デルマニアのブログ

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過酸化脂質多い頭皮でも発毛成分に有効性 大正製薬、発毛成分「ミノキシジル」の作用について新たな知見を発表

 大正製薬(東京都豊島区)は11日、紫外線などによって酸化されて有害になった過酸化脂質の多い皮膚における発毛成分「ミノキシジル」の作用について新たな知見を発表した。過酸化脂質は毛の成長を阻害することを突き止め、ミノキシジルは過酸化脂質が多い状態で有効性を発揮することが分かった。薄毛に悩む生活者に向けた今後の製品開発に成果を生かす。

 健やかな毛髪の成長にとって頭皮状態を正常に保つことは重要だ。今回は頭皮にある皮脂に着目。酸化の影響を受けやすいスクワレンと皮膚常在菌の代謝物が含まれた溶液に紫外線を照射することで人工的に過酸化脂質が多い頭皮状態を生成し、発毛実験を行った。

 ヒトの頭皮と毛髪で起こる現象をマウスの皮膚と毛で再現することで、過酸化脂質がどのように毛髪の成長に影響するか検証した。その結果、過酸化脂質を塗ったマウスでは毛の成長が途中で止まることを確認。過酸化脂質が多い頭皮では毛髪の成長を阻害することを明らかにした。

 さらに、ミノキシジル5%外用剤を塗ったマウスでは、過酸化脂質塗布による毛の成長阻害が改善した。ミノキシジルは過酸化脂質によって悪化した頭皮状態でも、優れた発毛効果を発揮できることを確認した。

 夏は紫外線が強くなるため過酸化脂質ができやすく、毛髪の成長が阻害されるリスクが高くなるとされる。夏に受けた紫外線ダメージが、秋の抜け毛増加の要因になることも知られている。