デルマニアのブログ

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とある皮膚科医のブログです。

サル痘、重症/ハイリスク例にはテコビリマット投与を検討

 2022年5月以降、感染報告が続いているサル痘(エムポックス )。欧米では感染報告が落ち着いてきている一方、日本では2023年に入り感染報告数が急増しています。2022年には8例の報告にとどまっていた感染報告数が2023年4月7日時点で計96例の報告数となっており、今後も日本での感染拡大に注意を払う必要があります。

 このweb講演会では、国立国際医療研究センター国際感染症センターの石金正裕氏に、サル痘の疫学および最新情報について解説いただきました。「現在、海外では 軽症例を除く重症例およびハイリスク例の患者には、抗ウイルス薬であるテコビリマットの投与が検討もしくは推奨されている」と語ります。国立国際医療研究センターからこのたび発行された「サル痘の診療指針Ver2.0」はこちらからダウンロードが可能。