協和キリンはこのほど、第30回欧州皮膚科・性病科学(EADV)オンライン会議で、米アムジェンと開発中のヒト型抗OX40モノクローナル抗体「KHK4083/AMG451」のアトピー性皮膚炎に対する第2相臨床試験(P2)のデータを報告した。投与16週後の主要評価項目はプラセボと比較して統計的有意に改善。2022年前半のP3開始を予定している。
P2は、外用剤を使用してもコントロール不良の中等症および重症の成人アトピー性皮膚炎患者274人を対象に、日本、米国、カナダ、ドイツで行った。主要評価項目はアトピー性皮膚炎の重症度を示すスコア(EASI)変化量で、プラセボ群より有意に改善することを確認した。副次的な有効性評価項目も達成し、16週の投与後も有効性指標は継続して改善した。
同剤は協和キリンの完全ヒト抗体作製技術などを用いて創製した。6月には、アムジェンと共同開発・販売に関する契約を結んだ。
アトピー性皮膚炎は年間約3000万人が罹患し、患者数は増加傾向にある。治療薬の世界市場は28年に2兆円以上になるとの試算も出ており、KHK4083/AMG451は将来的に年間売上高10億ドル超のブロックバスター化が期待されている。
協和キリンはこのほど、第30回欧州皮膚科・性病科学(EADV)オンライン会議で、米アムジェンと開発中のヒト型抗OX40モノクローナル抗体「KHK4083/AMG451」のアトピー性皮膚炎に対する第2相臨床試験(P2)のデータを報告した。投与16週後の主要評価項目はプラセボと比較して統計的有意に改善。2022年前半のP3開始を予定している。 P2は、外用剤を使用してもコントロール不良の中等症および重症の成人アトピー性皮膚炎患者274人を対象に、日本、米国、カナダ、ドイツで行った。主要評価項目はアトピー性皮膚炎の重症度を示すスコア(EASI)変化量で、プラセボ群より有意に改善することを確認した。副次的な有効性評価項目も達成し、16週の投与後も有効性指標は継続して改善した。 同剤は協和キリンの完全ヒト抗体作製技術などを用いて創製した。6月には、アムジェンと共同開発・販売に関する契約を結んだ。 アトピー性皮膚炎は年間約3000万人が罹患し、患者数は増加傾向にある。治療薬の世界市場は28年に2兆円以上になるとの試算も出ており、KHK4083/AMG451は将来的に年間売上高10億ドル超のブロックバスター化が期待されている。