デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

食塩摂取量増でアトピーリスク上昇 UK Biobank登録者21万5,000例超で検討

米・University of CaliforniaのBrenda M. Chiang氏らは、UK Biobankに登録された成人21万5,832例を対象に食塩摂取量とアトピー性皮膚炎(AD)との関連を検討する大規模横断コホート研究を実施。その結果、尿中ナトリウム排泄量の増加は、ADの発症および重症…

デュピルマブを処方された小児アトピー性皮膚炎患者において、従来の免疫調節療法と比較してアトピーマーチのリスクが減少した:集団ベースのコホート研究

背景 デュピルマブはアトピー性皮膚炎(AD)を効果的に治療するが、アトピーマーチの阻止におけるその役割は不明である。小児AD患者のアトピーマーチに対するデュピルマブの効果を、従来の免疫調節薬と比較して検討する。 方法 この後向きコホート研究は、Tr…

小児のアトピー性皮膚炎は学習や記憶の困難と関連 ただし、その関連はADHDまたは学習障害を併存する小児に限定して認められた

小児のアトピー性皮膚炎(AD)は、学習や記憶の困難の報告率が高いことと関連するが、この関連は神経発達障害を併存する小児に限られるとする研究結果が、「JAMA Dermatology」に3月6日掲載された。 米メリーランド大学医学部のEmily Z. Ma氏らは、米国の小…

スタチンにEPA併用、日本人の心血管イベント再発予防効果は?(RESPECT-EPA)/Circulation

スタチン治療を受けている慢性冠動脈疾患の日本人患者で、エイコサペンタエン酸/アラキドン酸(EPA/AA)比の低い患者において、高純度EPAのイコサペント酸エチルによる心血管イベント再発予防の可能性を検討したRESPECT-EPA試験で、心血管イベントリスクは数…

魚油サプリの摂取、一次・二次予防で真逆の作用 心血管疾患への影響

中国・Sun Yat-Sen UniversityのGe Chen氏らは、健康な状態から心房細動(AF)、心血管イベント、その後の死に至るまで、魚油サプリメントが各段階の臨床経過に及ぼす影響を検討するため、縦断コホート研究を実施。その結果、魚油サプリメントの使用は健康人…

HPVワクチンには子宮頸がん以外のがんを予防する効果もある

HPV Vaccine Offers Cancer Protection Beyond Cervical Cancer Megan Brooks / Medscape 2024/5/31 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種は、子宮頸がん、頭頸部がんなど、HPV感染や一般的にHPVに起因するがんを予防する効果的な方法であることが、新…

ミチーガ30mgを発売 6歳以上13歳未満のアトピー性皮膚炎、13歳以上の結節性痒疹の治療薬 マルホ

マルホは6月11日、抗IL-31受容体A抗体・ミチーガ皮下注用30mgバイアル(一般名:ネモリズマブ(遺伝子組換え))を発売した。30mg製剤の効能・効果は、▽6歳以上13歳未満の小児のアトピー性皮膚炎の痒み、▽成人及び13歳以上の小児の結節性痒疹――となる。な…

クラミジアワクチン、初期臨床試験で好成績

STD

クラミジアワクチンに関する初期の臨床試験において、ワクチン接種者に免疫反応が誘導され、安全性も確認されたことが報告された。研究者の間では、将来、このワクチンが性感染症(STI)の蔓延を抑えるのに役立つことへの期待が高まっている。Statens Serum …

日本人結節性痒疹、ステロイド外用薬使用下のネモリズマブの有用性は?

日本人の結節性痒疹患者におけるネモリズマブの長期投与の最適用量、有効性、安全性を評価した国内第II/III相無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験の結果が報告された。本試験では、試験開始前のステロイド外用薬の継続下においてネモリズマブ30mg、60mgの…