細胞加工物「S-DSC」を用いた毛髪再生医療による薄毛治療の提供を1日から始めた。脱毛していない後頭部の頭皮から毛球部毛根鞘(DSC)細胞を採取し、体外で細胞を増やして…
富山大学は、第一三共の神経障害性疼痛治療薬「タリージェ」(一般名・ミロガバリン)が、ヒトのアトピー性皮膚炎(AD)病態をよく模倣したモデルマウスのかゆみを抑制することを実証したと発表した。AD治療効果が解明されれば、新規治療薬として有望な…
第III相試験2件(TRuE-AD1およびTRuE-AD2)の統合データを用いて、12-17歳のアトピー性皮膚炎患者245例に対する1.5%ルキソリチニブ(RUX)クリームの安全性、有効性および長期疾患コントロールを評価。患者をRUXクリーム(0.75%または1.5%)または基剤に…
2歳以上の小児および成人のアトピー性皮膚炎(AD)患者813例を対象に、外用のアリル炭化水素受容体作動薬であるtapinarofクリーム1%、1日1回製剤の有効性および安全性を第III相ピボタル試験2件で検討(ADORING試験)。基剤群と比較した。有効性の主要評価項…