2022-01-01から1年間の記事一覧
京都大学などの研究チームは、マウスを用いて皮膚老化の新規メカニズムの一端を解明。加齢による真皮の硬化が表皮幹細胞の機能低下の一端となること、さらに真皮の硬化は体表血管の減少によって誘導されることを明らかにした。 研究チームは、若齢、高齢マウ…
2022年6月22日、Moderna(米国)はオミクロン株に対する2価追加接種ワクチン候補mRNA-1273.214が第II/III相臨床試験において、すべての被験者でオミクロン株亜種BA.4およびBA.5に対する強力な中和抗体反応を示したことを発表した。 今回公表されたのは、初回…
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の特効薬とされるパクスロビド(一般名ニルマトレルビル・リトナビル、日本での商品名パキロビッド)は、COVID-19による入院リスクを45%低減できることが、査読前の論文のオンラインアーカイブである「medRxiv」に6月1…
英・Salford Royal NHS Foundation Trust/University of ManchesterのZenas Z. N. Yiu氏らは、約1万6,000例の乾癬患者を対象に5種類の生物学的製剤グセルクマブ、イキセキズマブ、セクキヌマブ、ウステキヌマブ、アダリムマブの有効性および安全性の代理指…
生後3ヵ月からの補完的なアレルゲン性食物の導入により、36ヵ月後の食物アレルギーの発生が抑制されることが、ノルウェー・オスロ大学病院のHavard Ove Skjerven氏らが一般集団を対象に実施した「PreventADALL試験」で示された。研究の成果は、Lancet誌2022…
蕁麻疹は瘙痒を伴う一過性の発疹(紅斑と膨疹)が現れる皮膚疾患である。多くが原因不明で、患者の半数は6週間以上症状が持続する慢性特発性蕁麻疹(CSU)である。標準治療の抗ヒスタミン薬を中心とした既存の薬物療法に効果不十分な患者がおり、それらの患…
デルマクイックは2021年6月に承認を取得し、現在は保険適用申請、並びに発売準備中です。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=…
サノフィは6月30日、ヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体・デュピクセント(一般名:デュピルマブ(遺伝子組換え))について、結節性痒疹の適応追加を申請したと発表した。結節性痒疹の治療は現在、高力価のステロイド外用薬を処方されることもあ…
グラクソ・スミスクラインは6月28日、帯状疱疹予防ワクチン・シングリックス筋注用について、接種対象者を帯状疱疹の発症リスクが高い18 歳以上に拡大するための一変申請を行ったと発表した。現在は50歳以上の成人を対象としている。 今回の接種対象者拡大…
2022年6月30日、リサンキズマブ(スキリージⓇ)が掌蹠膿疱症の新効能追加に関する承認申請を行いました。根拠はM19-135試験の28週時解析です。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.curren…
サノフィは2022年6月14日付のプレスリリースで、同社のデュピクセント(一般名:デュピルマブ)について、生後6ヵ月から18歳未満の日本人アトピー性皮膚炎患者を対象とした第III相試験の結果を発表した。本試験における主要評価項目EASI-75の達成割合は、プ…
2022年6月20日付けで、円形脱毛症にJAK阻害薬であるバリシチニブ(オルミエントⓇ)が承認されました。適応追加なので、私の病院では新たな手続きなどを必要とせず、本日以降処方ができます。 ● お知らせ文書 https://www.lillymedical.jp/ja-jp/answers/165907…
米食品医薬品局(FDA)は6月13日、米国で年間30万人以上が発症し、治療法が限られている重度の円形脱毛症(AA)に対する初の全身治療薬として、経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬バリシチニブを承認したと発表。同薬はブレークスルーセラピー(画期的治療薬)…
日本皮膚科学会はこのほど、成人および13歳以上の小児のアトピー性皮膚炎に伴うそう痒治療用の「ネモリズマブ」(販売名:ミチーガ皮下注用60mgシリンジ)について、厚生労働省から情報提供があったとして、同薬の最適使用推進ガイドライン(GL)および通知…
Sanofi社は6月7日、同社のIL-4/IL-13受容体阻害薬デュピクセント(商品名デュピルマブ)について、外用処方薬で効果不十分または処方が推奨されない生後6カ月から5歳の中等症ないし重症のアトピー性皮膚炎(AD)への適応拡大を承認したと発表した。 今回の承…
COVID-19罹患は年配者の帯状疱疹発症リスクと関連するか 英グラクソ・スミスクラインは4月6日、米国人約200万人から収集したデータの解析結果から、50歳以上の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患者は、診断後6か月以内に帯状疱疹を発症するリスクが高…
2022年5月26日、メトロニダゾールゲル(ロゼックスⓇゲル)が酒さに対し適応追加となりました。 世界標準の治療がようやく可能になりました。 4月から15gチューブが発売しています。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||funct…
新潟大学腎・膠原病内科学分野教授の成田一衛氏らは、日本人血液透析患者における中等度~重度瘙痒症の新たな治療選択肢として期待される選択的κ-オピオイド受容体作動薬difelikefalinの有効性と安全性を第Ⅱ相ランダム化比較試験で検討。difelikefalin 0.5μg…
乾癬における全身性治療薬の、投与中止後の再発までの期間について、フランス・CHU PoitiersのMarie Masson Regnault氏らがシステマティックレビューの結果、生物学製剤は経口全身性薬剤よりも、中止後の再発までの期間が長いこと、生物学的製剤の中ではIL-2…
頭部の25-100cm2の領域に5個以上の病変がある多発性日光角化症(AK)患者624例を対象に治療4種(フルオロウラシル5%、イミキモドクリーム5%、アミノレブリン酸メチルを用いた光線力学療法、ingenol mebutateゲル0.015%)の効果を比較した無作為化試験の2…
京大ほか、研究成果は、「The Journal of Allergy and Clinical Immunology」にオンライン掲載 男性より女性で乾癬の罹患率・重症度「低」、その分子メカニズムは不明だった 京都大学は5月17日、エストラジオールが、好中球やマクロファージなどの免疫細胞の…
外陰部の高度扁平上皮内病変(vHSIL)の治療において、外用免疫調節薬イミキモドによる局所療法は、有効性に関して外科手術に対し非劣性で、安全性も良好であり、本症の1次治療となる可能性があることが、オーストリア・グラーツ医科大学のGerda Trutnovsky…
マルホはこのほど、米バイオ医薬品企業でナスダック上場のインサイト・コーポレーションから選択的JAK2阻害剤の新規外用剤「ルキソリチニブクリーム」を導入する契約を結んだと発表した。これによりマルホは、日本で白斑、アトピー性皮膚炎など自己免疫…
厚生労働省は2022年4月28日に薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会を開催し、トーアエイヨーが中性脂肪蓄積心筋血管症に対して開発している大阪大学発のCNT-01と、エーザイが筋萎縮性側索硬化症(ALS)向けに開発しているメコバラミンを希少疾病用医薬品に指…
帝人グループのジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)は4月27日、メラノサイト(色素細胞)を保持した自家培養表皮「ACE02」(開発コード)について、再生医療等製品製造販売承認申請を行ったと発表した。同製品は、安定期の白斑(尋常性白斑ま…
日本皮膚科学会はこのほど、乾癬治療薬「アダリムマブBS」の適正使用に関する指針をホームページに掲載した。既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節リウマチなど先行品と同様の適応だが、壊疽性膿皮症、化膿性汗腺炎は適応外。製剤に関する臨床試験結果な…
尋常性乾癬患者957例(追跡来院件数4398件)を対象に、環境大気汚染への短期曝露による乾癬再燃(フレア)のリスクを観察試験(症例クロスオーバーおよび横断的デザイン)で検討。3-4カ月の期間に連続する2回の評価で、乾癬面積重症度指数(PASI)5点以上増…
欧州系の英国バイオバンク参加者50万人を対象に、遺伝的リスクと生活習慣リスクの組み合わせと乾癬の発症リスクの関連を前向きコホート研究で検討。遺伝的リスクを低リスク、中リスク、高リスクに分類し、BMI、喫煙、運動、食生活の因子から算出した生活習慣…
活動性疾患がある(腫脹関節数2関節以上と定義)乾癬性関節炎(PsA)患者78例を対象に、メトトレキサートとレフルノミドの併用療法による疾患活動性改善効果を二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討(COMPLETE-PsA試験)。主要評価項目は、試験開始前の乾…
米国で電子健康記録データを用いた小児円形脱毛症(AA)の有病率と罹患率を調べた結果、2009~20年の有病率は0.11%、罹患率は10万人年当たり13.6例であることが明らかにされた。米国・フィラデルフィア小児病院のPaige L. McKenzie氏らによるコホート研究の…