デルマニアのブログ

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乾癬治療薬スキリージ 150mg製剤とペン型製剤の承認取得 アッヴィ

 アッヴィ合同会社は9月22日、ヒト化抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤・スキリージ(一般名:リサンキズマブ(遺伝子組換え))ついて、150mg/mLプレフィルドシリンジとペン型製剤の承認を取得した。これまでは75mgのシリンジ製剤のみで、治療時に、2回投与する必要があった。今回、150mg製剤単回投与が選択肢として加わり、投与回数の半減により、患者の負担軽減と利便性向上につながることが期待されている。

同社は本誌取材に、「11月の薬価収載後、速やかに発売する予定」とコメントした。

 同剤は、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症を効能・効果として承認されている。用法・用量は通常1回150mgを0週時、4週時、以降12週間隔で投与して用いる。このため、これまでは1回の投与で75mg製剤を2回投与する必要があった。

 今回150mgのペン型製剤の承認も取得した。幅の広いグリップハンドルと、投薬プロセスを音と表示で知らせる機能が備わっている。スキリージは、在宅自己注射は認められておらず、医療機関で投与する。同社は、ペン型製剤の投入により、医療従事者の利便性向上につながることが期待されるとしている。