デルマニアのブログ

デルマニアのブログ

とある皮膚科医のブログです。

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

新規IL-13阻害薬が中~重度アトピーで好成績 cendakimabの日本含む国際第Ⅱ相試験

インターロイキン(IL)-13は2型炎症の主要メディエーターであり、アトピー性皮膚炎(AD)の発症に関与している。米・Oregon Medical Research CenterのAndrew Blauvelt氏らは中等度~重度の成人AD患者を対象に、開発中の選択的IL-13阻害薬cendakimabの有効…

生物学的製剤使用でコロナmRNAワクチンの効果減弱

重症の喘息またはアトピー性皮膚炎で生物学的製剤(ベンラリズマブ、デュピルマブ、またはメポリズマブ)を使用している患者を対象に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のmRNAワクチン接種後の抗体と細胞性免疫を前向き観察研究で評価。生物学的製剤を使用…

過酸化脂質多い頭皮でも発毛成分に有効性 大正製薬、発毛成分「ミノキシジル」の作用について新たな知見を発表

大正製薬(東京都豊島区)は11日、紫外線などによって酸化されて有害になった過酸化脂質の多い皮膚における発毛成分「ミノキシジル」の作用について新たな知見を発表した。過酸化脂質は毛の成長を阻害することを突き止め、ミノキシジルは過酸化脂質が多い…

熱傷後瘢痕のレーザー治療、早期開始を! FLSRの開始時期を問わず有効性が示される

熱傷管理の進歩により重症熱傷患者の死亡率は低下した一方で、肥厚性瘢痕をはじめとする後遺症の増加が課題となっている。肥厚性瘢痕の治療としてフラクショナル二酸化炭素レーザー(FLSR)の有効性が示され、瘢痕成熟後の施行が推奨されているものの、開始…

バリシチニブ増量で無効例の25%に増毛効果

米・Stanford University School of MedicineのJustin M. Ko氏らは、重症円形脱毛症(AA)に対するJAK阻害薬バリシチニブ増量の有効性を検討するため、AA患者対象の多施設共同プラセボ対照第Ⅲ相ランダム化比較試験BRAVE-AA1およびBRAVE-AA2のプール解析を実…

カフェイン入りシャンプーが抜け毛に有効 アデノシン配合で頭髪密度が増加

脱毛症は生命に関わる疾患ではないが、自尊心の低下、不安、抑うつなど患者の精神に多大な影響をもたらす。治療にはミノキシジルとフィナステリドが用いられるが、十分な効果を得るには長期使用が必要で、副作用が問題となる。中国・Tianjin University of S…

デュピルマブ、小児の円形脱毛症に有望 アトピー性皮膚炎合併例が対象のスコーピングレビュー

アトピー性皮膚炎は円形脱毛症の合併率が高く、両疾患とも小児患者の心身に大きな負担をもたらす。カナダ・McMaster UniversityのDea Metko氏は、アトピー性皮膚炎と円形脱毛症を合併する小児患者へのヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体デュピル…

デュピルマブ、小児の円形脱毛症に有望 アトピー性皮膚炎合併例が対象のスコーピングレビュー

アトピー性皮膚炎は円形脱毛症の合併率が高く、両疾患とも小児患者の心身に大きな負担をもたらす。カナダ・McMaster UniversityのDea Metko氏は、アトピー性皮膚炎と円形脱毛症を合併する小児患者へのヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体デュピル…

服薬不要薄毛治療開始、培養自家毛球部毛根鞘細胞加工物を使用 東邦大医療センター大橋病院、自由診療のため費用全額は患者負担に

東邦大学が運営する東邦大学医療センター大橋病院は、培養自家毛球部毛根鞘細胞加工物「S-DSC」を用いた毛髪再生医療による薄毛治療の提供を1日から始めた。脱毛していない後頭部の頭皮から毛球部毛根鞘(DSC)細胞を採取し、体外で細胞を増やして…

神経障害性疼痛治療薬「タリージェ」がかゆみ抑制 可能性示唆 富山大、今後は掻き動作を抑えることで皮膚炎が軽減されるかどうか検討する必要性

富山大学は、第一三共の神経障害性疼痛治療薬「タリージェ」(一般名・ミロガバリン)が、ヒトのアトピー性皮膚炎(AD)病態をよく模倣したモデルマウスのかゆみを抑制することを実証したと発表した。AD治療効果が解明されれば、新規治療薬として有望な…

アトピー青年へのルキソリチニブクリームは有効

第III相試験2件(TRuE-AD1およびTRuE-AD2)の統合データを用いて、12-17歳のアトピー性皮膚炎患者245例に対する1.5%ルキソリチニブ(RUX)クリームの安全性、有効性および長期疾患コントロールを評価。患者をRUXクリーム(0.75%または1.5%)または基剤に…

アトピーにtapinarofクリーム1%は有効かつ安全

2歳以上の小児および成人のアトピー性皮膚炎(AD)患者813例を対象に、外用のアリル炭化水素受容体作動薬であるtapinarofクリーム1%、1日1回製剤の有効性および安全性を第III相ピボタル試験2件で検討(ADORING試験)。基剤群と比較した。有効性の主要評価項…