中等症ないし重症のアトピー性皮膚炎（AD）の思春期児および成人患者211例を対象に、抗IL-13抗体lebrikizumab（LEB）とステロイド外用薬（TCS）併用の有効性および安全性を16週間の無作為化二重盲検プラセボ（PBO）対照多施設共同第III相臨床試験で検討（Adhere試験）。主要評価項目は、16週時点の医師による全般的評価（IGA）スコア0または1［IGA（0、1）］を達成し投与開始前から2ポイント以上改善した患者の割合および湿疹面積・重症度指数75％改善（EASI-75）を達成した患者の割合とした。
患者の平均年齢は37.2歳で、48.8％が女性、14.7％がアジア人、13.3％が黒人/アフリカ系アメリカ人だった。IGA（0、1）を達成した患者の割合は、LEB＋TCS群が41.2％、PBO＋TCS群2.1％で、EASI-75を達成した患者の割合はそれぞれ69.5％と42.2％だった（P＜0.001）。LEB＋TCS群に頻度の高かった薬剤使用下で発現した有害事象には、結膜炎（4.8%）、頭痛（4.8%）、高血圧（2.8%）、注射部位反応（2.8%）、ヘルペス感染症（3.4%）があった。PBO＋TCS群では報告頻度が1.5％以下だった。患者が報告した重篤な有害事象の頻度は、LEB＋TCS群（2例、1.4％）とPBO＋TCS群（1例、1.5％）で同程度だった。
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