デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

日本人のアトピー性皮膚炎、新たな遺伝的因子を複数同定 理研ほか、研究成果は、「Journal of Allergy and Clinical Immunology」に掲載

アトピー性皮膚炎は、アジア人の病態に関わるSNPが未同定だった

 理化学研究所理研)は6月9日、日本人のアトピー性皮膚炎を対象にした大規模なゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、アトピー性皮膚炎の病態に関わる新しい遺伝因子を特定したと発表した。この研究は、理研生命医科学研究センターゲノム解析応用研究チームの寺尾知可史チームリーダー(静岡県立総合病院免疫研究部長、静岡県立大学特任教授)、田中奈緒大学院生リサーチ・アソシエイト、自己免疫疾患研究チームの山本一彦チームリーダーらの研究グループによるもの。研究成果は、「Journal of Allergy and Clinical Immunology」に掲載されている。

 アトピー性皮膚炎は、世界的に発症頻度の高いアレルギー性疾患であり、その高い遺伝率から遺伝的要因が病態形成に大きく影響すると考えられている。近年、他の多くの疾患と同様にアトピー性皮膚炎に対してもGWASなどの遺伝学的解析が行われており、アトピー性皮膚炎の疾患関連領域が多く同定されているが、アトピー性皮膚炎の遺伝学的背景を説明する材料としては不十分だった。特に、アジア人の解析で同定された疾患関連領域は少なく、その中でも特に病態に関わる一塩基多型(SNP)は特定されていなかった。

 そこで、研究グループは日本人を対象に大規模なGWASを行い、さらにUKバイオバンクのGWAS結果を用いてメタ解析を行うことで、新たな疾患関連領域を探索した。

インピュテーション用の参考配列に日本人特有の低頻度バリアントを多く含め解析

 GWAS実施の対象としたのは、バイオバンク・ジャパン(BBJ)の登録者のうち、アトピー性皮膚炎患者2,639人とコントロール群11万5648人(計11万8287人)。その際、インピュテーション法(DNAマイクロアレイのデータからさらに多くの遺伝的バリアントの情報を推定する方法)の精度を上げるため、インピュテーション法に用いる参考配列を約3,000人分の日本人特有の低頻度、あるいはまれな遺伝的バリアントを多く含むデータにした。これにより、従来よりも多くの遺伝的バリアントを解析対象とすることができた。

新たな疾患関連領域を4つ同定し、日本人でIL13やSMAD4の関連も確認

 解析の結果、過去に行われたBBJのアトピー性皮膚炎のGWASよりも9個多い、17個の疾患関連領域を同定。そのうち、4領域(AFF1、ITGB8、EHMT1、EGR2)はこれまで報告されていないものだった。今回新たに同定した疾患関連領域中のSNPは、ヨーロッパ人では極めて頻度が低く、日本人においても頻度が低かったことから、日本人の大規模解析を行ったからこそ見つけられた関連領域であると考えられた。ほかにも、これまでヨーロッパ人の解析では報告されたものの、アジア人では不明だったIL13などの領域にも関連が見出され、ヨーロッパ人とアジア人で疾患発症に関わる共通の遺伝的背景が明らかとなった。遺伝子単位で遺伝的バリアントの情報を統合したうえで解析したところ、免疫に関わる重要な転写因子SMAD4も疾患に関連することがわかった。

UKバイオバンクのGWAS結果とのメタ解析でさらに新規4領域を同定

 また、UKバイオバンクのデータとともにメタ解析を行った結果、さらに新たな疾患関連領域として4領域(ZBTB38、LOC105755953/LOC101928272、TRAF3、IQGAP1)を同定。これらは、ヨーロッパ人集団と共通した疾患関連領域であるために見つかったと考えられた。

NLRP10領域のミスセンス変異が病態に影響の可能性

 次に、これらの疾患関連領域のうちSNPが影響を及ぼす疾患関連メカニズムを調べたところ、自然免疫に関連するNLRP10領域にアミノ酸配列に変化を起こすミスセンス変異があった。このミスセンス変異が存在するNACHTドメインは、過去に免疫反応に重要な転写因子TNIP1の結合部位として報告されており、このドメイン内の変異がアトピー性皮膚炎における免疫反応にも影響を持つ可能性が示された。

機械学習による解析で、皮膚細胞に影響するCCDC80エンハンサー領域のSNPを発見

 また、理研の研究チームが2020年に開発した機械学習の手法を用いて、遺伝制御領域の活性に影響を与えるSNPを調べた。この手法では、従来の遺伝子発現とSNPの関連解析(eQTL)では検索しきれないまれな多型について、FANTOM5プロジェクトで同定された遺伝子制御領域の活性への直接的な効果を細胞種ごとに推測できる。

 今回、日本人のアトピー性皮膚炎との関連があったSNPに、CCDC80領域のエンハンサーに重なるものが複数存在したが、機械学習による解析からそのエンハンサー活性を変化させるSNP(rs12637953)があることがわかり、その影響は皮膚細胞で認められた。CCDC80は皮膚や脂肪組織内の酸化反応に関わるタンパク質で、マウスのアトピー性皮膚炎のモデルにおいて、アレルギー反応の発生に関わることが報告されている。また実際に、実験でこのSNPが近隣のプロモーターの発現を変化させることも示された。このように、rs12637953が遺伝子制御領域の発現調整を介することで、疾患と関わることが示唆された。

NLRP10・CCDC80領域のSNPは「日本人の」発症に関わる可能性が高い

 NLRP10領域とCCDC80領域は、過去にも日本人のGWASでのみ疾患との関連が認められた領域。また、今回同定したこの2つのSNPに関しては、日本人とヨーロッパ人との間に頻度差があり、日本人では頻度が高いのに対して、ヨーロッパ人では非常にまれであることがわかった。これらのことから、この2つのSNPは日本人のアトピー性皮膚炎の発症に関わる可能性が高いと考えられた。

CD4 T細胞やケラチノサイトでの、SNPが影響する遺伝子発現が発症に関与

 1つのSNPレベルで疾患に関わるものを特定した一方で、全てのSNPの影響を総合的に評価すると、日本人とヨーロッパ人に共通して、アトピー性皮膚炎に関連する遺伝的多型が免疫細胞のCD4 T細胞の遺伝制御領域に集積していることがわかった。また、両人種のGWASから見つかった疾患関連領域が、CD4 T細胞および皮膚のケラチノサイト(角化細胞)のエンハンサー領域と重なることがわかった。さらにパスウェイ解析においても、CD4 T細胞関連のパスウェイと関連があることがわかった。CD4 T細胞やケラチノサイトは、アトピー性皮膚炎の病態にとって主要な細胞と考えられてきたが、遺伝要因の関与は明確にはわかっていなかった。この結果により、CD4 T細胞やケラチノサイトでの遺伝子発現が、アトピー性皮膚炎の発症に関わることが示唆された。

CD4 TでIL18R1↓、NKでIL18R1↑、好中球でIL18RAP↓が発症リスクに

 また、多型によって規定される細胞ごとの遺伝子発現を全ゲノム領域において推定し、それらがアトピー性皮膚炎の発症と関連があるかどうかを調べるトランスクリプトームワイド関連解析(TWAS)を実施。その結果、複数の血液細胞(CD4、NK、好中球)におけるIL18受容体(IL18R)の発現量の違いが疾患に関わることがわかった。IL18受容体の種類や効果量は、細胞によって異なった。IL18は慢性炎症期や自然免疫において重要な役割を担うことが知られており、アトピー性皮膚炎にも影響すると推測されていた。IL18R領域はこれまでのGWASでも関連があることが知られていたが、その詳細は不明だった。

 今回、複数の遺伝的要因によってIL18Rの発現量が変わり、その違いを介してアトピー性皮膚炎に関わることが示唆され、細胞種によってさまざまなパターンをとることがわかった。具体的には、CD4 T細胞におけるIL18R1の減少、NK細胞におけるIL18R1の増加、好中球におけるIL18RAPの減少がアトピー性皮膚炎の発症リスクにつながることがわかった。

さらなる解析で治療標的の同定に期待

 以上のように、日本人とヨーロッパ人に共通して、Th1、Th2、Th17といったCD4 T細胞やケラチノサイトに関連する遺伝的要因がアトピー性皮膚炎の発症に関わっていること、また日本人においては、NLRP10、CCDC80、IL18受容体が重要であることが判明した。

 今回の研究では、インピュテーション法などのGWASの手法を改善することで、日本人における新たなアトピー性皮膚炎の疾患関連領域が同定された。また、単に疾患関連領域の同定だけでなく、遺伝的に疾患に関連する細胞やタンパク質も同定された。研究グループは、「今後、さらにアトピー性皮膚炎の遺伝学的要因を調べていくことで、治療標的となりうる病態が解明されると期待できる」と、述べている。

 

妊娠中の局所ステロイド使用、胎児への影響は?

 妊娠中の局所コルチコステロイド使用は安全なのか。デンマーク国立血清研究所(Statens Serum Institut:SSI)のNiklas Worm Andersson氏らによる大規模コホート研究の結果、在胎不当過小児(SGA)や低出生体重児のリスク増大とは関連しないことが示された。

 妊娠中の局所コルチコステロイド使用頻度は高く、新生児へのリスクに関する懸念は高いが、そのエビデンスを示すデータは限定的であった。とくに、強力~非常に強力な薬剤の使用についての懸念が高かったが、著者は「今回の結果は、妊娠中に強力な局所コルチコステロイドを大量に使用した場合でも、リスクが中程度~大幅に増大する可能性は低いことを示唆するものであった」と述べている。JAMA Dermatology誌オンライン版2021年5月5日号掲載の報告。

 研究グループは、妊娠中の局所コルチコステロイド使用とSGAおよび低出生体重児のリスク増大と関連するかを調べるため、さまざまなレジストリから集めた個人レベルの情報がある110万件の妊娠データを分析した。

 1997年1月1日~2016年12月31日に、デンマークで局所コルチコステロイドに曝露された妊娠例を特定し、広範囲にわたるベースライン特性など傾向スコアに基づき非曝露例をマッチングし比較した。データ解析は2020年9月8日~2021年2月23日に行われた。主要アウトカムはSGAおよび低出生体重児で、アウトカムと曝露の関連を、相対リスク比(RR)および絶対リスク差(ARD)で評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・対象期間中の曝露例6万497例と、適合対照群24万1,986例について解析が行われた。
・SGA出生は、曝露群5,678例(9.4%)、非曝露群2万2,634例(9.4%)であった(RR:1.00[95%信頼区間[CI]:0.98~1.03]、1,000妊娠当たりのARD:0.3[95%CI:-2.3~2.9])。
・あらゆる用量の強力~非常に強力な局所コルチコステロイドと、SGA(RR:1.03、95%CI:0.99~1.07)または低出生体重児(0.94、0.88~1.00)のリスク増大との関連は認められなかった。
・事後解析において、非曝露の妊婦との比較において、強力~非常に強力な局所コルチコステロイドを大量使用(妊娠中に200g以上)した妊婦における顕著なリスク増大は認められなかった。RR(95%CI)は、SGAが1.17(0.95~1.46)、低出生体重児が1.14(0.81~1.60)であった。

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

アトピーのバリシチニブ、延長試験で長期投与の有効性確認

 中等症ないし重症アトピー性皮膚炎の成人患者に用いるバリシチニブ長期投与の有効性を52週間二重盲検延長試験で検討(BREEZE-AD3試験)。BREEZE-AD1試験、BREEZE-AD2試験で16週間時に奏効または部分奏効[治験担当医師によるアトピー性皮膚炎の全般的重症度総合評価(vIGA-AD)スコア0もしくは1点(0、1)、または2点]を達成した患者を対象とした(総投与期間68週間)。主要評価項目はvIGA-ADスコア0または1点を達成した患者の割合とした。

 その結果、BREEZE-AD3試験開始16週時のvIGA-AD(0、1)達成率はバリシチニブ4mg投与群45.7%、バリシチニブ2mg投与群46.3%だった。68週時のvIGA-AD(0、1)達成率は4mg投与群47.1%、2mg投与群59.3%だった。

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

コロナワクチン後の抗体価、上がりやすい因子と上がりにくい因子/千葉大

 千葉大学病院は6月3日、ファイザー社の新型コロナワクチンを2回接種した同病院の職員1,774人の抗体価を調べたところ、ほぼ全員で抗体価の上昇が見られ、同ワクチンの有効性が確認されたと発表した。千葉大によると、ワクチンへの抗体反応を調べる研究としては現時点で最大規模と見られるという。

 本研究は、千葉大学医学部附属病院と千葉大学医学研究院が連携して設置した「コロナワクチンセンター」で実施された。ファイザー社の新型コロナワクチン「コミナティ筋注」を接種した同院職員を対象とし、1回目接種前および2回目接種後に各々採取した血液から抗体価を測定した。

 主な結果は以下のとおり。

・1回目接種前は2,015例(男性:719例、女性:1,296例、21~72歳)、2回目接種後には、1,774例(男性:606例、女性:1,168例、21~72歳)から血液が採取された。このうち、接種前の段階で抗体が陽性だったのは、21例(1.1%)だった。
・2回目接種後、抗体が陽性となったのは1,774例中1,773例(99.9%)だった。
・抗体価は、接種前の中央値が<0.4U/mLだったが、接種後は2,060U/mLに上昇していた。
・ワクチン接種後の抗体価が上がりにくい因子として、(1)免疫抑制剤を服用(2)高年齢(3)副腎皮質ステロイド薬を服用(4)飲酒頻度が高い、といった事項との関連性が見られた。
・一方、ワクチン接種後の抗体価が上がりやすい因子として、(1)COVID-19既往歴あり(2)女性(3)1回目と2回目の接種間隔が長い(18〜25日)(4)抗アレルギー薬を服用(花粉症薬など)、といった事項との関連性が見られた。


www.medrxiv.org

ビメキズマブ、中等~重度尋常性乾癬対象P3試験結果を発表 UCB、BE RADIANTおよびBE SUREの結果を発表

ビメキズマブ、中等~重度尋常性乾癬対象P3試験結果を発表
UCB、BE RADIANTおよびBE SUREの結果を発表

IL-17A・IL-17F阻害剤、日本でも承認申請中

 UCB SAは4月23日、治験中のIL-17A・IL-17F阻害剤ビメキズマブについて、中等度~重度尋常性乾癬患者対象に有効性および安全性を評価した第3相試験BE RADIANTおよびBE SUREの結果がThe New England Journal of Medicine(NEJM)に掲載されたと発表した。第3b相BE RADIANT試験の結果は、American Academy of DermatologyVirtual Meeting Experience 2021の ate-breaking oral presentationでも発表されている。

 ビメキズマブは、炎症性サイトカインであるIL-17AとIL-17Fをともに選択的にかつ直接的に阻害するヒト化モノクローナルIgG1抗体。IL-17Fの生物学的特性はIL-17Aと同様で、IL17Aとは独立して炎症を促進する。同剤は、IL-17AとIL-17Fを選択的に阻害することで、IL-17Aのみの阻害より大きな炎症抑制が期待されている。同剤の有効性と安全性は、さまざまな病態において現在評価中。全世界において未承認だ。

 ビメキズマブは現在、中等度~重度の成人尋常性乾癬治療薬として米国食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁(EMA)で承認審査中。日本では、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、膿疱性乾癬及び乾癬性紅皮症の効能又は効果に係る製造販売承認申請中だ。
ビメキズマブとセクキヌマブの有効性と安全性を比較したP3b試験

 BE RADIANT試験は、中等度~重度の尋常性乾癬患者(成人)において、ビメキズマブと既存の生物学的製剤セクキヌマブの有効性と安全性を比較した第3b相試験。主要評価項目である16週目の乾癬面積・重症度指標(PASI)のスコアがベースラインから100%改善(PASI 100)達成率は、ビメキズマブ群がセクキヌマブ群を有意に上回った(61.7%vs48.9%、p<0.001)。また、全ての順位付けされた副次評価項目も達成され、ビメキズマブの優越性が示された。

 16週目にみられた高い皮疹の完全消失は48週目まで持続し、ビメキズマブ群のPASI 100達成率は67.0%に対して、セクキヌマブ群は46.2%(p<0.001)。48週目のビメキズマブ維持投与群(4週間ごとに投与した群[Q4W]と8週間ごとに投与した群[Q8W])のPASI 100達成率は、いずれもセクキヌマブ群より有意に上回った(p<0.001)。4週目のビメキズマブ群におけるPASI 75達成率は、セクキヌマブ群を有意に上回った(71.0%vs47.3%、p<0.001)。

 なお、ビメキズマブの安全性プロファイルはこれまでの臨床試験と一致しており、新たな安全性シグナルは認められなかった。同試験で、ビメキズマブ群に最も多く見られた有害事象(TEAE)は、上気道感染(38.9%)、口腔カンジダ症(19.3%)、尿路感染症(6.7%)。口腔カンジダ症は主として軽度または中等度で、中止に至った例はなかった。48週間の重篤な有害事象発現率はビメキズマブ群で5.9%、セクキヌマブ群で5.7%だった。
ビメキズマブとアダリムマブの有効性と安全性を比較したP3試験

 BE SURE試験は、中等度~重度尋常性乾癬患者(成人)においてビメキズマブの有効性と安全性をアダリムマブと比較した第3相試験。結果は、European Academy of Dermatology and Venereology(EADV) Congress 2020で報告されている。

 同試験では、16週時点でのPASI 90および医師による全般的評価(IGA)スコア(消失またはほぼ消失(IGA 0/1))による複合主要評価項目が達成され、ビメキズマブ投与群の方がアダリムマブ投与群より優れた皮疹消失を示した(p<0.001)。これらの結果は、この試験で順位付けした副次評価項目が全て達成されたことでも裏付けられたとしている。

 ビメキズマブの安全性プロファイルはこれまでの臨床試験と一致しており、新たな安全性シグナルは認められなかった。

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

コメント:

口腔カンジダ結構でますね。

 

アトピー皮膚炎のウパダシチニブ単剤療法、P3で有効性確認 LANCET

 中等症ないし重症アトピー性皮膚炎の青年と成人患者に用いるウパダシチニブ単剤1日1回投与)の効果を第III相無作為化二重盲検試験2件で検討[Measure Up 1試験(847例)、Measure Up 2試験(836例)]。16週時の湿疹面積・重症度指数75%以上改善(EASI-75)の達成率および疾患重症度総合評価(vIGA-AD)による奏効達成率を複合主要評価項目とした。

 EASI-75の達成率はMeasure Up 1試験でプラセボ群16%、ウパダシチニブ15mg群70%、同30mg群80%、Measure Up 2試験でプラセボ群13%、ウパダシチニブ15mg群60%、同30mg群73%だった。vIGA-ADの奏効達成率はMeasure Up 1試験でプラセボ群8%、ウパダシチニブ15mg群48%、同30mg群62%、Measure Up 2試験でプラセボ群5%、ウパダシチニブ15mg群39%、同30mg群52%だった。両試験ともに複合主要評価項目を満たした(いずれもP<0.0001)。2用量とも忍容性は良好で、重篤および治験薬中止となる有害事象発生率は2用量群でほぼ同じだった。最も多い有害事象はざ瘡だった。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

コメント:

ウパ単の論文でました。
モノセラピーでEASI75 70-80%とは脅威ですね。

 

ゼビアックスクリーム発売について

ゼビアックスクリームが2021年6月18日に発売になります。

剤形が増えるのは良いことですね。

 

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