グルタチオン点滴の美白効果についてですが、点滴でなく内服でも効果は認めます。 ・Glutathione as an oral whitening agent: a randomized, double-blind, placebo-controlled study. J Dermatolog Treat. 2012; 23: 97-102. doi: 10.3109/09546631003801619. 経口で500mg/日のグルタチオンを4週間摂取した場合に、皮膚のメラニン指数に与える影響をプラセボと比較（二重盲検ランダム化比較試験）。60人の健康な医学生が参加し、グルタチオンを受けたグループでは特定の部位で皮膚の明るさが増加し、プラセボ群と比較して統計的に有意であることが示されました（P=0.021-0.036）。しかし、長期の安全性については不明であり、さらなる臨床試験が必要です。 また、外用と内服の併用が、より優れた結果でした。 ・Combination of topical and oral glutathione as a skin-whitening agent: a double-blind randomized controlled clinical trial. Int J Dermatol. 2021; 60: 1013-1018. doi: 10.1111/ijd.15573. 局所的および経口でのグルタチオンの美白効果について調査（二重盲検ランダム化比較試験）。局所的および経口でのグルタチオンの組み合わせ療法が、単独の局所的または経口療法よりも皮膚のメラニン指数を有意に低下させることが示されました（P＜0.05）。この研究から、局所的および経口的なグルタチオンが有効な美白剤であることが示唆され、組み合わせ療法が単独療法よりも優れている可能性があることが示されました。
