デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

円形脱毛症治療でのリトレシチニブとブレポシチニブの評価  両薬ともに24週で病変のトランスクリプトーム・プロファイルが改善

円形脱毛症(AA)の患者において、ヤヌスキナーゼ(JAK)3およびTEC(肝細胞がんで発現する)ファミリーキナーゼの阻害薬であるリトレシチニブと、チロシンキナーゼ2/JAK1阻害薬であるブレポシチニブが、病変頭皮のトランスクリプトーム(細胞内の全RNA)の…

扁平苔癬にルキソリチニブ外用薬が有効 Topical ruxolitinib as a treatment for cutaneous lichen planus: A phase II study

重要なポイント前向き第2相試験で、皮膚扁平苔癬(LP)にルキソリチニブの外用薬が有効であることが明らかになった。トランスクリプトーム解析により、LPはインターフェロンが関与する疾患であることが確認された。その結果、インターフェロンに刺激された遺…

ウパダシチニブ+TCS、日本人アトピー性皮膚炎患者への安全性確認

日本人のアトピー性皮膚炎(AD)の治療として、経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬ウパダシチニブ+ステロイド外用薬(TCS)併用の安全性を検討した、京都府立医科大学の加藤 則人氏らによる第III相無作為化二重盲検試験「Rising Up試験」の24週の中間解析結果…

JAK阻害薬で癌と心血管のリスク上昇?

心血管危険因子が1つ以上あり、メトトレキサートで治療しても関節リウマチが活動期にある50歳以上の患者を対象に、JAK阻害薬トファシチニブによる主要有害心血管事象(MACE)および(悪性黒色腫でない皮膚がんを除く)がんのリスクを非盲検無作為化非劣性試…

がん免疫療法の効果は皮膚に生じた副作用が目安になる? 白斑や扁平苔癬、皮膚掻痒症などの出現で死亡リスクが大きく低下

がん免疫療法で使われる薬剤である免疫チェックポイント阻害薬(ICI)では、副作用として皮膚症状がよく生じる。こうした皮膚症状は、実際には薬剤が奏効していることを示す可能性があるとする研究結果を、米マサチューセッツ総合病院(MGH)のYevgeniy Seme…

中等症から重症の成人アトピー性皮膚炎治療薬・トラロキヌマブを承認申請 レオファーマ

レオファーマは1月28日、中等症から重症の成人アトピー性皮膚炎を対象疾患に抗IL-13抗体トラロキヌマブを日本で承認申請したと発表した。 同剤は、アトピー性皮膚炎の徴候・症状の根底にある免疫プロセスに重要な役割を果たすIL-13サイトカインを特異的に中…