デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

中等-重度思春期アトピー、トラロキヌマブが有効性示す

 12-17歳の中等度ないし重度のアトピー性皮膚炎患者289例を対象に、トラロキヌマブの有効性と安全性を第III相無作為化二重盲検試験で検討(ECZTRA 6試験)。16週時の医師による全般的評価スコア0または1(IGA0/1)、および湿疹面積・重症度指数75%改善(EASI 75)、またはそのいずれかを主要評価項目とした。

 その結果、レスキュー薬非使用でのIGA0/1達成率は、プラセボ群(4.3%)に比べてトラロキヌマブ150mg群(21.4%)および300mg群(17.5%)の方が高かった(調整後の差17.5%、95%CI 8.4-24.6、P<0.001および13.8%、5.3-22.3、P=0.002)。EASI 75達成率は、プラセボ群(6.4%)に比べてトラロキヌマブ150mg群(28.6%)および300mg群(27.8%)の方が高かった(調整後の差22.5%、95%CI 12.4-32.6、P<0.001および22.0%、12.0-32.0、P<0.001)。16週時に主要評価項目を達成した患者の50%超が、52週時にレスキュー薬非使用でトラロキヌマブの有効性を維持していた。

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov