デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2024-01-01から1年間の記事一覧

肌赤み要因レチノール 浸透速度制御で改善 ロート、安全性と有効性を両立する新たな技術を開発

ロート製薬は、スキンケア市場で注目される成分「レチノール」について、安全性と有効性を両立する新たな技術を開発したと発表した。肌の赤みなどの副作用を引き起こしやすいレチノールの課題に対し、浸透速度を制御することで改善が図れることを見いだした…

乾癬患者に対する抗IL-23モノクローナル抗体 QX004Nの安全性と有効性:無作為臨床試験

背景 乾癬は慢性の免疫介在性皮膚疾患であり、生物学的治療に対するアンメットニーズがある。中国の健常人と中等度から重度の尋常性乾癬患者を対象に、QX004Nの安全性、薬物動態、有効性を評価する。中国臨床試験登録CTR20212313およびCTR20223457。 方法 こ…

9価HPVワクチン・シルガード9 肛門癌、男性の尖圭コンジローマの予防の適応追加で一変申請

MSDは11月15日、9価のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン「シルガード9水性懸濁筋注シリンジ」について「肛門癌及びその前駆病変と、男性での尖圭コンジローマの予防」の適応を追加するなど製造販売承認事項一部変更承認申請を行った。現在、日本で男性…

メラノーマの免疫療法、日本人に多い手足型に対する治療標的発見

遺伝子変異が少ない手足型メラノーマ、欧米型ほど免疫療法の効果高くない 札幌医科大学は12月5日、日本人に多いタイプのメラノーマにおける免疫環境を詳細に解析し、免疫応答の抑制メカニズムを解明したと発表した。この研究は、同大医学部病理学第一講座の…

頭頸部扁平上皮がん患者に対する免疫サイトカインFAP-IL2vとセツキシマブの併用療法

はじめに HNSCCに対するFAP-IL2v+セツキシマブ併用療法の有用性は? 再発・転移頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)は、予後不良であり治療が難しい疾患です。現在の標準治療は、EGFR阻害薬のセツキシマブや、PD-1阻害薬のペムブロリズマブやニボルマブが用いられ…

日焼けサロンは皮膚黒色腫に影響するか? 米・次世代シークエンシングデータで腫瘍変異量を検討

紫外線への過度の曝露はDNA損傷を引き起こし、遺伝子の突然変異を誘発する。特に皮膚黒色腫では、他のがん種と比べ紫外線曝露に伴う腫瘍変異量(TMB)が大きいことが知られている。しかし、日焼けサロンでの日焼けベッド使用などの室内日焼けがTMBに及ぼす影…

ニボルマブとレラトリマブの併用が進行メラノーマにおいて生存率および反応率を改善したことを示すRELATIVITY-047試験の結果

RELATIVITY-047試験(ClinicalTrials.gov識別番号: NCT03470922)では、nivolumabとrelatlimabの併用が進行性黒色腫患者において、nivolumab単剤と比較して無増悪生存期間(PFS)の統計的有意な改善を示した。中央値追跡期間33.8ヶ月の最新データでは、 中央…

ドライスキンの機械的かゆみ過敏をJAK阻害薬1回投与で抑制、マウスで確認 順大

機械的かゆみ過敏に対するJAK阻害薬の治療効果をドライスキン病態マウスで検証 順天堂大学は12月3日、かゆみを伴う疾患に共通した病態である「ドライスキン」状態のマウスを用いて、アトピー性皮膚炎の治療薬であるヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬に、機械的か…

軽症/中等症アトピーにルキソリチニブクリームが長期有効

軽症ないし中等症アトピー性皮膚炎(AD)の青年および成人患者(12歳以上)を対象に、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬ルキソリチニブクリームの有効性および安全性を第III相試験2件で検討(TRuE-AD1/TRuE-AD2試験)。0.75%または1.5%ルキソリチニブクリームも…

COVID-19罹患で自己免疫・炎症性疾患の長期リスクが上昇

COVID-19罹患は、さまざまな自己免疫疾患および自己炎症性疾患の長期リスクの上昇と関連していることが、韓国・延世大学校のYeon-Woo Heo氏らによる同国住民を対象とした後ろ向き研究において示された。これまでCOVID-19罹患と自己免疫疾患および自己炎症性…

乾癬と心血管疾患の媒介因子が判明! 従来仮説を支持、カロリンスカ研究所の報告

スウェーデン・Karolinska InstitutetのAxel Svedbom氏らは、乾癬患者の皮膚炎症と心血管疾患(CVD)との関係を媒介する因子について検討。従来の有力な仮説を支持する結果が得られたことをJAMA Dermatol(2024年11月20日オンライン版)に報告した(関連記事…

Z世代はアトピー性皮膚炎の重症度をより重く認識 Z世代の患者はミレニアル世代の患者と比べてアトピー性皮膚炎をより深刻に捉える

Z世代の患者はミレニアル世代の患者と比較して、アトピー性皮膚炎の主観的な重症度をより重く捉えているという分析結果が、「International Journal of Dermatology」に7月25日掲載された。 グラナダ大学(スペイン)のClara Ureña-Paniego氏らは、Z世代(19…

免疫CP阻害薬で乾癬リスク2倍以上 台湾の全国コホート研究、13万5,000例超を解析

免疫チェックポイント(CP)阻害薬はがん治療に画期的な効果をもたらした一方で、自己免疫疾患を含む免疫関連有害事象(irAE)のリスクが懸念される。台湾・National Defense Medical CenterのSheng-Yin To氏らは、がん患者における免疫CP阻害薬使用と乾癬リ…

美容医療とシワ改善剤併用、皮膚障害認められず 第88回日本皮膚科学会東京支部学術大会で発表

ポーラ・オルビスホールディングス(HD)で研究開発を担うポーラ化成工業は、美容医療施術の一つである高密度焦点式超音波(ハイフ)とシワを改善する医薬部外品の有効成分「ニールワン」配合製剤を併用した試験結果を解析し、ハイフ施術単独と同等の安全…

トラネキサム酸が角層水分量増加 第一三共ヘルス、40~60代の日本人女性を対象に12週間の臨床試験を実施 化学工業日報2024年11月15日 (金)配信

第一三共ヘルスケア(東京都中央区)は、一般用医薬品(OTC)や薬用化粧品の多くに配合されるトラネキサム酸が皮膚の角層水分量を増加させることを突き止めたと発表した。より高い保湿効果のある製品開発に成果を生かし、トラネキサム酸の作用機序につい…

中等症/重症の尋常性乾癬にvunakizumabが有効

中等症ないし重症尋常性乾癬患者690例を対象に、新規抗IL-17A抗体であるvunakizumabの有効性および安全性を第III相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討。プラセボ群の患者では、12週時点でvunakizumab 240mgの投与に変更した。主要評価項目は、12週時点…

重症薬疹のTEN、空間プロテオミクス解析でJAK阻害剤が有効と判明 新潟大ほか、研究成果は、「Nature」に掲載

致死率の高い薬疹「中毒性表皮壊死症」、治療薬開発とメカニズム解明が課題 新潟大学は10月29日、重篤な薬疹である中毒性表皮壊死症(以下、TEN)の予後を改善させる新規治療法を開発したと発表した。この研究は、同大大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野の…

水疱性類天疱瘡とアトピー性皮膚炎に遺伝的関連 国際バイオバンクデータを解析

水疱性類天疱瘡(BP)は、高齢者に多く見られる自己免疫性の皮膚疾患で、痒みを伴う発疹や水疱が発生する。難治性のケースも見られ、重症化すると死に至ることもある。近年、BPとアトピー性皮膚炎(AD)の関連性が強く示唆されていることから、中国・Chongqi…

デュピルマブ:高齢者における水疱性類天疱瘡の効果的で迅速かつ安全な管理

*研究の問い(臨床的な問題):高齢者に多い多疾患を伴う苔癬様顆粒疹(Bullous pemphigoid)の治療に、従来の治療法が適応できない。 *その問題を解決するための方法:Dupilumabの効果と安全性を評価する。 *結果(数字):Dupilumabを使用した患者103人の…

リトレシチニブは全頭型/全身脱毛症にも有効 ALLEGRO-2b/3試験のサブグループ解析

米・University of California Irvine School of MedicineのNatasha Mesinkovska氏らは、12歳以上の円形脱毛症(AA)の患者を対象にリトレシチニブを評価した国際多施設共同二重盲検ランダム化比較試験用量設定試験ALLEGRO-2b/3の事後解析を行い、全頭型脱毛…

食用色素でマウスの皮膚の透明化に成功

米スタンフォード大学材料科学・工学助教のGuosong Hong氏らは、普通の食用色素を使ってマウスの皮膚を透明にし、皮膚の内側の血管や臓器の働きを可視化することに成功したことを報告した。一般に「黄色4号」と呼ばれているタートラジンという色素を溶かした…

糖類控えめの食生活は生物学的年齢の若さと関連

添加糖類の摂取は老化を早める可能性があると、新たな研究が警告している。この研究では、食生活が健康的でも、添加糖類の摂取が1g増加するごとに生物学的年齢が上昇する可能性がある一方で、ビタミンやミネラル、抗酸化物質、抗炎症作用のある栄養素が豊富…

中等症~重症の尋常性乾癬、経口TYK2阻害薬zasocitinibが有望

チロシンキナーゼ2(TYK2)に高い選択性を示すアロステリック阻害薬zasocitinib(TAK-279)は、尋常性乾癬の新たな経口治療薬として有望であることが示された。米国・カリフォルニア大学のApril W. Armstrong氏らが、海外第IIb相二重盲検無作為化比較試験の…

過酸化脂質多い頭皮でも発毛成分に有効性 大正製薬、発毛成分「ミノキシジル」の作用について新たな知見を発表

大正製薬(東京都豊島区)は11日、紫外線などによって酸化されて有害になった過酸化脂質の多い皮膚における発毛成分「ミノキシジル」の作用について新たな知見を発表した。過酸化脂質は毛の成長を阻害することを突き止め、ミノキシジルは過酸化脂質が多い…

中等症から重症の水疱性類天疱瘡の治療における低用量インターロイキン-2の有効性と安全性:単一施設での比較対照試験

背景 水疱性類天疱瘡患者の末梢血や皮膚病変では、制御性T細胞(Treg)が減少している。低用量IL-2療法はTregを特異的に刺激することができ、水疱性類天疱瘡の治療の可能性を示唆している。中等度から重度の水疱性類天疱瘡の治療における低用量IL-2療法の反…

化膿性汗腺炎、多様ながんリスク上昇と関連 最新のシステマチックレビューで明らかに

慢性的に再発する炎症性皮膚疾患である化膿性汗腺炎。最新のシステマチックレビューから、化膿性汗腺炎は皮膚疾患にとどまらず、がんのリスクを大幅に上昇させる可能性が示された。研究を行ったドイツ・Ruhr University BochumのNessr Abu Rached氏らは、化…

減量薬で糖尿病リスク94%減

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尋常性乾癬へのグセルクマブ、投与間隔を16週ごとに延長可能か

インターロイキン(IL)-23のp19サブユニットに結合し、IL-23の活性を阻害するグセルクマブを用いた尋常性乾癬の維持療法について、16週ごと投与は8週ごと投与に対して非劣性であることが、ドイツ・フライブルク大学のKilian Eyerich氏らによる海外第IIIb相…

アトピー性皮膚炎の治療薬で精神状態も改善 デュピルマブによる検討

研究の背景:デュピルマブはアトピー症状だけでなくQOLも改善 一般成人におけるアトピー性皮膚炎の有病率は7%とされる。その原因として遺伝的負荷、T細胞の異常、環境要因、食事などとの関連が指摘されているが、詳細はいまだ不明である。アトピー性皮膚炎…

新規IL-13阻害薬が中~重度アトピーで好成績 cendakimabの日本含む国際第Ⅱ相試験

インターロイキン(IL)-13は2型炎症の主要メディエーターであり、アトピー性皮膚炎(AD)の発症に関与している。米・Oregon Medical Research CenterのAndrew Blauvelt氏らは中等度~重度の成人AD患者を対象に、開発中の選択的IL-13阻害薬cendakimabの有効…